イベント・舞台挨拶

『雄獅少年/ライオン少年』公開記念舞台挨拶

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 中国発のCGアニメーション映画『雄獅少年/ライオン少年』の公開記念舞台挨拶が5月27日(土)、都内劇場で開催され、日本語吹替版の声優を務めた花江夏樹、桜田ひより、山口勝平、落合福嗣、山寺宏一が揃って登壇した。

 獅子舞バトルで自らの人生を切り拓いていく少年たちの姿を描く本作だが、花江は「“獅子舞”をテーマにした作品ということで、僕の中での獅子舞ってお正月のチャンチャンチャン~♪って感じのイメージだったので、最初話をいただいた時これは面白いのかな?と思ったんですが、そんなイメージとは全く別物で、あんなに激しく動いて、アニメになったことで映像として映えるものに仕上がっていてビックリしました!」と振り返る。繊細で美しい獅子舞についても「モフモフしたい気持ちになる、顔をうずめたくなるような毛並みで、CGアニメならではの表現だなと思いました」と称賛を送る。

 普段、アドリブを得意とする山寺も、本作の映像の美しさに「この作品に関しては、映像がビックリするくらいキレイで、表情も緻密なので、なるべく寄り添うようにやらせていただきました。実写とアニメの中間のような感覚でした」と語り、山口も「ときどき、『あれ? これ実写だっけ?』と思うような瞬間がありました」とふり返る。

 映像に加えて、登場人物たちも本作の魅力である。花江は自身が演じた少年・チュンについて「最初は弱々しいし、主人公なのに顔がそこまでカッコよくないじゃないですか。でも、そこがたぶん狙いで、どこにでもいる少年だけど、心に折れない芯を持っていて、作中でどんどん成長していくんですよね。最初は全然、カッコいいと思わなかったけど、最後はカッコいい! となって、見ていて素晴らしいなと思いました」と語る。

 一方、主人公と同じ名を持つヒロインの少女・チュンについて、演じた桜田は「芯の強い女性だなと第一印象で感じて、女性が憧れる理想像というか、芯が通っていて、自分の意見も言えて、夢に向かって突き進む――憧れを詰め込んだ女性というイメージでした」とその魅力を力説する。

 チュンの仲間たちも個性的で魅力的だが、マオを演じた山口、ワン公を演じた落合は、一緒に収録に臨むことが多かったそう。山口は以前から本作の存在をうわさに聞いていたそうで「すごく楽しかったですね。役をいただいた時は『また猿だ』と思ったんですけど(笑)、素直に嬉しかったです」と語り、落合も「僕も前情報で知っていて『観たいな』と思っていた作品でした。マネージャーさんから最初『獅子舞の役です』と言われて(笑)、『獅子舞の役?』と思ったら『すいません、獅子舞が題材です』と。もしかして……と思ったらこれでした」と役が巡ってきた喜びを口にする。

 チュンの師匠のチアンを演じた山寺は「“強”と書いてチアンですが、心は弱い山寺宏一です(笑)」と挨拶し、客席の笑いを誘っていたが「飛ぶ鳥を落とす勢いの花江夏樹くんのお師匠役ということで、とても意識しました。先に収録したんですが、花江が(自身の声を)聞くと思うと『ちゃんとやらなきゃ!』とすごく意識しました」と明かす。そんな山寺の熱演について、事務所の後輩でもある花江は「最高でした! 足のニオイまで伝わってきました(笑)」と絶賛し、会場は笑いに包まれていた。

 この個性豊かな実力派のキャストによる日本語吹替版は、中国でも大きな話題となっており、日本語吹替版の制作発表を伝えるニュースは、中国のSNS weibo(微博)で、その日のうちの700万閲覧を記録したという。公開を記念して、サプライズで中国のスタジオからプレゼントが到着! チュンと仲間たちの姿を描いた美しいイラストがスクリーンに映し出された。チュンたちから少し離れたところには、スクーターに乗った師匠(チアン)の姿もあり、花江さんらはスクリーンを指さしながら大興奮!

 こちらのイラスト、よく見ると道を歩くチュンたちの間に、花江と桜田の姿も! 花江はイラストの中の自身の姿に「なじんでいますね。(映画の)ワン・シーンみたい」と喜びを口にし、桜田はイラストの衣装について「たぶん、前回の舞台挨拶の時の衣装ですね。再現度が高くて嬉しいです」と感激していた。

 また、この日は、昨年末に20歳になったばかりの“Z世代”である桜田が、人生の大先輩でもある他の登壇陣にさまざまな質問、人生の相談をするというコーナーも!

 「自分が大人だなと思えた瞬間は?」という質問に、花江は「晩酌が楽しみになったこと」と回答し、山寺は「他人におごった時」、落合は「お刺身にワサビをつけて食べられた時」と回答。山口は「背が低いせいか、『大人になった』というのがないんですよね。早く大人になりたいです(笑)!」と語った。

 続く「学生時代に戻れるとしたらなんて自分にアドバイスするか?」という相談には、落合が「17歳の落合福嗣に『お前、中日ドラゴンズの優勝のビールかけに参加しないほうがいいぞ』と言いたい」と17歳当時、父(落合博満)が監督を務めるドラゴンズのビールかけに参加した様子がTVに映ってしまった際のエピソードを述懐。「高校に両親が呼び出されてメチャクチャ怒られました。ビールをかけたことは大丈夫なんですけど、高校野球をやっていたので(高野連の規約で)選手と一緒に映ったのがまずかったということで……。ビールは飲んでませんので(笑)!」と語り、会場は再び笑いに包まれる。

 また「10代、20代のうちに経験しておいたほうがいいことは?」という相談には、花江は「20代のはじめぐらいで、お酒でメチャメチャ失敗していて、いろいろな人に怒られました。それもあっていまはちょっと落ち着いています。エレベーターで出版社の偉い人に囲まれながら吐いたり、ゴミ捨て場で寝たり……」と20代前半の酒の失敗を告白し、そんな失敗も貴重な経験だと説くが、山寺からは「ひよりちゃんは、しないほうがいいと思います!」とツッコミが飛ぶ。

 大人たちの珍回答の連続にも、桜田は笑顔を絶やさず「良いアドバイスを伺いました!」と語り、花江や山寺からは「桜田さんが一番大人(苦笑)」という声も上がっていた。

 続いてのトークでは獅子舞に夢中になる「雄獅少年/ライオン少年」にちなんで、登壇陣が夢中になっていることを「○○少年(少女)」という形でフリップに記入して発表!

 漬物はマイ・ブームという落合は「漬物」少年、「睡眠の質を高めようとキャンドルを焚いたり、リラックスできる音楽を聴いたりしている」という桜田は「眠る少女」、山口は、芝居での立ち回りを求められることが増えて、居合を習い始めたそうで「居合少年」、プロ野球の楽天ゴールデンイーグルスの大ファンの山寺は漢字で「鷲少年」と記入。

 そして、花江はここでも“酒”をネタに「晩酌が好きで鶏レバーとかあん肝をつまみながら、子どもを寝かしつけた後で奥さんと飲むんですけど、こないだ、人間ドックの結果が出まして、少しばかり尿酸値が上がっていまして……(苦笑)。プリン体の少ないものをということで、カズノコは魚卵ですがプリン体は少ないんです。実はイクラも少ないです」と熱く(?)語り「カズノコ少年」と書いたフリップを掲げる。集まった報道陣に「痛風少年って記事に書かないでくださいね」と懇願し、会場を爆笑に包んでいた。

 最後の締めの挨拶で落合は「2回、3回と観ると、いろいろな発見のある作品なので、ぜひいろいろな方を誘って観ていただけると嬉しいです」と語り、桜田は「獅子舞のパワーを皆さんに分けつつ、皆さんも誰かに分けていただき、パワーの連携がとれたらと思います」と笑顔で呼びかける。

 山口は「皆さんと一緒に公開を迎えられて嬉しかったです」と前日に無事に公開を迎えた喜びをかみしめ、山寺は「僕はこの作品で中国アニメのすごさを感じ、獅子舞に興味がわきました。皆さんにとっても心に残る1本になっていればいいなと思います」と語りかける。

 そして、花江は「チュンを応援しながら、最後にあんなに気持ちのいい終わり方をする素晴らしい作品だなと思います。何度でも楽しんでいただけたら」と語り、さらに「無事に公開したということでこれはもうお祝いですよね。お祝いといえば、鶏レバーなんかを食べてビールを飲んで(笑)。皆さんもこれからおいしいものを食べて、盛り上げていただけたらと思います!」と最後まで“酒”トークで満面の笑みを浮かべ、作品の船出を祝っていた。

 『雄獅少年/ライオン少年』は絶賛全国公開中。

 登壇者:花江夏樹、桜田ひより、山口勝平、落合福嗣、山寺宏一

公開表記

 配給:ギャガ、泰閣映畫、面白映画、Open Culture Entertainment
 絶賛全国公開中

(オフィシャル素材提供)

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