
登壇者:ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スンワン監督
韓国観客動員数5週連続第1位、韓国観客動員数750万のメガヒットを記録した映画『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』の日本公開を前に来日記者会見とジャパン・プレミアが行われ、主演のファン・ジョンミンと共演者のチョン・ヘイン、メガホンを取ったリュ・スンワン監督がステージに登壇して製作秘話などを語った。

本作は、2015年に韓国で大ヒットを記録したアクション映画『ベテラン』の続編。昼夜を問わず犯罪と戦うベテラン熱血刑事ソ・ドチョルと、新たに凶悪犯罪捜査班に加わった若手刑事パク・ソヌたちが悪人たちを粛正する“報復殺人”を実行し、ヒーロー扱いされる連続殺人犯を追う姿が描かれる。
まずは、記者会見からスタート。ファン・ジョンミンの公式来日は2018年以来2度目、映画作品単体のプロモーションでは今回が初めてとなる。ジョンミンは「こうして日本に来て、作品をご紹介できることを光栄に思います」と挨拶。


以前横浜でファンミーティングを行ったチョン・ヘインは、映画での舞台挨拶は初となった。「お会いできて嬉しいです。韓国俳優のチョン・ヘインです。少し緊張しています。よろしくお願いします」と頑張って日本語で挨拶した。

昨年、『密輸 1970』日本公開時にも来日したスンワン監督は、今回の記者会見について「このような素敵な場をありがとうございます」と感謝を伝えた。スンワン監督とジョンミンは、9年ぶりの新シーズンとなる。
ジョンミンは「監督とはずっと『ベテラン』の続編の話をしていたので、9年の時間が経ったということを全く実感しませんでした。まるで『ベテラン』の撮影後すぐに『2』を撮っていたような気持でした」と撮影を振り返った。
ジョンミンとヘインは初共演となる。共演の感想を聞かれ、ジョンミンは「とりあえずチューはしていないので一安心かなと思います」とジョークを飛ばし、会場を笑わせた。ジョンミンは「ヘインさんの出演を聞かされた時は、『よくやった!』と拍手した記憶があります。大ヒットした『ベテラン』に、新たな登場人物として参加することは、俳優にとってかなり勇気のいることです。韓国でオムチナ(何でもできる完璧な息子)というイメージで知られているヘインさんですが、今作ではかなりのプレッシャーがあったと思います。そんなプレッシャーを乗り越えて見事な演技をされています。心から拍手を送りたい。大好きです!」とヘインに愛と称賛の言葉を送った。

ヘインは、ジョンミンとの共演について「以前から多くの方々に愛されていた作品だったので、とても緊張していました。ジョンミンさんが、プレッシャーを感じることなく演技に没頭できるような雰囲気を作ってくださって、ありがたかったです。普段はお酒を飲まないそうですが、先輩のほうから飲みに誘ってくださった」と話し、ジョンミンのサポートに感謝を伝えた。
「アクション・シーンで印象に残っていることを聞かせてください」との質問があり、ヘインは「個人的には、僕の演じるパク・ソヌが、ファン・ジョンミンさん演じるソ・ドチョル刑事から階段のシーンで大事な部分を攻撃されるシーンがありますが、本当に辛かったです(苦笑)」と話し、会場を驚かせた。
寒い時期に撮影された本作。ジョンミンは「屋上で雨に打たれながら撮ったシーンがありましたが、『本当に寒い、早く家に帰って温かいシャワーを浴びたい』とだけ思っていた記憶があります」と5日間夜通しで撮影されたという悲痛な思い出を披露した。

作品にちなみ、「理想のベテラン像」を聞かれると、スンワン監督は「難しい質問です。このような質問に上手に答えられるのがベテランではないでしょうか」と応えた。
ヘインは「『ベテラン』には2つの意味があると思います。1つは韓国アクション活劇、犯罪アクションものの始まりと言えるようなもの。もう1つは、それぞれの居場所で自分の仕事を一生懸命頑張って、他の人の他人の鑑になれるような人、周囲の人を助けられるような人がまさにベテランだと思います」と回答した。
ジョンミンは「私が話をしようと思っていたのに、先に言われてしまいました(笑)」と話し、「次からは先に私に質問を振ってください」とMCに伝え、会場に笑いを誘った。続けて、ジョンミンは「仕事から離れた自分の人生の中で、母親として、父親として、学生として、自分の立ち位置の中で頑張って仕事をしている人たち。自分の人生をしっかりと生きている、そんな皆さん全てが『ベテラン』だと言えると思います」と納得の回答。

会見の後に行われた、ジャパン・プレミアは満員のファンで熱気ムンムン。キャストたちはキャノン砲の発射で迎えられた。

スンワン監督は、前作が大好評を得たからこそ、『前作よりいいものを』というプレッシャーもあって、着手するまでに時間がかかったことを明かす。ジョンミンは、「コロナ禍で、韓国の映画産業、芸術がダメージを受け、劇場で映画を観られないような状況もありました。この映画によって、映画館や韓国映画に活力を取り戻してほしい」と伝えた。

オファー時を振り返ったヘインは、「夢のようでした。学生のころに前作を観て、魅了されていました。俳優としての夢が叶ったような気持ちでした」と感激しきり。

韓国では、350回もの舞台挨拶を行ったという。観客と直接触れ合うことのできる舞台挨拶について、ジョンミンは「俳優の私たちにとって、本当に大きなものであり、思い出に残るものでもあり、とても光栄なものです」。

ヘインは「数多く来日していますが、俳優として、出演した作品を持ってご挨拶できるというのは本当に幸せなこと。胸がいっぱいです」と満面の笑み。さらに、ヘインは、「韓国でたくさんの舞台挨拶をして階段を何度も上ったり下りたりしたので健康になりました。下半身が強くなりました(笑)」と話していた。

最後にジョンミンがヘインに「場内を回ってきたら?」と提案。ヘインが客席に降りてファンの間を一周するサプライズもあり、会場は大興奮。大声援と大きな拍手が何度も沸き起こった。


(取材・文・写真:福住佐知子)
公開表記
配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス
4月11日(金)より全国公開






