「ストップ・オレオレ詐欺47～家族の絆作戦～」プロジェクトチーム決起集会

　警察庁が主催する「ストップ・オレオレ詐欺47～家族の絆作戦～」プロジェクトチーム決起集会が３月14日(火)、東京都内で開催された。
　警察庁特別防犯対策監の杉良太郎をはじめ、特別防犯支援官の伍代夏子、城島茂、町田啓太らが出演した。

　平成30年９月から防犯対策活動を続けている特別防犯対策監の杉良太郎は、「特殊詐欺を始めとするほとんどの犯罪が、インターネットなどの通信網を介して行われるなど犯罪傾向が変化している。従来の犯罪対策や捜査手法では、その未然防止や摘発に支障が生じていることを目の当たりにしてきた」と多様化する特殊詐欺と捜査の現状を説明した。さらに、「特殊詐欺の電話は、捜査当局の捜査を回避するため、海外を経由してかかって来ます。利用者が登録したものを除き、通信事業者において着信を遮断してもらいたい」など通信事業者に関わる企業に向けて協力を求めた。

　加えて、「特殊詐欺は従来の詐欺をはるかに超え、殺人をも簡単に犯す犯罪集団であります。また、特殊詐欺の“受け子”として検挙された犯罪者から聴取したところ、“警察がおとり捜査をしない限り、上位の犯罪者を検挙することは無理だ”という声もあります。もうすでに時代は変わっているのです。捜査当局に対して、特殊詐欺に限ってでも、捜査する側が応募して犯人の逮捕につなげるような“おとり捜査”も認めていただく必要があると思います」と特殊詐欺の撲滅に向けた「おとり捜査」の必要性を訴えました。

　特別防犯支援官の城島茂は、「昨年の11月、番組収録で北海道の旭川を訪れた際、北海道警の要請を受けて緊急記者会見を開き、旭川で被害が増加している架空料金請求詐欺について、住民の皆さんに注意喚起しました。今後も、各地域を訪れた際に、地元の警察と一緒に、特殊詐欺の被害防止の呼び掛けができればと考えています」と意気込みを語った。

　今年の12月、新たに特別防犯支援官を委嘱されSOS47メンバーに加わった町田啓太は「特殊詐欺の被害の多くは、自宅の固定電話に掛かってくる１本の電話から始まります。防犯機能付き電話は、非通知の電話は着信拒否にできますし、自動で通話内容を録音してくれます。大切な御家族が詐欺被害に遭わないよう、ぜひ、おじいちゃん・おばあちゃんに防犯機能付き電話機をプレゼントしてあげてください。僕たち孫世代が発信することが大事だと思います。」と電話の防犯対策について重要性を伝えた。

SOS47　47都道府県ご当地動画を発表

　「ストップ・オレオレ詐欺47～家族の絆作戦～」プロジェクトチーム（通称：SOS47）が制作した47都道府県ご当地動画が初公開された。47都道府県ご当地動画は、各都道府県出身の特別防犯支援官や著名人が出演し、ご当地の方言を用いて特殊詐欺の啓発を行っている。本動画は、３月14日からSOS47公式HPやYouTubeチャンネルにて公開。