
イントロダクション
ルッキズム社会の闇に落ち、摂食障害に陥る主人公を描いた映画『渇愛』。
本作は、「痩せなければ愛されない」という考えに囚われ、次第に摂食障害に陥る大学生の早紀の物語。元小学校教師の岩松あきら監督が、かつての教え子から聞いた実話が基となっている。摂食障害や、若い女性に蔓延する“やせていること”への過度な願望は今や深刻な社会問題。先月4月には、日本肥満学会が「20代女性の5人に1人が低体重」という、先進国でも異常に高い割合である日本の現状に警鐘を鳴らしたことが大きく報道された。
映画『渇愛』は、現代日本が直面する社会問題にいち早く危機感を抱いた岩松監督が、12年もの歳月を費やし完成させた渾身の一作。SNSやメディアが加速させた外見至上主義のもたらす問題を鋭く描き出す。カンヌ国際映画祭・ヴェネチア国際映画祭と並ぶ世界15大映画祭のひとつであるタリン・ブラックナイト映画祭のコンペティション部門の上映、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のセレクション上映など、国内外で高い評価を受けてきた。

ストーリー
私の絶望は 平穏な日常の中にある
大学生の早紀は、はたからは家族関係も問題なく平穏な生活を送っていたが、心の奥に孤独を抱えていた。ある日、彼女はキャンパスで玲奈の存在を知り、一気に魅了される。玲奈のように痩せて美しくなり、誰からも愛されたいという思いが芽生えるが、早紀と玲奈の関係は悪化。傷ついた早紀は、そのストレスから食べ吐きを繰り返し、摂食障害に陥ってしまう。治療のため山奥の施設に入所し、入所者との共同生活を送るが、その先には予想もしない出来事が待っていた……。
(2025年、日本、上映時間:137分)
キャスト&スタッフ
出演:石川野乃花、新藤栄作、大島葉子、加藤睦望、火田詮子、高橋慎祐、獅子見琵琶、大路 絢か
監督・プロデューサー:岩松あきら
脚本:清水雅人
撮影:沓澤武志
音楽:パウロ鈴木。
ギャラリー










予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
https://www.mikawaeiga.jp/ben-joe
公式X:@mikawa_eiga
公式Instagram:@mikawa_eiga
公開表記
配給:ラビットハウス
2025年5月16日(金)より 池袋シネマ・ロサ、第七藝術劇場、シネマスコーレ、刈谷日劇 ほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)