イベント・舞台挨拶

『PLAN 75』公開記念舞台挨拶

©2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory/Fusee

 第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に出品され、カメラドール特別表彰を授与された映画『PLAN 75』がついに全国公開。6月18日(土)に都内劇場で公開記念舞台挨拶が行われ、主演の倍賞千恵子、共演の磯村勇斗、ステファニー・アリアン、そして早川千絵監督が出席した。

 超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度<プラン75>が施行された近未来の日本を舞台に、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描き出す衝撃作。この日、フランス、イタリア、ベルギー、オランダ、中国、台湾、フィリピンなど、海外での上映決定の吉報がもたらされると、倍賞は「ビックリしています! みんなよかったね~! すごく嬉しい!」と喜色満面。磯村は「テーマ性を持った日本映画が海外に届くのはありがたいこと。このような作品がもっと増えたら嬉しい」と喜び、ステファニーも「驚いているし本当に嬉しいです!」と笑顔を浮かべた。早川監督は「カンヌで上映したときにも反響が大きくて、映画の力を感じていました。この作品がもっと多くの国に広がっていけば」と世界規模での広がりに期待。

 倍賞は本作について「脚本を読み始めたときはひどい話と思ったけれど、どんどん惹かれていって……。特に私が演じたミチが生きることを大切にしていることが分かるラスト・シーンに惹かれ、出演を決めました。頂いた命を粗末にしてはいけない、最後まで全うするんだというミチの強い意志に共感しました。撮影では山の中が静まるくらいに夕日が綺麗で、私はミチとしてこれからも生きていけると実感しました」とクライマックスを見どころに挙げていた。

 磯村は「演じる上では、現場で生まれるものをどう感じるかを大切に演じました」と熱演報告。ステファニーは「世界中で働いているフィリピン人を代表してこのような役を演じることができたのは、貴重な経験。皆さんとの共演にも、そして私が上手く演じられるように早川監督が導いてくれたことに感謝しています」と撮影を思い返していた。

 そして、今月81回目の誕生日を迎える倍賞に早川監督からサプライズでの花束贈呈。早川監督から「おめでとうございます。そしてありがとうございました」と花束を渡された倍賞は「どうもありがとう。本当にびっくり! でも本当は監督に差し上げないといけないのに……」とカメラドール特別表彰を授与された早川監督に気を使いつつ、「ちなみに私は今月29日で81歳になります。これからも精進していきたいと思います!」と抱負を述べていた。

 最後に早川監督は「これまで様々なメディアの方に取材をしていただきましたが、皆さん質問するよりも先にご自身の感想や思いをたくさん語ってくださいました。それが本当に印象的で大変嬉しく思いました。この作品は余白のある映画なので、皆さんにも自由に受け取っていただき、一緒に観た方と語り合ってほしい。そして、もし良かったと思う方がいたら、ぜひほかの方にもこの映画を勧めていただきたいです」と本作の魅力を語り、観客へのメッセージで締めくくった。

登壇者:倍賞千恵子、磯村勇斗、ステファニー・アリアン、早川千絵監督

(オフィシャル素材提供)

公開表記

配給:ハピネットファントム・スタジオ
新宿ピカデリーほか大ヒット上映中!

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