
登壇者:福士蒼汰、福原 遥、十明、行定 勲監督
スピッツの名曲「楓(かえで)」を原案にした忘れられないラブ・ストーリー、映画『楓』(配給:東映/アスミック・エース)が12月19日(金)に全国公開となる。
公開直前を記念し、劇中歌アーティスト・十明が生歌唱&福士蒼汰と福原 遥がサプライズで登壇‼
映画公開までいよいよ10日と迫る中、本作でW主演を務めた福士蒼汰、福原 遥、メガホンをとった行定 勲監督に加え、劇中歌「楓」を歌うアーティスト・十明を迎えた<公開直前イベント>が開催された! 十明による“「楓」生歌唱付き特別試写会”に集まった観客の前に、主演の福士と福原がサプライズで登場すると、会場は一気に熱気に包まれた。カバーアーティストとして強い想いで本作に参加した十明とともに、原案となった楽曲「楓」について語り尽くし、さらに本作で恋人役を演じた福士、福原を中心に「ラブストーリー」や「恋愛」をテーマに熱いトークを展開!ここでしか聞けない裏話やエピソードが次々に飛び出し、この冬もっとも切ないラブストーリーである本作の魅力を深く掘り下げる、熱量の高いイベントとなった。
映画上映後、切ない運命を描きだした本作の余韻に浸っている様子の会場内。そこに本作で劇中歌「楓」を歌うアーティストの十明が登壇し、「『楓』という映画に関わることができて、それから今日観ていただいた皆さんにお会いすることができて嬉しいです」と挨拶。
オファーを受けた当時の心境を「シンプルにビックリしてしまった」と振り返った十明は、「『楓』という曲から、どんな物語が紡がれるんだろうと、少しワクワクしたような気持ちでした」と笑顔を見せた。またレコーディングについては、監督の言葉を受けて「力まずに挑むことができた」とのことで、実際に映画で自身の歌声が流れるシーンを観て、「最初はラッシュで観ていて、その時から泣いてしまったんですけど、その後、劇場で観た時は本当に涙が止まらなくなってしまいました。心を動かされるシーンに自分の歌声が聞こえていることが不思議で、すごく幸せでした」と感慨深い様子だった。

するとそこに観客へのサプライズとして、本作でダブル主演を務めた福士蒼汰、福原 遥、そして行定 勲監督がステージに登壇すると会場からは驚きの声とともに温かい拍手が送られた。

そんな観客を目の当たりにした福士は「ドキドキですよね。映画を観た後にご本人登場みたいになって。皆さんは役柄として観ていたのに、今は福士蒼汰として来ているので、いろいろと(いい雰囲気を)壊してしまわないかとか考えてしまいます。でも皆さんの落ちついた表情を見ていると、この映画が届いて、心が温かくなってくださったのかなと思いました」と安堵した様子。

一方の福原も「皆さんがどう受け取ってくださったのかなと思って、皆さんの顔を見てしまいます。この作品は本当にそれぞれ、いろんな受け取り方ができると思うので、少しでも皆さんに寄り添える作品になったらいいな」と続けると、行定監督も「今、ここから見る限りではそんな暗い顔をした人がいないようなので、ホッとはしてるんですけど。もともとスピッツさんの曲が人生の中にある場面を俯瞰で見ていて、温かく包み込んでいる感じを描いている曲だと思うので、その気持ちが伝わってるといいなと思います」と観客に語りかけた。

そしてこの日は十明による劇中歌「楓」の生歌唱も。映画を鑑賞した観客の前で、しかも主演キャスト、監督が目の前で見ているという状況に「緊張しちゃって、目がキョロキョロしてしまっていますが、ちゃんと届けられるように頑張ります」と意気込んだ。
そしてキーボードの演奏に乗せ、「楓」を生披露。透き通るような声質の中に、芯の強さを感じさせるような歌声で歌いあげると、ステージ前方に座った登壇者たちをはじめ、会場の観客もしみじみと耳を傾けていた。

歌唱を終えた十明は「皆さんの前で歌うことで、自分のこの映画に向けた気持ちを改めて届けられたかなと思うと、すごく嬉しいです」と晴れやかな表情に。福原は「めちゃめちゃ感動しました」と語り、そっと涙をぬぐうひと幕も。「もうずっと余韻があって、本当に泣けてくる。すごく素敵です」と感無量の表情を見せた。
福士も感激した様子で「本当に温かい。針に糸を通すような隙間の中で歌っていらっしゃるんですけど、その中に太い芯のようなものというか、温度を感じて。やはりこの近さで聴くとより一層、心に来るものがありました。とても素晴らしかったです」と続けると、行定監督も「劇中では、どうしても途中までなので、フルコーラスで聴けるというのがなかなか貴重。やっぱりいいですね。サビの部分はグッと来るものがあるなと思いました」としみじみ語ると、さらに福原が「包み込んでくれる感じがすごくして、これからも頑張れます」と笑顔で付け加えた。

続いて本作の内容にちなみ「恋人同士の間で一番大切にしたいこと」という質問を投げかけることに。提示された選択肢は「A:2人で自分の好きなことを熱く語り合える」「B:一緒に朝ごはんを食べる毎日の時間を大事にする」「C:不安な時は何も聞かずにそっと抱きしめてくれる」というものだったが、これに対して福士は「A」、福原と十明は「B」を選択した。
まず「A」を選んだ福士は、「好きなものや何かが一致してて『これってこうだよね』『いや、俺もそう思った!』『なんで分かるの?』みたいに、感情の共有ができるとすごい楽しい」とコミュニケーションの重要性を力説すると、福原も十明も「楽しそう」と納得している様子。

一方、「B」を選んだ十明は「私は朝ごはんを食べる時、大体前日の夜に何を食べるか決めているんです。それを一緒にできたらいいなと思って」と語ると、福原も「めっちゃ分かります! 朝ごはんを食べてる時に、お昼は何食べようかなって考えますよね」とその意見に激しく共鳴している様子。さらに福原が「私も朝ごはんを囲む時間が一番大事だと思っていて。家族もそうなんですけど、一緒にご飯食べる時間がものすごく大事。そこで他愛もない話をしたりとか、今日何があったかと報告したりとか、そういう話を毎日できるのが本当に幸せだなと思う」と語ると、その意見に深くうなずいた十明。
さらに福士が「僕が言っている幸せとは、多分、種類が違うんだろうなと思うけど、どっちもいいよね。2人で朝食を食べればいいんじゃない?と思いました」と提案し、福原も十明もニッコリ笑顔になった。
さていよいよ12月を迎え、クリスマス・シーズンも間近となっているということで、ふたりには「理想のクリスマス」について質問することに。
まずは福原が「私は食べることが好きなので、クリスマス・マーケットとかに行って、シチューとか、あったかいご飯を思う存分食べたいです。イルミネーションとか見ながら、食も楽しむというのが楽しそうだなと思います」と語ると、その内容に十明も激しく同意しているようで、「私も食べている時間が一番幸せなので。私もクリスマス・マーケット行きたい欲が今すごい爆上がりしました」と笑いながら語った。

続く福士は“妄想”のデート・プランを提唱。「2人とも仕事をしていて。カップル同士で『じゃあ夜6時半に待ち合わせね』なんて言って、お互い朝からソワソワするわけですよ。で、男性がちょっと仕事で遅れちゃう。先輩に言われて『あ、はい、やります!』なんて言いながら終わらせて。急いで退勤して、そこで走るシーンがあります!」と詳細な情景描写でそのシチュエーションを説明する福士に、会場は大笑い。
そんな“妄想”はさらに続く。「でも、走って間に合うんです。それでイルミネーションの前で彼女が待っていて、白い息で『ごめん、待った?』『ううん、大丈夫だよ』って返してくれる。手を繋いで『レストラン行こっか』と。忙しい中、時計を気にしながら待つ時間も楽しいよね、みたいな」と身振り手振りでその状況を説明し、会場を大いに沸かせた。
そんな福士の“妄想”に対して、ストーリー・テラーである行定監督も黙ってはいない。「クリスマス・ツリーの前には彼女が居ないんじゃない? 居ないと思って振り返ったら実は居たとか、雨を降らしてみたり?」等々、福士の“妄想”をどんどん肉付けしてみせながらも、「どっちにしてもベタですけどね」と笑ってみせると、会場はほのぼのとした笑いに包まれた。

そんな大盛り上がりのイベントもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた福原は「公開まであと少しということで、私もドキドキワクワクしています。この『楓』という作品は、1回目と2回目を観た後で全然違う想いになると思うんです。何度も楽しんでいただける作品になっていると思うので、ぜひ何度も大切な人と一緒に観に来ていただいて、この作品をたくさん愛していただけたら嬉しいです。本当にこの冬にぴったりの、観終わった後、大切な人をもっと大事にしたくなるような、温かい作品になっているので、皆さんにたくさん広めていただけたら嬉しいです。公開を楽しみにしていてください」とメッセージ。
続く福士も「本日はクリスマスも近づいてきたということで十明さんの歌も聴かせていただいてすごく大満足でした。『楓』という映画は、観終わった後に心に温かさが残るような作品になっています。この寒い冬、心を温かくするために劇場へ足を運んでくれたら嬉しいなと思います。本当にホリデー・シーズンにぴったりな映画なので、ぜひ劇場でまたご覧ください」と会場に呼びかけた。
公開表記
配給:東映 アスミック・エース
12月19日(金) 全国公開
(オフィシャル素材提供)





