イベント・舞台挨拶

『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』トークイベント

©2021 Greenlit Productions and New Docs

 北欧デザインブランド「マリメッコ」の伝説的デザイナー、マイヤ・イソラの知られざる人生とデザインの源泉を紐解くドキュメンタリー映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』が2023年3月3日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開となった。
 公開から2日目の3月4日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町にて、映画の上映後に女優の緒川たまきのトークイベントが行われた。

シックなウニッコ柄Tシャツ姿で登場した緒川たまき「映画を観てマリメッコのイメージが変わった」

 北欧を代表するブランド「マリメッコ」の伝説的デザイナー、マイヤ・イソラの人生とデザインの源泉に迫るドキュメンタリー映画『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』が現在大ヒット公開中。公開2日目となる3月4日(土)には日本公開を記念したトークイベントが都内劇場で行われ、女優の緒川たまきが、ブランドのアイコンでありマイヤ・イソラの代表作「ウニッコ(ケシの花)」が大きくあしらわれた、シックなTシャツ姿で参加した。

 本作の日本公開に先立ち「この映画がこれからの自分のバイブルのようになる気がしました。それほど、マイヤ・イソラの言葉は力強く、寄り添ってくれるものでした。特にいろいろなことに慄いている女性にぜひ観てほしいです。必ずや良き友人になってくれる映画だと思います」とのコメントを寄せていた緒川。

 本作を通して「マリメッコ」に対する印象も激変したそうで「マイヤ・イソラによるデザインは明るいイメージやみんなで共有できるムードを持つ印象でしたが、映画を観た後はみんなで分かち合うというよりは一人で楽しんでいいという、私個人に寄り添うデザインという印象に変わりました」と明かした。

「何歳になっても思考することを止めず、自分を見つめ続けたマイヤ・イソラの言葉や表情に励まされた」

 本作の構成力にも脱帽の緒川は「絵を描く背景に彼女の言葉が残っているとは思わなかった。彼女が生きていた時にどんな気持ちで描かれたデザインなのか、デザインと彼女の言葉の合致が面白いです。そして恋人との関係によってどのくらい彼女にうっぷんが溜まっていたのかなど、彼女の言葉とデザインの結びつきが知れてとても興味深い」と絶賛した。

 冒頭シーンで語られる「私は大人になったら馬になるものだと思っていた」というマイヤ・イソラによる言葉にもハートを撃ち抜かれたという。「その言葉を聞いた途端、絵描きやデザイナーという、マイヤの肩書を一旦忘れて観ていい作品が始まったと思った。これはマイヤ・イソラという一人の女性の心の内側の告白。しかもその言葉は晩年のマイヤ・イソラが自分の子ども時代に思いを馳せて語っている言葉であり、幼少期だけの思いではなく、のちの人生の心にあった思いだから今も言葉として出たもの」と感激し「私はそのようなお友達が欲しいと思いました。そしてそんな言葉を語り掛けてくる彼女に信頼されているという親近感を勝手に抱きました」とマイヤ・イソラの人柄に惚れこんでいた。

 そのマイヤ・イソラについては「彼女の顔立ちや表情を見ると、たくましさや思慮深さ、孤独に打ち勝つ強さを感じさせるのに、実際の素顔は恋に生きる乙女ならではの危うさを持っていた。何歳になっても思考することを止めず、自分を見つめ続けたマイヤ・イソラの言葉や表情に触れることで、私自身が励まされた。本作における彼女の語り口の中に私が望んでいた素敵な先人の姿を見ました」と人生の先輩としてリスペクト。緒川自身「自分のバイブル」と本作を表すだけに「彼女の言葉や人生を噛みしめるようなゆっくりしたテンポが心地よく、何度も観たい映画です。マリメッコのデザインが大好きな方は視覚的な喜びに目が行くかもしれませんが、2回目に観る際はそれプラス、マイヤ・イソラの言葉の魔力にも耳を傾けて楽しむ時間にしてほしいです」と呼びかけていた。

公開表記

 配給:シンカ + kinologue
 3月3日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開中

(オフィシャル素材提供)

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