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『箱男』3月7日は原作者安部公房の生誕100周年の生誕日!本編映像&ベルリン国際映画祭ダイジェスト映像解禁

© 2024 The Box Man Film Partners

 安部公房の同名小説を石井岳龍監督の手によって映像化した映画『箱男』が、2024年に全国公開される。

 本作の原作である「箱男」は、安部公房が1973年に発表した小説であり、代表作の一つ。人間が自己の存在証明を放棄した先にあるものとは何か?をテーマとし、その幻惑的な手法と難解な内容のため、映像化が困難と言われていた。幾度かヨーロッパやハリウッドの著名な映画監督が原作権の取得を試みたが、許諾が下りず、企画が立ち上がっては消えるなどを繰り返していた。
 そんな中、最終的に安部公房本人から直接映画化を託されたのは、『狂い咲きサンダーロード』(1980)で衝撃的なデビューを飾って以来、常にジャパン・インディ・シネマの最前線をいき、近年では二階堂ふみ主演の『蜜のあわれ』(2016)や綾野 剛主演の『パンク侍、切られて候』(2018)等の話題作を手掛けてきた鬼才・石井岳龍だった。本作の映像化をどうしてもやりたいと構想していたという石井、安部からの「娯楽にしてくれ」というリクエストのもと、1997年に製作が決定。石井は万全の準備を期し、ドイツ・ハンブルグで撮影を行うべく現地へ。ところが不運にもクランクイン前日に、撮影が突如頓挫、撮影クルーやキャストは失意のまま帰国することとなり、幻の企画となった。
 それから27年。奇しくも安部公房生誕100年にあたる2024年、映画化を諦めなかった石井監督は遂に『箱男』を実現させた。主演には27年前と同じ永瀬正敏、同じく永瀬と共に出演予定だった佐藤浩市の出演が決定。更に、世界的に活躍する浅野忠信、数百人のオーディションで抜擢された白本彩奈ら実力派俳優が揃った。

この度、3月7日の安部公房生誕100周年を記念して、箱男が都市を覗く本編映像、第74回ベルリン国際映画祭での監督・キャスト陣の姿をとらえたダイジェスト映像を公開!
 さらに、主演の永瀬正敏と石井岳龍監督からコメントが到着!

 先月行われた第74回ベルリン国際映画祭のBerlinale Special部門に正式招待され、現地・ドイツでも大歓声を浴びた映画『箱男』。原作者は、その著作が世界二十数ヵ国に翻訳され、熱狂的な読者を世界中に持つ日本を代表する文学者であり「壁」「砂の女」などでも知られる安部公房。1924年生まれで、三島由紀夫とも並び称される世界的に人気のある日本の小説家の一人だ。そして本日2024年3月7日は、安部公房の生誕からちょうど100周年にあたる日。この節目とも言える年に、映画『箱男』の公開を迎えるあたって、主演の永瀬正敏は「深夜のドイツ・ベルリンの会場に響いた歓声と鳴り止まぬ拍手の音は届いていたでしょうか? 『箱男』を残してくださりありがとうございました」と原作者である安部への感謝の気持ちを述べた。さらに本作でメガホンをとった石井監督は「ご本人からは“映画にするのであれば娯楽にして欲しい”という予想もできなかった謎かけ難題をいただき、32年にわたり映画化の試行錯誤を重ね続けてきました。“箱男”世界が時代にシンクロすることが感慨深いです」と作品への手応えと共に安部との思い出を明かした。
 また、そんな永瀬と石井監督が、浅野忠信や佐藤浩市らと臨んだベルリン国際映画祭の様子をショート動画にまとめたダイジェスト映像、そして箱男が登場する、物語の導入部分とも言える永瀬正敏のナレーションが吹き込まれた本編映像を解禁。本映像は、線路沿いの道に散らばったゴミの中で倒れている一見ただの段ボールが、いきなり立ち上がるシーンから始まる。「蔑まれるのはお前たち。こっちは何でもお見通し。」というナレーションと共に、段ボールに開けられた小窓から都市を一方的に眺める“箱男”の姿が描かれている。ベルリン国際映画祭での監督・キャスト陣の、レッドカーペットやワールドプレミア後の様子や翌日行われた記者会見の模様がおさめられた特別映像と共にお楽しみいただきたい。宿命の地・ドイツでのワールドプレミア、そして安部公房生誕100周年。話題の絶えない映画『箱男』、続報にぜひご期待いただきたい。

© 2024 The Box Man Film Partners

コメント全文

永瀬正敏
 ドイツの地でクランクイン前日、僕の目の前で撮影中止が宣告され、全身の力が抜け去って、何も考えることが出来なくなったあの日から、27年の月日が流れました。
 その間も何度も何度も『わたし』が復活しそうになっては、僕の前から消えていってしまっていました。
 でも、石井岳龍監督は32年前のあなたとの約束を決して諦めていませんでした。
 非常に奇天烈で、しかし本質をずばり突いているこの素晴らしい原作を、長い時間をかけ映像化した石井監督は、満員の観客の皆さんの前で『新しいマジカル・ミステリー・ツアーをお楽しみ下さい』 と上映前に挨拶されました。
 上映が終わり、僕は思わず、お隣の石井監督の手を渾身の力で握り締めていました(後で聞くと本当は手じゃなかったみたいですが……)。
 深夜のドイツ・ベルリンの会場に響いた 歓声と鳴り止まぬ拍手の音は届いていたでしょうか?
 この夏、日本の皆さんへ、やっとやっと、やっと!27年かかった『新しいマジカル・ミステリー。ツアー』を体感していただけます。
 どうか天国から見守っていてください、安部公房さん。
 『箱男』を残してくださりありがとうございました。
 そして100歳のお誕生日、おめでとうございます!

  『わたし』こと 永瀬正敏より

監督・脚本:石井岳龍
 小説「箱男」は読者の数だけ内容の解釈が違ってくるような、とても摩訶不思議で実験的な純文学作品ですが、原作者ご本人からは「映画にするのであれば娯楽にして欲しい」という予想もできなかった謎かけ難題をいただき、32年にわたり映画化の試行錯誤を重ね続けてきました。
 今回、ついに完成作品が世界に放たれるのは、非常に優れたプロデュース・チーム、非常に優れた俳優チーム、非常に優れたスタッフ・チームの大いなる創作努力の集積の結果ですし、「箱男」世界が時代にシンクロすることが感慨深いです。

公開表記

 配給:ハピネットファントム・スタジオ
 2024年ロードショー

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