記者会見

『高野豆腐店の春』完成報告会見

©2023「高野豆腐店の春」製作委員会

 スクリーン・デビューから60周年を迎えた藤 ⻯也が、尾道で⻑きにわたり⾖腐店を営み、街の仲間たちから愛される主⼈公・⾼野⾠雄を好演する映画『⾼野⾖腐店の春』(8月18日公開)。その完成報告イベントが7月3日(月)、恵比寿で女性に大人気の豆腐料理店・豆富食堂にて実施され、豆腐屋の役衣裳を身にまとった藤 竜也のほか、三原光尋監督とお⾖腐親善⼤使の加藤紀⼦が参加した。

 「“お豆腐”をしっかりと感じてほしい」という製作陣の思いから豆富食堂での完成報告会という珍しい形となったこの日。まずは同店厨房から三原監督が登場したが、その手にはなんと三原監督お手製のお豆腐が……! それを取り分けて報道陣にふるまった三原監督は「劇中のセリフにもありますが、まずはそのままでお召し上がりください。水と大豆とにがりだけで作ったシンプルなお豆腐。ちょっと苦いかもしれませんが、これが本当にお豆腐だという気持ちで作りました」と解説。「映画を観ていただくのも緊張しますが、自分の作ったお豆腐を食べてもらうのも……」と緊張気味も、報道陣からは「美味しい!」との声が上がっていた。

 続いてお⾖腐親善⼤使の加藤が参加。先んじて本作を鑑賞しており「こんな夢のような映画が作られるとは思わなかった」と豆腐好きとして喜びながら「今日は出演者の麻生久美子さんではなく私の参加でいいのかと思いましたが、麻生さんとは美容室が一緒という繋がりがあるのでいいのかと。豆腐だけに豆情報であります」と笑わせた。

 先んじて本作を鑑賞した加藤は「豆腐は作られた場所や水、作る人の味が如実に表れます。たった一丁だけれど手間暇をかけたドラマがある。会話がいちいち心に染みて、監督の豆腐愛が伝わってきた。余韻のある映画で美味しい豆腐を頂いたような温かさが残る。最後は涙もあり、観終わった後にごちそうさまと言いたくなるような映画でした」などと美味しいお豆腐のような滑らかさで本作をPR。三原監督から「この映画がヒットしたら続編のシナリオを作ってほしい!」とラブコールを受けたりして、加藤は「ありがとうふです」とお⾖腐親善⼤使としてニッコリしていた。

 そして藤が劇中で演じた高野辰雄の役衣装そのままの姿で登場。三原監督作3度目の参加となる藤は、コロナ期間中に三原監督から脚本を受け取ったそうで「僕は三原さんの映画に出るのが楽しくて、すぐに速達で手紙を出しました。何年でも待ちますからぜひ出演させてくださいと返事を書きました」と思い入れを回想。三原監督も「脚本を送った2日後に藤さんから速達が届き、その手紙を読んで僕は泣いてしまいました。そこから希望をもって何としてでもこれを映画にするんだというスタートになりました」と感激していた。

 撮影は尾道で行われたが、藤は撮影前のロケハンにも積極的に参加したという。三原監督は「主演男優がロケハンに同行してくれたのは初めて。僕らと一緒に2万歩くらい歩いてくれた」と明かし、藤は尾道での撮影について「この物語がぴったりと合う町です。滋養があって体にも良くてホッとするような映画が出来ました」と手応え。

 また役作りで実際に老舗豆腐店で豆腐作りのトレーニングをしたという藤は、豆腐作りの苦労について聞かれると「ほとんど機械がやってくれるから」と冗談めかしながら「出来上がった豆腐を水の中で持ち上げて包丁で切るけれど、冬の撮影で水も冷たいので難しかった」と振り返った。

 娘役の麻生久美子については「父親が娘の結婚式で涙するというのをよく目にするけれど、今まではそんなもんかなあと思っていました。しかし麻生さんが心の籠った娘さんを演じてくれて、再婚話のくだりからはすっかり親父の気持ちになってオロオロアタフタと気が休まる暇もなく、涙もろくなりました」と影響を受けたようで「麻生さんのおかげで親父ってこういうものかと思って本当に助かりました。撮影後は麻生さんに『おかげさまで親父役が出来ました』とお礼を言いました」と感謝していた。

 また「好きな豆腐の食べ方」を聞かれると、三原監督は「熱したゴマ油と塩で食べるのが好き」とシンプル派。藤は若い頃にハワイで出会ったベジタリアンから学んだメニューとして「豆腐一丁にモヤシをかけてゴマ油と醤油をかけて突き崩して食べる。これが美味い!」とお勧めしていた。

 最後に三原監督は「世の中には悪意や人の気持ちが降りかかって複雑な気持ちになるけれど、この映画を観て少しでもホッと心が和んでもらえたら。映画を観終わったときに豆腐の一丁でも買って冷ややっこでも食べようかなと思ってもらえたら最高です」とアピール。毎朝豆腐入りの味噌汁を食べるという藤は「毎朝自分で作って食べると、ホッとしたため息が出て、生きていてよかったと思います。『⾼野⾖腐店の春』を皆様にもそのような気持ちで観ていただけたら嬉しいです」と劇場公開を楽しみにしていた。

 登壇者:藤 竜也、三原光尋(監督)
 特別ゲスト:加藤紀子(お豆腐親善大使)

公開表記

 配給:東京テアトル
 8月18日(金) シネ・リーブル池袋、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開!

(オフィシャル素材提供)

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