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ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選 予告編&場面写真解禁

© Rainer Werner Fassbinder Foundation

 7月28日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほかにて公開される、ドイツを代表する映画監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の二つの傑作『不安は魂を食いつくす』『マリア・ブラウンの結婚』、そしてファスビンダー原作の戯曲「ゴミ、都市そして死」を映像化したスイスの名匠、ダニエル・シュミット監督作品『天使の影』。この度、予告編と場面写真が解禁になった。

 37年という短い生涯で、強烈な個性に貫かれた40本以上もの作品を手がけ、ヴェンダース、ヘルツォークらと並んで<ニュー・ジャーマン・シネマ>の代表格と称されたライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督。そんなファスビンダー美学の極致とも言えるふたつの監督作、『不安は魂を食いつくす』『マリア・ブラウンの結婚』、そしてファスビンダーが原作・脚本・出演を務め、スイスの名匠ダニエル・シュミットが監督した『天使の影』の3作品が7/28(金)よりBunkamura ル・シネマ渋谷宮下ほかにて全国順次公開される。
 この度、3作品の魅力を抜き出した予告編が完成。未亡人の掃除婦と外国人労働者の男を主人公にした、劇場初公開の傑作『不安は魂を食いつくす』のパートでは、愛や幸福をめぐる会話や、葛藤するふたりの眼差しに加え、端正なインテリアや衣装も印象深い。『マリア・ブラウンの結婚』はファスビンダー監督の代表作にして人気作。爆撃音の中での結婚式という衝撃的なシーンから始まり、本作でベルリン映画祭銀熊賞(女優賞)を受賞した主演、ハンナ・シグラのエネルギッシュな魅力を垣間見ることができる。こちらも日本劇場初公開となる『天使の影』では儚くも圧倒的な存在感をみせるイングリット・カーフェンのほか、ヒモ男を演じるファスビンダー自身も登場。スイスの名匠ダニエル・シュミットとファスビンダーの美学、そして名キャメラマン、レナート・ベルタの撮影がコラボレーションし、どこか幻想的な美しさが画面に漂う。

 また、無比なそれぞれの物語を予感させる場面写真もピックアップした。社会のタブーをさらけ出し、人々の剥き出しの姿をスキャンダラスに、しかしそこに宿る仄かな光まで捉えた<天才>ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。3作品の公開まで、ぜひ楽しみにお待ちいただきたい。

上映作品

『不安は魂を食いつくす』

© Rainer Werner Fassbinder Foundation

 監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
 出演:ブリギッテ・ミラ、エル・ヘディ・ベン・サレム、バーバラ・ヴァレンティン、イルム・ヘルマン
 (1974、ドイツ、上映時間:92分)

 ある雨の夜、未亡人の掃除婦エミは近所の酒場で年下の移民労働者の男、アリに出会う。愛し合い、あっという間に結婚を決める彼らだったが、エミの子どもたちや仕事仲間からは冷ややかな視線を向けられる。
 ダグラス・サーク監督作『天はすべて許し給う』(55)の物語を下敷きに、愛に起因する苦悩や残酷さを鮮やかに描き出した不朽の傑作。アキ・カウリスマキ監督らに影響を与えたとされる。第27回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞。

『天使の影』

© Rainer Werner Fassbinder Foundation

 監督:ダニエル・シュミット
 出演:イングリット・カーフェン、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、クラウス・レーヴィッチュ、アードリアン・ホーヴェン
 (1976、スイス、上映時間:101分)

 舞台は戦後のドイツ、フランクフルト。街角に立つ娼婦リリーはその繊細な性格から仲間内では浮いた存在、家に帰ればヒモ男フランツに金をせびられる日々。そんなある日リリーは闇社会の大物であるユダヤ人に見初められるが、次第に破滅願望が強くなっていく。
 スイスの至宝、ダニエル・シュミット監督がファスビンダーの戯曲「ゴミ、都市そして死」を映像化。親友同士だった二人の美学が結晶したコラボレーション作品となった。

『マリア・ブラウンの結婚』

© Rainer Werner Fassbinder Foundation

 監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
 出演:ハンナ・シグラ、クラウス・レーヴィッチュ、ギゼラ・ウーレン、クラウス・ホルム
 (1978、ドイツ、上映時間:120分)
 ファスビンダーの名を世界に轟かせた大ブレイク作にして究極の<女性映画>。
 第二次世界大戦の真っ只中、マリアは恋人のヘルマンと結婚式を挙げるが、ヘルマンはすぐに戦線に戻り行方不明になってしまう……。
 戦争末期からドイツがめざましい復興を遂げつつある約10年間にわたるヒロインの生き様が活き活きと描かれる。波乱万丈な運命を辿るヒロイン、マリアを艶やかに演じたのはファスビンダー映画常連のハンナ・シグラ。本作で第29回ベルリン映画祭銀熊賞(女優賞)を受賞した。

 全国共通特別鑑賞券 ¥1,300 (税込) 発売中!
 オリジナルポストカード3枚つき(数量限定)

オフィシャル・サイト(外部サイト)

https://fassbinder-film-2023.jp

 公式Twitter:@RWFassbinderjp

公開表記

 配給:マーメイドフィルム/コピアポア・フィルム
 7月28日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開ロードショー!

(オフィシャル素材提供)

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