イベント・舞台挨拶

『父と僕の終わらない歌』公開初日舞台挨拶

© 2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会

 登壇者:寺尾 聰、松坂桃李、松坂慶子、佐藤栞里、副島 淳、ディーン・フジオカ、松坂慶子、小泉徳宏監督
 シークレットゲスト:佐藤浩市

 『父と僕の終わらない歌』がついに公開初日を迎えた5月23日(金)、父と息子を演じた主演の寺尾 聰、松坂桃李をはじめ、佐藤栞里、副島 淳、ディーン・フジオカ、松坂慶子、そして温かく優しい感動作を見事に作り上げた小泉徳宏監督が登壇し<公開初日舞台挨拶>を実施。 イベントでは、公開直前の5月18日に78歳を迎えたばかりの寺尾をサプライズで祝うため、寺尾演じる哲太にアルツハイマー型認知症と診断を下す医師という重要な役どころで友情出演し、寺尾とも親交の深い佐藤浩市がシークレットゲストとして登壇し花束を贈呈。さらに、キャスト・監督のサインとメッセージが寄せられた「特製レコード」もプレゼントされ、これには寺尾も大感激! 映画の全国公開、さらに座長・寺尾 聰のバースデーと、お祝いづくしの中で、それぞれが映画に駆ける想いを語り尽くし、鑑賞直後の感動に溢れた観客とともに作品へ込めた想いを分かち合う、公開初日を彩るに相応しい華やかな舞台挨拶となった。

 ついに迎えた公開初日、満員の客席の前に登場した寺尾 聰、松坂桃李、佐藤栞里、副島 淳、ディーン・フジオカ、松坂慶子の豪華キャスト陣と本作のメガホンを取った小泉徳宏監督。寺尾が、登壇してくる一人ひとりとハイタッチを交わすなど、出演キャスト陣のチームワークを感じさせる一幕から舞台挨拶はスタートした。

 主人公・間宮哲太を演じた寺尾の「お楽しみいただけたでしょうか? この顔ぶれ見てください、最高でしょ!?」という客席への問いかけに、大きな拍手が沸き起こる中、寺尾はこの日に至るまでの宣伝活動を振り返り、「今まで何本か映画の主役をさせていただいた作品がありましたが、これくらい宣伝に“駆けまわった”作品はないです。足の届くところは全部行って、ポスターを張りまくって来ました。行く先々で、映画の中身を話すわけにはいかないので、とにかく『この顔ぶれでやるんだ!』と伝えてきました」と、共に初日の舞台に立った共演者たちに胸を張る。

 寺尾、松坂桃李、松坂慶子演じる“間宮家”の強い絆と愛が描かれる本作。上映後の舞台挨拶ということで、客席には涙ぐむ人も多く見られる中、息子役を演じた松坂桃李は「本当に温かな空気に包まれていますね。この作品を作ってよかったなと、心から思っています」と、早速作品の温かいメッセージが鑑賞した人たちに届いているのを実感した様子。

 続いて、佐藤栞里は「実写の映画の初日舞台挨拶が生まれて初めてなので……」と切り出すと、客席に感動で涙を流している人を見つけ、「あ~……泣いてる人を見ると泣いちゃうんですよ……」と声を詰まらせ、「私もこの『父僕』のファンの一人でもあるので、たくさんの方に届いているのが分かってすごく嬉しいです」と、次第に号泣に。すかさず、ともに夫婦役を演じた副島がハンカチを差し出す温かい場面もあり、「私が演技の経験が少ないのを知った寺尾さんが私の目をまっすぐ見て、『嘘が本当になる瞬間があるんだよ。そのセリフが本当になる日が来たらお芝居がもっともっと楽しくなるよ』と言ってくださった」と、“宝物”のような寺尾の言葉を振り返りながらまた涙を流し、会場からも温かい拍手が寄せられた。

 副島は錚々たるキャストとの共演に初めは緊張していたと明かすが、「寺尾さんの優しさと面白さ、桃李さんの温かさ、慶子さんの包み込むような大らかな雰囲気であったり、この作品に携わる皆さんの絆が強くて、毎日『終わらないでくれ!』と思った、有意義な一日一日でした」と、自身にとってかけがえのない経験となったことを明かした。

 続いて、本作の舞台挨拶には初登壇となったディーンは、鮮やかな金髪姿での登場となったが、「今日素敵なメンバーと再会できることを楽しみにしていたら昨晩寝れなくなっちゃって。普段は2時間早く起きて髪の毛を黒く染めているのですが、今日染めてくるのを忘れちゃって。すみません(笑)!」と、ジョークを交えて会場を笑わせる。

 作中では、鑑賞した者の記憶にきっと残る印象的な登場を果たすディーンだが、出演を決めた理由について「“オヤジ”(寺尾)から電話がかかってきて『出てくれ』と言われまして」と、“オヤジ”と慕う寺尾からのラブコールがあったことを明かし、「寺尾さんとは過去に親子の役をやらせていただて、いつかまた再開できたらいいなと思って日々精進してきた」と、念願叶っての共演となったことに改めて喜びを滲ませた。

 寺尾演じる主人公の妻を演じ、見事な“夫婦愛”をスクリーンで届けた松坂慶子は「寺尾さんと一緒にシーンを進めていくと、自然と寺尾さんが引っ張ってくださって、(夫婦の関係は)自然と生まれてくるものでした。共演させていただき光栄です」と、寺尾に伝え「こちらこそ、光栄です」と、劇中の間宮夫婦さながらの雰囲気で、肩を組み合いながら想いを伝えあった。

 そして、メガホンを取った小泉監督はイギリスの実話をもとにした作品作りの苦労について、「日本にそのまま置き換えられるわけではなく、文化の違いがある中で、日本の皆さんに馴染むように脚色したりする作業は大変でした」と回顧しつつ、「ただ、キャストの皆さんの絆が、どこか欧米感のある温かい現場で、本当に終わってほしくないなと思える現場でした」と、劇中の温かさそのままだったという現場の雰囲気を伝えた。

佐藤浩市のサプライズ登場&“特製レコード”のプレゼントに、寺尾 聰が声を詰まらせる……!

 それぞれが作品への強い愛を語る中、ここで、5月18日に78歳の誕生日を迎えたばかりの寺尾へサプライズゲストが! 作中で、寺尾演じる哲太の主治医を演じ、寺尾とは古くから親交の深い佐藤浩市が大きな花束を手に舞台袖に姿を見せると、予期せぬゲストに寺尾も思わず大興奮の表情! 舞台の中央でがっちりとハグを交わした。

 「言葉が出ないほど嬉しいです」と声が上ずる寺尾。「佐藤浩市さんは、ずっーっと親の代からの付き合いで、血は繋がっていないけれど“弟”のような存在です。これまでの共演では、実際に向かい合って芝居をしたことがなかったけれど、この作品では向かい合って芝居ができて嬉しかったです。腰抜かすぐらい嬉しいです!」と、喜びを爆発させる。互いに“寺にい”、“こうちゃん”と、兄弟のような親しみを込めて呼び合う仲だという寺尾と佐藤浩市。この日は本作で親子を演じた松坂桃李、過去に息子役を演じたディーン、そして、弟のような存在という佐藤浩市に囲まれ、「羨ましいでしょ?皆さん。こんな最高のいい男ばっかりが“兄弟”だったり“息子”だったりで(笑)!」と声を弾ませ、会場の笑いを誘った。

 その後も一人ひとりの共演者に対して、愛情深い言葉を投げかける寺尾だが、小泉監督に対して「最後に出演しようと背中を押してくれたのは、小泉監督の『寺尾さんの代表作にします!』という言葉でした。実際に観ていただいて、代表作になったかどうか……」と、客席に問いかけるとこの日一番の拍手喝采が! 寺尾自身も“代表作”とうなずける客席の反応に、寺尾と小泉も顔を合わせ嬉しそうな様子を見せた。

 さらにこの日はもう一つ、寺尾へのサプライズのプレゼントが! 劇中で見事な歌声を披露した寺尾だが、その楽曲が収められた、キャストのサイン入り“特製レコード”が贈られた。世界に一つしかない超貴重なレコードに、「これをコピーして……(笑)」と冗談を飛ばしつつ、「いやー、これは嬉しいな!」と満面の笑みをこぼす。劇中で“レコード・デビューを目指す父”を演じた寺尾だが、最高の形の“特製レコード”となって実現することとなった。

 音楽についての話題になると、撮影中に代表曲の一つ『ルビーの指環』を寺尾が生歌唱したというエピソードを、松坂桃李、松坂慶子が披露。「贅沢でしたね。エキストラさんとか皆さんがいるテストの時に、『ルビーの指環』を歌われて……『え、歌ってくれる!!』となって。それはすっごい嬉しかったですね」と、超貴重なシーンに立ち会った当時の興奮を明かす。そんな松坂に対し寺尾も「彼はあんまり歌が得意じゃないっていうんですけど、一緒に歌うシーンは本当に素晴らしくて。あんまり気持ちよかったので、飛び跳ねて歌っちゃいました」と、作品を象徴するようなドライブ中の親子の歌唱シーンを楽しそうに振り返った。

 劇中からそのまま飛び出してきたような、温かな雰囲気をまとったキャスト陣の愛の溢れるトークで、笑いあり涙ありとなった舞台挨拶。最後に松坂は「ようやく皆様に届けることができて嬉しく思っております。本当に愛に包まれて、心を支えてくれるような、寄り添ってくれるような、そんな作品になればいいなと思います。ぜひたくさんの方に広めていただければと思います!」とにこやかに呼びかけ、寺尾は「映画というのは長い時間をかけて、よく『心を一つにして』というんですけど、なかなかうまくいかない者なんです。ただ、この映画は紛れもなく皆が一体となって、手を繋いで出来上がった作品です。文字通り“心を込めて”作った作品です。映画のテーマは悲しいテーマかもしれません、辛い部分もあるでしょう。でも愛に包まれた中で完結していく映画です。日本中の皆さん、ぜひ、ぜひ、ぜひ、劇場に行って観てください」と、チーム一体となり愛情を込めた作品が封切られることへの喜びと、多くの観客へ届くことへの願いを込めて、公開初日を彩るに相応しい華やかな舞台挨拶を締めくくった。

公開表記

 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
 大ヒット上映中!

(オフィシャル素材提供)

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