イベント・舞台挨拶

『MANRIKI』初日舞台挨拶

©2019 MANRIKI Film Partners

 斎藤 工が主演・企画・プロデュースした映画『MANRIKI』が初日を迎え、都内で行われた上映後の舞台挨拶に斎藤 工、永野、金子ノブアキ、SWAY、小池樹里杏、三田尚人、清水康彦監督が登壇して、それぞれが公開を迎えた想いを語った。

 本作は、俳優のみならず、映画プロデューサーや監督などクリエイターとしても注目を集める斎藤 工と、独特の世界観で個性を放つ芸人・永野、ミュージシャン・俳優の金子ノブアキ、映像クリエイターの清水康彦がプロジェクト“チーム万力”を結成し、構想3年を経て制作。清水が長編初監督に挑戦し、映画化した。

 仕事を求める駆け出しのファッションモデル(小池)が、小顔矯正を受けたことをきっかけに巻き起こる奇想天外なドラマが展開するスプラッター・ホラー・サスペンス。

 斎藤は、「構想から3年以上、すべての時間を映画に詰め込めた……」と映画化までの長い道のりを振り返った。また、作品の製作について「小顔矯正スプラッターという人間の欲望とかが入り口だったが、ある程度の刺激を持ちながら、注目されるように、スプラッターというよりはアート的な作品になったと思う。一枚の写真で評価されるような作品にしないと……と考えた」と説明した。

 本作で音楽監督を務め、俳優としても出演している金子は「初日を迎え、ちょっとした切なさを感じています。次は何を作ろうか?」と斎藤に問いかける。斎藤は「MANRIKI2?」と笑顔で返し、永野が「略して、マン2?」とつっこみを入れ、しばし、『MANRIKI』の続編話で盛り上がった。

 本作の原案・原作を担当している永野は「ファッションイベントにゲストに出演したときに感じた違和感から着想した」と話す。斎藤は「永野さんって、見ちゃいけない人、見せたくない人。それって“映画的”だなって―。こんなに『映画的、芸術的な人はいない』とずっと感じつづけていました」と永野に大きな関心を持っていたことを明かす。

 長編初監督に初挑戦した清水監督は「最高の仲間が集まって、撮りました。最高の皆さんに観ていただきたい。30代の最後にこんな刺激的な現場を体験することができて、本当に嬉しい……」と本作への熱い想いと、初日を迎えた喜びを語った。また、永野については「社会の常識が当てはまらない人だけれど、気になる人」と評し、「いつか一緒に映画を撮りたいと思っていた」と語った。

 人間のコンプレックスがテーマの同作にちなんで、自身のコンプレックスを聞かれた斎藤は「ものすごくよだれが出るんです。わら半紙を溶かしたこともあるんですよ。口にテープして寝ています」と仰天エピソードを披露して会場を驚かせていた。

 第23回プチョン国際ファンタスティック映画祭・ヨーロッパ国際ファンタスティック映画祭連盟 Asian Award受賞している本作。斎藤が「海外を意識して生まれた作品です。今後も色メガネで観ることのない海外での展開を目指している」と告げてイベントは終了した。

登壇者:斎藤 工、永野、金子ノブアキ、SWAY、小池樹里杏、三田尚人、清水康彦監督

 (取材・文・写真:福住佐知子)

公開表記

 共同配給:HIGH BROW CINEMA / 東映ビデオ
 シネマート新宿にて公開中ほか 全国順次公開

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