
登壇者:南 沙良、児山 隆監督
発表当時、若冠21歳の大学生によるユーモラスでオフ・ビートな文体が癖になる新時代の青春小説で、第28回松本清張賞を満場一致で受賞した波木 銅による原作を、『猿楽町で会いましょう』の児山隆監督により映画化した『万事快調〈オール・グリーンズ〉』が全国公開中。
公開から1ヵ月経つも新たな青春映画の金字塔として盛り上がりを見せる本作。会場には何度も映画を鑑賞したというリピーターも多く来場し熱気に溢れる中、主演を務めた南 沙良と児山 隆監督が登場。南は「公開から1ヵ月経った今でもこうして足を運んでいただけて本当に嬉しいです。今日は楽しくお話できたらと思っています」と挨拶し、イベントがスタート。「会う人皆に『万事快調観たよ!』と言っていただけて嬉しい。(劇中で朴がタバコを吸うシーンを見て)電子タバコから紙タバコに戻したという人もいました(笑)」と、身近でもさまざまな反響があったようだ。

東海村での撮影について印象的だったエピソードを問われると、南は「支度場所の近くにショッピングモールがあって、そこのガチャガチャが穴場でした。恐竜のブレスレットとか種類がいっぱいあって……」と大好きな恐竜エピソードに花を咲かせると、児山監督も「僕も出口(夏希)さんのお誕生日に、クレヨンしんちゃんが好きということで、プレゼントしたら喜んでくれました。東京にはないみたいで」とコメント。先日、撮影地のあまや座で舞台挨拶を終えたばかりの児山監督は、「あまや座は印象に残っていて、改めて舞台挨拶させていただいたのは不思議な感覚でした。あまや座でミニコミ誌まで書いていただいて、嬉しいですね」と現地の手厚いサポートに感謝していた。

会場には9回も映画を観たというリピーターもいる中、より映画を楽しめる注目ポイントについて話が及ぶと、南は「味のないパンをひたすら食べ続けていて苦しかった覚えがあります。口の中がパサパサで大変でした(笑)。ぜひ注目して観て欲しいです!」と苦労を明かすと、児山監督は「味がなくて量の多いパンを重視していたので……」と苦笑い。
また、撮影中、キャストたちの笑いが止まらなくなってしまったシーンがあるそうで、「武智と村上のシーンは現場でもすごく盛り上がりましたね。どうしても揺れが止まらなくて。南さんが一番笑ってました(笑)」と裏側を明かすと、南は「笑っちゃいけないと思うと余計我慢できなくて」と思い出し笑い。
改めて、自身にとって本作がどんな作品になったかと問われた南は、「改めてお芝居をすること、映画をつくることは楽しいと思えた作品。キャスト、スタッフ全員のエネルギーと愛がつまっている作品ということを、しっかり感じることができました」と力強くコメントした。
ここからティーチインのコ―ナーに。
Q.劇中の3人にはそれぞれ呼び名がありますが、朴は美流紅のことをどう呼んでいたのでしょうか。
児山監督:脚本の段階でもフルネームで呼ぶとか悩んだのですが、明確には呼んでないんです。
Q.脚本読んだ(書いた)時と、実際に撮影してみて印象は変わりましたか。
児山監督:こんなにオール・グリーンズのメンバーが生き生きするとは思っていませんでした。映像になった時に、3人の躍動感というか、脚本上にはなかったグルーヴ感があり、それはすごかったですね。
南:そうですね。躍動感とか疾走感は想像以上のものになりました。
Q.岩隈が図書室で「好きなものを嫌いになるのが嫌なので」というセリフがすごく刺さりました。原作にはなかった気がするのですが、監督のバックグラウンドにも関係するのでしょうか。
児山監督:好きなことが嫌いになる瞬間ってありますよね。僕は一番岩隈にシンパシーを感じていて。保守的だけど毒舌。そうやって予防線を張ることで前に進まない、理屈づいているところが良い。
Q.あまや座で美流紅と岩隈が話すシーンで「ときめきの源流」というワードが出てきますが、南さんにとっての「ときめきの源流」は?
南:恐竜に限らず、大きくて強い、狂暴なもの。マッコウクジラとか……。
熱心な観客とのQ&Aが繰り広げられる中、いよいよイベントも終盤となり、最後に南は「公開から時間が経った今でも作品を届けることができて嬉しいです。この時間が少し違った視点でまた作品を楽しめるきっかけになれば。今後も『万事快調』をよろしくお願いします!」と最後までしっかりPRし、児山監督は「今でも週末は満席近い上映回があるようでありがたいです。おもしろい映画になったと思いますので、たくさんの人に届けられるように、ロングランを目指したい。今をときめくキャストの皆さんが躍動している稀有な作品です。何回観ても違った楽しみ方ができますので、今日も楽しんでください」と呼びかけイベントは幕を閉じた。

公開表記
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
全国公開中
(オフィシャル素材提供)






