作品紹介

『PLASTIC』

©︎2023 Nagoya University of Arts and Sciences

イントロダクション

 幻のミュージシャン、エクスネ・ケディが消息を絶った1974年から半世紀経った2018年にこの物語は始まる。エクスネの熱烈なファンである女子高生イブキと少年ジュンは、その音楽に導かれるように運命的な恋に落ちる。やがてそれぞれが別の道を歩み始めたふたりであったが、4年後の2022年、エクスネ・ケディ再結成ライブが行われる。いまだ鳴り響くその音楽に引寄せられるように会場にやってきたふたりは……。
 脚本・監督を務めたのは、『大和(カリフォルニア)』(16)、『TOURISM』(17)、『VIDEOPHOBIA』(19)で鮮烈な映像世界を作り上げ、世界各国の映画祭や海外メディアでも絶賛されるなど、国境を越えて高い評価を得る宮崎大祐。音楽に強いこだわりを持ってきた宮崎が初めてロックを題材にした本作では、エクスネ・ケディのナンバーや、井手健介がこの映画のために結成したPLASTIC KEDY BANDが手掛けるオリジナル・スコアも主人公の1人だ。
 イブキ役には『石がある』(22)で主演を務めた小川あん。ジュン役は、主演作『LONESOME VACATION』(23)の公開が控える藤江琢磨。そして、小泉今日子、鈴木慶一、とよた真帆、尾野真千子ら個性豊かなキャストが脇を固める。
 『シング・ストリート 未来へのうた』(16)、『リコリス・ピザ』(22)といった、音楽と物語が結びついた青春映画の名作たちに新たに加わる傑作が誕生した。

©2023 Nagoya University of Arts and Sciences

ストーリー

 2018年の夏の終わり。東京から名古屋に引っ越してきたジュンは、ミュージシャンになることを夢見ていた。ギターを抱えて街に飛び出したジュンは、憧れている幻のミュージシャン、エクスネ・ケディの曲を弾き始める。ちょうどその頃、地元の高校生、イブキは大好きなエクスネ・ケディの曲をイヤフォンで聴きながら自転車をこいでいた。そこに聞こえてきた、もうひとつのエクスネ・ケディ。目の前にギターを弾いてシャウトするジュンがいた。
 運命的な出会いをした2人はエクスネ・ケディの話で意気投合。気がつけば喫茶店で何時間も話し込んでいた。イブキの高校に転校して来たジュンは、イブキが所属する天文部の部室に使われないアンプやスピーカーが放置してあることを発見。早速ギターを弾き始める。最初は迷惑がっていたイブキの友達も、初めてエクスネ・ケディのレコードを聴いて夢中になった。そんな日々のなかでイブキとジュンは惹かれ合うようになり、ある夜、2人は初めてキスをした。

 それから1年。夢を追い続けるために高校を中退したジュンと、東京の大学に進学すること決めたイブキの間に距離が生まれていた。久しぶりのドライヴでカー・ステレオからエクスネ・ケディの曲が流れてきても2人の心は弾まない。やがてコロナが社会を大きく変えていく中で、お互いの思いのすれ違いを埋められないままそれぞれの生活が始まる。そして、2022年。エクスネ・ケディが再結成ライヴすることを知って、ジュンとイブキの心は高鳴った。果たしてエクスネ・ケディは再び2人を出会わせることができるのか――。

 (2022年、日本、上映時間:105分、PG-12)

キャスト&スタッフ

 出演:小川あん、藤江琢磨
    中原ナナ、辻野 花・佃 典彦
    奏衛、はましゃか、佐々木詩音
    芦那すみれ、井手健介、池部幸太、北山ゆう子、羽賀和貴
    大木ボリス、平野菜月
    尾野真千子、とよた真帆、鈴木慶一、小泉今日子

 監督・脚本:宮崎大祐
 製作:名古屋学芸大学
 プロデューサー:仙頭武則、樋口泰人
 音楽:PLASTIC KEDY BAND
 撮影:中島美緒
 制作プロダクション:boid

ギャラリー

予告編

オフィシャル・サイト(外部サイト)

https://plastic-movie.jp/

 公式Twitter:@plastic_movie

公開表記

 配給:boid、コピアポア・フィルム
 7月14日(金)より名古屋・伏見ミリオン座にて先行公開、21日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

関連作品

スポンサーリンク
シェアする
サイト 管理者をフォローする
Translate »
タイトルとURLをコピーしました