
登壇者:青木康浩監督
『鉄コン筋クリート』(06年)、『海獣の子供』(19年)、『映画 えんとつ町のプペル』(20年)など、これまで数々の名作を世に送り出してきたSTUDIO4℃の最新作『ChaO』が、8月15日(金)より全国公開となる。
『となりのトトロ』『魔女の宅急便』(宮崎 駿監督)のラインプロデューサーを務めた田中栄子が主宰するクリエイティブ集団STUDIO4°Cは、ハイクオリティな映像と独特な世界観で世界中に多くのファンを抱えているが、最新作で描かれるのは【種族と文化を超えた恋と奇跡の物語】。オリジナル・アニメーションとなる本作では、絵を1枚1枚描く手書きアニメーションにこだわり、圧倒的な作画量と美しい背景美術で、瑞々しくもかわいく人間と人魚の恋模様を描く。
現在開催中の2025年 アヌシー国際アニメーション映画祭が“世界初上映”となり、上映前には、青木康浩監督登壇の舞台挨拶が行われた。
アニメに特化した映画祭としては世界で最も長い歴史を持つ、アヌシー国際アニメーション映画祭。1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立し設立され、世界最大規模のアニメーション映画祭としても知られている。今年は約100ヵ国から3,900本以上もの映画作品が寄せられる中、『ChaO』は長編コンペティション部門にノミネート。同映画祭のディレクター・マルセル・ジャンは、本作について「積極的なグラフィックスタイルと大胆な色使いが特徴」と評し、早くも世界から注目を集めている。グランプリにあたるクリスタル賞を受賞すれば、日本の映画作品では『紅の豚』(1993年公開)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1995年公開)、『夜明け告げるルーのうた』(2017年)に続き4作品目、8年ぶりの受賞となることから、映像業界内でも期待が高まっている。
そんな中、現地時間6月13日(金)に世界最速となる本作の上映会と、舞台挨拶を実施。上映開始前には、会場の外は長蛇の列となり、上映を待ち切れない観客で溢れかえった。舞台挨拶には、青木康浩監督、田中栄子(プロデューサー)が登壇。監督は「ボンソワール、監督の青木康浩です。『ChaO』はこの地アヌシーで初めての上映になります。皆様にこの作品をお届けできる事を大変誇りに思っています」と冒頭に挨拶をし、「本作を見る前に少しこの作品の取扱説明をさせてください。さまざまなキャラクターが登場する中で、いろいろなことを散りばめては去っていきます。そして忘れた頃にそのオチが急に現れます。非常に細かいネタを仕込んでいますのでそこを見逃さないでください。でも安心してください。もし見逃してしまったら、チケットを買ってもう一度映画を観てください」と語り、会場は爆笑の渦に包まれた。

最後に「混ぜるな危険とは良く言いますが、この作品はごちゃ混ぜです。人魚と人間、コメディとシリアス、そしてまさかのSTUDIO4℃での制作です。ハッピー、スペクタクル、ユーモアを体感してください」と語り会場は拍手喝采となった。

上映中には会場を埋め尽くした約1,000名の観客から、時折笑い声や拍手が湧き起こるなど、大きな盛り上がりを見せ、上映後、熱狂のあまり観客がサインを求め1時間あまり監督を平和的に取り囲む場面も。鑑賞者からは「こんな映画観たことがない。年令を問わず世界でも受け入れられる映画だと思う」、「視覚的にもストーリー、キャラクター的にもすべてが最高だった!」といった感想も飛び交うなど、海外のアニメファンの心もしっかりと掴んでいることがうかがえる本作。アヌシー国際アニメーション映画祭の授賞式は、現地時間6月14日(土)に実施予定で賞の行方にも大きな注目が集まるが、引き続き本作の続報にご期待いただきたい!

映画『ChaO』は、8月15日(金)より全国ロードショー。
公開表記
映画公式X(旧Twitter)|映画公式Instagram:@ChaOmovie
配給:東映
8月15日(金) 全国ロードショー!
(オフィシャル素材提供)