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『クスノキの番人』公開初日舞台挨拶

© 東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会

 登壇者:高橋文哉、天海祐希、齋藤飛鳥、宮世琉弥、伊藤智彦監督

 アニメーショ映画『クスノキの番人』の初日舞台挨拶が都内で行われ、声優を務めた高橋文哉、天海祐希、齋藤飛鳥、宮世琉弥とメガホンを取った伊藤智彦監督が出席してクロストークを行った。

 本作は、累計100万部を突破したステリー作家の東野圭吾による小説「クスノキの番人」のアニメーション映画。理不尽な解雇で職を失い、追い詰められた末の過ちで逮捕された青年・直井玲斗(高橋)が柳澤千舟(天海)から「その木に祈れば願いが叶う」と伝えられる月郷神社に佇むクスノキの番人になることを命じられる……。

 クスノキに定期的に足を運び続ける男・佐治寿明(大沢たかお)。その娘で父の行動を不審に思う女子大生・佐治優美(齋藤)。家業の継承に葛藤する青年・大場壮貴(宮世)、彼らや千舟と関わるうちに、玲斗の世界は、大きく変化していく――。

 主人公の直井玲斗役を演じた高橋は長編アニメーションで声優として初主演。上映後の感動冷めやらぬ会場で、高橋は「公開を迎え、作品を届ける者の1人として嬉しいです。公開前でドキドキしていました」と挨拶。「SNSを含めて、映画を観た皆さんの感想が本当に温かくて、『こういう作品に出合いたかった』と言ってくださる方もいて……。地元の友人が映画を観て、「『お前、すげえな~』と言ってくれたので嬉しいです」と笑顔を見せる。

 伊藤監督も満員の会場を見渡し、「映画は撮り終えて、観客の皆さんに届いて完成すると言われていますが、たくさんの方に来ていただいて嬉しいです」と満面の笑み。

 すでに試写会などで作品を観た人からの感想が書かれたボードがステージに設置されており、「感動した」「絵がキレイで引き込まれた」「もう一度観たい」など多くの人たちの素直な感想がキャストや監督を喜ばせた。伊藤監督は「キャストやスタッフの頑張りのおかげです」としみじみ。

 今回のアフレコはお互いが向き合って録るなど、実写に近い形でも行われたという。物語のカギを握る玲斗の伯母である柳澤千舟役を演じた天海は「今回初めて向き合って、目を見ながらの演技をアフレコでさせていただいたのですが、ありがたかった」と振り返る。

 高橋も「揺れ動く気持ちを表現するのに、顔を見て、目を見合わせながらやることができました」と大満足の様子。

 伊藤監督は「顔を見合わせてアフレコするのは珍しいと思う。僕の思いつきです。面白そうだなと思ったらやってみる」と話す。

 これも監督の思いつきで、宮世は「僕がスピーチするシーンで、スピーチを聞く観客という設定でスタッフさんたちが前に並んでくれました。いい緊張がありました」と打ち明けた。

 女子大生・佐治優美役の齋藤は悲鳴を上げるシーンで「物理的にマイクから離れるという方法を(監督が)採ってくださって、後ろを向いて離れるとか、しゃがみこんで離れるとか、いろんな方法を試してくださいました、それが楽しかったです」と明かした。

 また、ピアノを弾くシーンがあり、英語で書かれた譜面のタイトルは齋藤自身の手書きなので、要チェック。これも、伊藤監督の思いつきだそう。

 高橋はアフレコについて、「たくさんの人に救われました。監督もそうですし、天海さん、齋藤さん、琉弥も、一緒にアフレコをさせていただいた皆さんにすごく救われました」と感謝を伝える。そして、声優の大先輩でもある宮野真守からもアドバイスをもらったことを打ち明ける。

 以前、ドラマで2回ほど共演をさせていただいていて、アフレコスタジオで偶然お会いした時に「、『実写と違って、苦戦して頑張っています』と伝えたら、『聞くよ』と言ってくださったので、分からないことを長文でおくったら、電話を掛けてくださって、50分ほどアドバイスしてくださいました。『どう、楽しい?』という話から始まって、『俺はこういうふうにやっているよ』と教えてくださった。『こういうふうにやれ』とは言わないんです。自分のなかで、『なるほど!』と思ったので、台本の表紙に、いただいた言葉を書きました。表紙を見ながら『忘れない、忘れない』と思いながら、やらせていただいた」と宮野のからのあたたかいアドバイスに大感謝だった。

 主題歌「傍らにて月夜」はUra。高橋は「どこか落ち着くテンポ感。すべてこの映画のために作っていたたいて作品だと思う」と感想を述べていた。

 伊藤監督は、本作を通して「託された」と実感することもあったと打ち明ける。「映画のエンドロールに、“スペシャルサンクス”として、僕の先輩とか、意見を聞いた監督やプロデューサーの名前を載せているのですが、その人たちの名前を見た時に、『この人たちの願いも背負って、俺は映画を作っていたんだ』と思った」と感無量の面持ち。

 高橋をはじめ、佐治優美役の齋藤、大場壮貴役の宮世は、天海との共演には感激しきり。そんな3人に、フリップトークで、天海から「受け取れるとしたら、どのような技術やマインドを受け取りたい?」という質問があり、宮世は「覇気」と書いて、「天海さんがインタビューで話された言葉を、役者業に活かしたりしていています。すごくお会いしたかった。実際にお会いしたときに、周りに覇気を感じました」と話す。照れた天海は「圧じゃない!?」と会場を笑わせ、「出していないから~!」と応じていた。

 「すべて」と書いた齋藤は「(天海さんから)すべてを受け取りたい。お人柄もそうですし、人前でプロとしてお話しされている姿も天海さんは本当にカッコいいです」と憧れと尊敬の眼差し。

 高橋は「私」と書いたフリップを出した。作品のアフレコやプロモーション活動で、長い時間天海と一緒に活動していたことに触れ、「言葉の紡ぎ方や、天海さんの持っている芯の強さみたいな部分が、本当にステキだなと思います。一緒に過ごすことで、天海さんの素敵な部分を受け取れた気がしたので、次は“高橋文哉自身”を受け取ってもらえる俳優になりたい」と応えた。

 「ありがとうございます」と笑顔の天海は、「私のほうこそ、皆さんとご一緒していろいろな刺激を受けることができました。みんな本当にしっかりしているし、自分のダメなところや、足りないところもちゃんと受け止めていて、それぞれ自分の役者としての人生を歩んでいくという覚悟も感じられます。これからもものすごく楽しみです」と3人にエールを送った。

 (取材・文・写真:福住佐知子)

公開表記

 配給:アニプレックス
 大ヒット公開中!

(オフィシャル素材提供)

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