
『ロングレッグス』『THE MONKEY/ザ・モンキー』の国内外での大ヒットも記憶に新しい気鋭スタジオNEONが放つ最新ホラー『シェルビー・オークス』が、12月12日(金)より日本公開となる。
この度、本作のメガホンを取ったクリス・スタックマン監督についてインタビュー映像と共にご紹介!
本作の監督を務めたのは、映画評論家としてYouTube黎明期より活動し、現在ではチャンネル登録者数200万人を超える人気YouTuberのクリス・スタックマン。「The Film Buff’s Bucket List: The 50 Movies of the 2000s to See Before You Die(映画ファンのバケットリスト:死ぬまでに観るべき2000年代の映画50選)」などの著書もある彼にとって、これが初長編監督作となる。
クリス監督が映画と出合ったのは14歳のとき。『スパイダーマン』(02)、『マイノリティ・リポート』(02)、そして『サイン』(02)の3作品が、彼に映画制作の道を志させるきっかけとなった。特に『サイン』を観た際には、その衝撃のあまり母親にカメラをねだるほど強く心を揺さぶられ、映画の「裏側」に強い関心を抱くようになったという。その後、10代のうちに100本を超えるショートフィルムを制作し、実践を通して映画制作の基礎を身につけていった。しかし、宗教的な制約によって撮影活動が制限され、最終的には教団を離れる決断を下すこととなる。やがて、映画好きの仲間たちとつながるためにYouTubeチャンネルを開設し、現在の活動へとつながっていった。
今回解禁となったインタビュー映像で、監督は12年前に行方不明になった妹を捜す姉を主人公に据えた本作『シェルビー・オークス』について、「私はこの映画に、パーソナルな経験を注ぎ込みました」と明かした。劇中では、世間には死んだとされる妹の生存を信じ、姉がひたすらに捜索を行う姿が描かれるが、そこには監督が12歳の頃に離別した姉との関係性が深く反映されているのだという。「子どもの頃、私は非常に抑圧的な宗教の中で育ちました。姉はその宗教から追放されました。追放されると『霊的に死んだ』と見なされ、その人とは二度と口をきいてはいけないのです」。姉とは自身が信仰を脱した20代前半まで再会を果たすことはできなかったという監督は、「誰もが無駄だと言っても、愛する人の存在を確信すること」の重要性を語っている。
また、監督は日本からの個別インタビュー取材に応じた際、本作を製作する上でインスピレーションを得た作品として、ジョエル・アンダーソン監督『レイク・マンゴー~アリス・パーマーの最期の3日間~』(08)、そしてもう一本が白石晃士監督の『ノロイ』(05)だと明かした。『シェルビー・オークス』には、モキュメンタリ―の要素が物語の中に落とし込まれているが、大きな下敷きとなった『ノロイ』の鑑賞体験について、監督は「素晴らしい作品だ! 大好きだよ! 今まで経験した中で最高のホラー映画体験の一つだ。あの映画のミックス・メディア(Mixed media)というアイデアが見事だね。CMやインタビュー、あとカメラマンが誰かの後を尾けたり、バラエティ番組やニュース映像とかも含め、映画がリアルに見える。とても恐ろしい映画だよ」とその衝撃を語った。
日本の映画やアニメへの造詣が深いクリス・スタックマン監督。自宅の棚には大量のDVDコレクションが並んでいるが、「ここにあるのは、ほとんどアニメなんだ(笑)。日本のアニメには、とてもダークな時をずっと過ごしていたティーンの時代に本当に助けられた。『ドラゴンボールZ』や『星方武侠アウトロースター』、『カウボーイビバップ』……どのアニメも素晴らしく僕にとってかけがいのない大切なものなんだ」と明かし、自身の生い立ちと切っても切り離せないアニメへの深い愛も語った。
初監督作にして、観る者を逃げ場のない絶望と戦慄の闇へ突き落としたクリス・スタックマン監督の『シェルビー・オークス』は12月12日(金)より全国ロードショー。
公開表記
配給:KADOKAWA
2025年12月12日(金) 全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)






