インタビュー

『桃源郷的娘』小宮孝泰(コント赤信号)オフィシャル・インタビュー

©太田慶

 映画『桃源郷的娘』は、川端康成の『眠れる美女』をモチーフに、アナーキー老人の爆走する性と妄想力を描いた艶笑コメディ。監督は日活社員の太田 慶(『狂える世界のためのレクイエム』)。鈴木清順や神代辰巳へのオマージュなど“日活愛”あふれる本作は、カナザワ映画祭2018「期待の新人監督」に正式出品され、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019で北海道知事賞を受賞。主演はコント赤信号の小宮孝泰(『星屑の町』)。ヒロインを演じるのは、浅草ロック座と大阪東洋ショーの踊り子も務めるセクシー女優の川越ゆい。主人公が公園で出会うガンジーを崇拝する若者役で永里健太朗、主人公の忠実な執事役でヘイデル龍生、行きつけの店・御影屋の女将・律子役で三坂知絵子が脇を固める。

 この度、2022年1月21日(金)からのアップリンク吉祥寺での公開を前に、主演の小宮孝泰(コント赤信号)のオフィシャル・インタビューが届いた。

小宮孝泰

 1956年3月11日生まれ。神奈川県出身。
 劇団テアトルエコーを経て、コント赤信号として1980年に「花王名人劇場」でTVデビュー。30代からは俳優の活動に軸足を移して、舞台や映画・ドラマで活躍する。2004年度には文化庁文化交流使としてロンドンに演劇留学。最近では、自身の舞台プロデュースや英語劇、そして役者の落語会も盛んに行っている。

既に男性機能を失っていて、好きになった女を抱くことができなく、葛藤するという役でしたが、共感する部分はありましたか?

 僕自身も近頃似たような経験があったので、葛藤する気持ちは分かります(笑)。年を取ると昔できたことができなくなることが悔しいんだよね。でも、演じる場合に葛藤がなかったら面白くない。普通は他者との対立だけど、役自身の中でも対立がないと、人間が薄っぺらくなるよね。そういう意味では良い役をいただきました。

あんなにナイス・バディーの女性が裸で横たわって寝ているというのは、実際に見ていかがでしたか?

 ゆいちゃんのおっぱいは「寝ても垂れないおっぱい」で、絡むようなシーンだったらHな気持ちになったかもしれないですけれど、このシーンは台本には「立て、立つんだジョー」というギャグしか書かれていなかったので、監督からの挑戦状だと思って、なんとか面白くするのが役者としての務めだと考え、アドリブに集中していましたので、欲情までには至りませんでした(笑)。

ヒロイン役の川越ゆいさんとは共演していかがでしたか?

 コメディって真面目にやらないと面白くないんですが、非常に真面目にやってくれました。感謝です。

主人公が公園で出会う田村役の永里健太朗さんとの裏話はありますか?

 別のワークショップでもご一緒したことがあるんですが、彼は素直で自由で非常に良い役者なんだよね。公園のところで哲学的なことを言うシーンも素晴らしかった。これからも期待します。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019で北海道知事賞を受賞した感想はいかがでしたか?

 よくこういう題材で獲れるなぁと驚きでした。コメディだったからよかったのか、年寄りが悲しいからよかったのか。頂けたからこそ、今回の劇場公開に至っているのでしょうから、とにかくよかったです。

本作の見どころはどこだと思いますか?

 後半のコメディとエロを楽しんでいただけたらと思います。僕は年取ってからもHな夢も未来の夢も見てもいいんじゃないかと思うので、自分の下半身が怪しくなっている人が、それでも頑張っている私の姿を見て、勇気付けられたらと思います。

読者の方々へのメッセージをお願いします。

 後半の畳み掛けていくエロとコメディ、そして寝ても垂れない上を向いているゆいちゃんのおっぱいを見に来てください。

公開表記

 配給:アルミード
 2022年1月21日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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