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Netflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」配信記念プレミアイベント

©小山愛子・小学館/ STORY

 Netflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」の配信記念プレミアイベントが都内で開催され、キャストの森 七菜、出口夏希、蒔田彩珠、橋本 愛と是枝裕和監督が新年らしく華やかな着物姿で登壇してトークセッションを繰り広げた。

 本作は、累計発行部数270万部を突破する小山愛子による同名マンガのドラマ化。『万引き家族』などの是枝監督が総合演出を務め、4人の監督が“まかない飯”を作る少女、キヨ(森)と、舞妓として“百年にひとりの逸材”と将来を期待されるすみれ(出口)らを通して、京都の花街の日常が描かれる。

 キヨ役を務めた森は、朱色の着物姿を披露。「着物を着させてもらって嬉しいです。今日は、もしキヨが着物でお出かけをしたらというのがテーマになっています」とおそろいのリボンを髪に飾ってご機嫌。まかないの役づくりでは、なれない包丁と大いに格闘したことを告白していた。

 蝶々柄の着物を着た出口は、「6話で、すみれが初めて髪を結いに行く時に着ている着物で、舞妓さん仕様になっています。久しぶりに着られて嬉しいです」と笑顔をはじけさせる。舞妓さん仕様の着物とは肩のあたりを絞っていて、背丈が伸びると袖丈を伸ばせるようになっているそうだ。

 また舞妓の役づくりについては「姿勢も直さなきゃいけないですし、舞も覚えなきゃいけない。少しでも慣れるために、別の現場にも扇子を持って行ったりしていました」と苦労を話す。

 共演した森と出口はお互いに大の人見知りで、最初は目を合わすこともできなかったというが、「キヨとすみれのセリフを通して仲良くなりました」と、クランクアップ後はすっかり仲良くなって、今ではよく一緒に食事にも行くそうだ。

 人気ナンバーワンの芸妓である百子を演じた橋本は「舞と京言葉の練習に励みました」と努力を明かす。橋本と共演した蒔田は「夜に教わったものを次の朝には自分のものにされていて、それがすごく心に残っています。学ぶことだらけでした。姉さんは本当にきれいで、一番近くで見ていて圧倒されました!」と尊敬のまなざしを向け橋本を照れさせていた。

 是枝監督も橋本について、「とにかく所作が美しいし、コメディ・センスもある」と大絶賛だった。

 屋形の女将の娘・涼子役を務めた蒔田は猫が描かれたおシャレな縞模様の着物を着こなしての登場。「私、実は今日は成人式があったので……」と告白し、会場から大きな拍手を浴びた。新成人の蒔田は、「おめでたい日に着物を着て、すてきな方々とすてきな舞台に立てるのは貴重なこと」と喜びいっぱい。

 役作りについて、蒔田は「涼子は自分と近いテンションの役だったので、難しいことはなかったんですが、キヨのまかないを積極的に食べない役なので『食べたかった!』」と悔しがることしきり。

 着物姿で登場の是枝監督はそばにいる4人をみつめ、「娘たちの晴れ姿を見ているようで、この4人と並んでいると自然とほほえんでしまう」と目尻を下げる。

 オーディションでキャストを決めたという是枝監督。
 森は「一度目のオーディションの時には、渋谷を大泣きしながら帰ったんです。『あの子、大変だな』と思われるくらい……」と相当落ち込んだことを告白。しかし、是枝監督は森の演技をすっかり気に入っており、泣きながら帰ったという森に、2回目のオーディションが終わった後に、『もう泣かないで帰って大丈夫だからね』と伝えたという。森は、「是枝さんの優しさが、キヨの役づくりで気持ちの豊かさを育ててくれました」と監督に感謝だった。

 当日は、会場の観客からの質問に答える場面が用意されていた。「20歳になる前に、やっておいたほうがいいと思うことはありますか?」質問された森は、「私もまだ21歳なんですが、楽しむことだと思います。20歳になると、遊びが変わってきますよね。お酒が飲めるし、車の運転もできる。それも楽しいけれど、後戻りできないな……とも感じる。そんなエモさをいっぱい感じてほしい」と独特なエールを送った。
 「本作に出演して感じた変化はありますか?」との質問に出口は、「以前は自分のやることに対して自信がなかったのですが、この作品をやってから、前向きに考えられるようになったと思います。周りから『成長した』と言われることが増えて、そこから自信に変わりました」と笑顔で話した。
 是枝監督は20代だったころを振り返り、「このドラマはそれぞれが、自分の居場所を見つける物語でもある。20代ではそういう場所が見つからない。自分もそうだった。当時の自分に『焦るな、居場所は見つかる』と言ってあげたい」と熱い思いを伝えた。

 Netflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」は1月12日より全世界独占配信。是枝監督が総合演出を担当。各エピソード監督・脚本は、是枝監督に加えて津野 愛、奥山大史、佐藤快麿が手掛け、全9話のドラマとして制作された。

登壇者:森 七菜、出口夏希、蒔田彩珠、橋本 愛、是枝裕和監督

(取材・文・写真:福住佐知子)

Netflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」

■ストーリー
 祇園の舞妓さんになることを夢見て、親友のすみれと共に故郷の青森を離れ、京都へやってきたキヨ。舞妓さんたちが共同で生活する屋形に住み込み、鼓や舞などの稽古に励んでいたキヨだが、舞妓には向いていないから青森に帰るように、と言われてしまう。気落ちするキヨだが、ある日、みんなのために作った親子丼が評判に。毎日のごはんを用意する「まかないさん」として、屋形で働くことになる。一方、すみれは京舞の才能を発揮し、「100年に一人の逸材」として、由緒ある祇園の花街で名を馳せていく。
 祇園を舞台に、「まかないさん」と「舞妓」の美味しく、美しい日々が始まる。

 ■配信:2023年1月12日(木)Netflixにて全世界独占配信
 ■原作:小山愛子「舞妓さんちのまかないさん」(小学館「週刊少年サンデー」連載)
 ■総合演出:是枝裕和
 ■企画:川村元気
 ■監督:是枝裕和、津野 愛、奥山大史、佐藤快磨
 ■脚本:是枝裕和、砂田麻美、津野 愛、奥山大史、佐藤快磨
 ■エグゼクティブ・プロデューサー:古澤佳寛、佐藤菜穂美
 ■プロデューサー:山田兼司、鹿嶋 愛、北原栄治
 ■アソシエイト・プロデューサー:北林理沙
 ■撮影:近藤龍人
 ■フードスタイリスト:飯島奈美
 ■制作協力:東映京都撮影所
 ■製作:STORY株式会社
 ■制作プロダクション:STORY株式会社、株式会社分福


 ■出演

森 七菜、出口夏希
蒔田彩珠、城桧吏、福地桃子、若柳琴子、南琴奈
リリー・フランキー、北村有起哉、尾美としのり、古舘寛治、戸田恵子、白石加代子 / 松坂慶子
橋本愛、松岡茉優、井浦 新、常盤貴子

■「舞妓さんちのまかないさん」ホームページ

ドラマシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」公式サイト
2023年1月12日(木)より全世界独占配信。是枝裕和監督(『そして父になる』、『万引き家族』)が総合演出を務めた全9話のドラマシリーズ。累計発行部数270万部突破の大人気コミックが豪華キャストで実写化が実現。

 ■Netflix作品ページ:https://www.netflix.com/舞妓さんちのまかないさん(外部サイト)

Netflix(ネットフリックス)について

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