記者会見

『MIRRORLIAR FILMS Season5 in 秋田市 未来創造人材育成・映像プロモーション事業』記者発表会見

©MIRRORLIAR FILMS PROJECT

 『MIRRORLIAR FILMS Season5 in 秋田市 未来創造人材育成・映像プロモーション事業』の記者発表会見が8月17日(木)、秋田拠点センターアルヴェ(秋田市)で開かれた。

 MIRRORLIAR FILMSは年齢や性別、職業、若手・ベテラン、メジャー・インディーズの垣根を越え、自由で新しい短編映画の制作を進めるプロジェクト。過去のSeason1~4では、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなど、総勢36名が監督した短編映画を世に送り出してきた。

 秋田市と連携して進めるSeason5では未来創造人材の育成を目指し、撮影や運営に関わる実行委員に数多くの学生を登用。また地方創生に寄与するべく、「企業版ふるさと納税」を活用するといった新しい試みも取り入れた。企業版ふるさと納税は自治体が立ち上げたプロジェクトに対し、企業側が寄付を行う制度。寄付金額の最大9割まで税金が控除されるだけでなく、CSR活動として自社のPRに活用することもできるため、地域と永続的な関係を築くきっかけになると期待されている。

 映画の制作と発表を通し、地域の将来を担う若い人材の確保・育成、まちの新たな価値の創造を図るMIRRORLIAR FILMS Season5の公開は2024年春(予定)。秋田市で撮影された竹中直人監督、大橋裕之監督の短編映画2本のほか、実行委員の学生や若者がワークショップを通して制作する短編映画などが全国展開される。

 なお、竹中直人監督・大橋裕之監督の作品がクランクアップし、又吉直樹、山田孝之、伊藤沙莉、スクールゾーンの橋本 稜と俵山 峻、佐々木史帆、土佐和成らが出演することが発表された。

 会見の主な発言は次の通り。

穂積 志(秋田市長)
 6つの大学を有する秋田市で学ぶ学生の皆さん、そして卒業後も秋田市と関わりをもち続けている若い世代の人々に、もっと秋田市を好きになってほしい、そんな思いでこのプロジェクトを立ち上げました。財源には企業版ふるさと納税の寄付金を活用することで、地域と学生だけでなく、地域と企業の絆をより強固なものにしていく狙いもあります。また行政と市民の皆さん、市内大学生が参加する実行委員会も立ち上げました。これにより“芸術文化の香り高いまちづくり”を、官民一体で力強く推し進めていきたいと考えています。

竹中直人(監督、俳優)
 6月にロケハンを行い撮影をお願いしていた飲食店が7月の豪雨で浸水被害にあい、一時は撮影が危ぶまれる状況に陥ったのですが、お店の皆さん、そして撮影スタッフの皆さんによる懸命の復旧作業により、何とか撮影を終えることができました。「応援」というと、おこがましいのですが、自分たちの作品が被害にあった地域を少しでも盛り上げ、勇気づけるきっかけになってくれれば、これ以上の喜びはありません。空、風、におい、空気、人々が発するエネルギー、食べもの、そのどれもが秋田市は本当に魅力的でした。

大橋裕之(監督、漫画家)
 オーディションで選ばせていただいた秋田市の子役の方、撮影をサポートしてくれた秋田市の学生の皆さんが本当に素晴らしくて、何のストレスもなく撮影を進めることができました。撮影期間には理想的なロケ地、移動中に目にした美しい景色、撮影の合間に訪れたレトロな喫茶店など、忘れられないものがたくさんできました。俳優陣も素晴らしい方々が参加してくれた映画を通し、僕の秋田市での感動が少しでも多くの人に伝わればいいなと思っています。

深澤 功(東北物産株式会社 代表取締役、実行委員長)
 今回のプロジェクトでは映画の撮影に関わった若い人々が、短期間で驚くほど変わる瞬間を幾度となく目の当たりにしました。大勢が個々のエネルギーを注ぎ込んで創り上げる映画に、他では得られない体験が満ちているからでしょう。本物のクリエイティブに触れた若者が、プロとのコネクションを築いた若者が、新しいチャレンジに向かう姿を、これからも応援し続けていきたいと思っています。

伊藤主税(MIRRORLIAR FILMSプロデューサー、株式会社and pictures 代表取締役)
 町おこしや観光客増加を狙い、地方自治体がロケ誘致を行う事例は昔からありましたが、それが本当に地域活性化に役立っているのかという疑問を以前からもっていました。今回のプロジェクトでは、映画づくりに参加した地元の人が、俳優や撮影クルーが帰った後もその地に残ります。地元で自分たちの映画を撮りたいという若者が出てくる可能性があります。また映画は多角的なビジネスが可能なコンテンツなので、映画づくりに参加した地元の人が単なるロケツーリズムにとどまらない、新しいビジネスを創出していく可能性もあります。秋田市が全面的にバックアップしてくれている本事業の行く末を、当事者の一人として、しっかり見守っていきたいと思います。

阿部進之介(MIRRORLIAR FILMS プロデューサー、俳優)
 本プロジェクトは新たな才能の発掘・育成を目的に、映画制作のきっかけや魅力を届けるために生まれた短編映画制作プロジェクトです。2021年から2022年にかけて劇場公開されたSeason1~4では「変化」をテーマに、さまざまなジャンルのクリエイターが監督した5分から15分の短編映画をオムニバス形式で発表しました。秋田市と連携して進めるSeason5では映画作品と併せ、地方都市の利便性と自然環境が調和した秋田市の魅力を広くプロモーションしていきます。ご期待ください。

<企業版ふるさと納税寄付企業>
今関稔明(吉野石膏株式会社 総務部長)
 SDGsの目標達成のため、地域の文化芸術事業を支援していこうという理念を掲げる弊社が、本プロジェクトを支援することになったのは至極自然な流れでした。事業の成功を心より祈っています。

髙島由美(株式会社プレステージ・コアソリューション 秋田BPOメインキャンパス)
 私たちは今から20年前の2003年、秋田市新屋に拠点を設立しました。2015年には女子バスケットボールチーム・アランマーレを設立し、スポーツを通じて地域に貢献する活動に取り組んでいます。本プロジェクトへの思いは、アランマーレのキャプテンより伝えてもらいます。ビデオメッセージをご覧ください。

<実行委員会メンバー>
栗原エミル(株式会社アウトクロップ 代表取締役、実行委員)
 今回はドキュメンタリー作品の制作で、このプロジェクトに参加しています。先の豪雨による災害を乗り越え、竹中、大橋両監督の作品がクランクアップしたことを本当に嬉しく思っています。このプロジェクトが一過性のもので終わらず、末永く秋田市に定着し、若い世代にチャレンジの場を与え続けるものに成長していくことを願っています。

田島 陽(秋田公立美術大学、学生リーダー)
 僕は大橋監督の撮影に参加したのですが、本当にいろいろな体験機会を与えていただき、映像を創ることへの興味と欲求が一段と強くなりました。今後はこの経験を生かし、自分の映画を撮るという夢を仲間たちと一緒に追い求めていきたいと思っています。

<ビデオメッセージ>
須藤永作(吉野石膏株式会社 代表取締役社長)
 関連会社のジプテックが昭和34年に秋田市に進出した縁もあり、市のアート・クリエイティブ活動をバックアップしたいという思いがありました。このプロジェクトが文化の土壌がある秋田市で展開されることで、若いクリエイターが盛り上がり、彼らの挑戦が全国・世界に発信されることに期待しています。

平松飛鳥(アランマーレ キャプテン)
 このプロジェクトが芸術文化の香り高いまちづくりを目指す秋田市で展開されることで、若いクリエイターの活躍の場が広がり、地方の若者の挑戦が世界に発信されることを期待しています。私たちアランマーレも応援しています。みんなで秋田市の明るい未来を描いていきましょう。

山田孝之(MIRRORLIAR FILMSプロデューサー)
 「クリエイティブ人材を育成できるまち」を目指す秋田市が、数多くの学生を実行委員会に入れてくれことが嬉しいです。初めてで戸惑うこともあると思いますが、僕もこのプロジェクトを通して仲間と新しいことに挑戦してきました。秋田市の学生の皆さんも、仲間と恐れずに挑戦してください。

『MIRRORLIAR FILMS Season5』作品概要

 2024年春公開予定
 監督:竹中直人、大橋裕之、榊原有佑 ほか
 製作:MIRRORLIAR FILMS PROJECT

オフィシャル・サイト

短編映画制作プロジェクト | MIRRORLIAR FILMS
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 ツイッター・インスタグラム:@mirrorliarfilms

(オフィシャル素材提供)

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