作品紹介

『ザ・シークレットマン』

© 2017 Felt Film Holdings.LLC

イントロダクション

 1974年8月9日に、アメリカ合衆国史上初めて任期途中で辞任に追い込まれたリチャード・ニクソン大統領。その引き金となった「ウォーターゲート事件」の全容を白日の下に晒し「ディープ・スロート」と呼ばれた告発者がいた。世界中で憶測と関心を呼び、30年以上に渡り正体は謎とされてきたこの内部告発者は2005年ヴァニティ・フェア誌で自らディープ・スロートであったことを公表する。その人物とは、「FBI捜査官の鑑」とまで称賛された当時のFBI副長官マーク・フェルトだった。
 正体を明らかにして10年以上の月日が流れているが、このフェルトという人物の人生はFBI幹部というキャリアの面からも私生活の面からもほとんど知られていない。なぜ彼は極秘の捜査情報をマスコミへリークするに至ったのか? ウォーターゲート事件とは何だったのか? 溌剌(はつらつ)たる才知と固い信念を持つフェルトは、事件の真相を明らかにし、ニクソン政権の腐敗を暴くため、家族もキャリアもそして自由までをも危険にさらし、結果的にはすべてを犠牲にしたのだ。
 国を守る「捜査官」が疑惑を暴くに至った事件の全容と、アメリカ政治史上類を見ない政治スキャンダルの実像を、最高権力者を敵に回し孤独な戦いを挑んだ一人の男、フェルト本人の視点から初めて描いた傑作サスペンスが誕生した。
 主演はハリウッドのトップスター、リーアム・ニーソン。近年アクションスターの印象が強い彼だが、『シンドラーのリスト』『マイケル・コリンズ』など実在の人物を演じ、高い評価を獲得してきた演技派俳優としての側面を遺憾なく発揮。フェルトの妻オードリーには、同じくアカデミー賞ノミネート女優、ダイアン・レイン。
 監督は『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』『コンカッション』で実話を映画化し高い評価を獲得してきた俊英ピーター・ランデズマン。

ストーリー

 1972年6月17日深夜、5人の男がワシントンD.C.の民主党本部に侵入し、盗聴装置を仕掛けようとしたところを逮捕される。後に「ウォーターゲート事件」と呼ばれる、アメリカ合衆国史上類をみない政治スキャンダルの発端である。
 捜査を指揮するのはFBI副長官マーク・フェルト。遅々として進まない捜査に苛立つフェルトは、やがてホワイトハウスがCIAを通じ捜査を妨害していることを察知する。
 事件そのものがホワイトハウスの陰謀によるものだと悟ったフェルトだが、フーバー亡き後FBI長官に就任したグレイはニクソン大統領の忠臣であり、協力は望めない。フェルトは事件の真相を白日の下に晒すため、ある決断をする。

 (原題:MARK FELT:THE MAN WHO BROUGHT DOWN THE WHITE HOUSE、2017年、アメリカ、上映時間:103分)

キャスト&スタッフ

 監督・脚本・製作:ピーター・ランデズマン
 出演:リーアム・ニーソン、ダイアン・レイン、マイカ・モンロー、ブルース・グリーンウッドほか

ギャラリー

予告編

公開表記

 配給:クロックワークス
 2018年2月24日(土) 新宿バルト9ほか 全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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