イベント・舞台挨拶

『死に損なった男』完成披露舞台挨拶

© 2024 映画「死に損なった男」製作委員会

 登壇者:水川かたまり、正名僕蔵、唐田えりか、喜矢武豊、堀未央奈、田中征爾(監督) 
 MC:奥浜レイラ

 キングオブコント優勝の経歴を持つお笑いコンビ、空気階段の水川かたまり映画初主演作『死に損なった男』(2月21日公開)がついに完成! 1月23日には都内映画館で完成披露舞台挨拶が実施され、主演の水川かたまり、共演の正名僕蔵、唐田えりか、喜矢武豊、堀未央奈、そして田中征爾監督が参加した。

 満員御礼の中、死に損なった男・関谷一平を演じた主演の水川は、まさかの映画初主演に「スケジュールに“かたまり主演映画”と書かれているのを見た時に質の悪いドッキリだと思った。もっとましな嘘をつけと思った」と芸人ならではの複雑な心理を明かしながら「どうやら本当の映画でバラエティーのドッキリじゃないぞと思いつつも、右も左も分からない状態だったので、撮影期間の1ヵ月ちょっとキッザニアで映画撮影現場を体験させてもらっているような感覚だった。プレッシャーは今もなくて、自分で思っているよりも度胸があるのか、それともバカな人間なのか、現実味もありません」と笑い飛ばしていた。

 ちなみに相方・鈴木もぐらは、水川曰く「映画のポスターが解禁されたときに、そこの情報からストーリーを考察してきて不愉快でした。映画は今も観ていないし、今後も見る可能性は低いと睨んでいます」とのことだった。

 一平に憑りつく幽霊の森口友宏役の正名は、これから本編を観る観客を前に上機嫌で、そのハイテンションぶりに喜矢武から「お酒でも飲んでいるの?」と心配されるも、座長・水川の演技に刺激を受けたようで「勉強させてもらいました!」とリスペクトしていた。

 友宏の娘・森口 綾役の唐田は、水川について「役柄もピッタリで、かたまりさんがいると想像しなかったところでクスっとしてしまったり、どんなシーンでも面白くできる方。絶妙な間や表情にさすがお笑い芸人さんだと思った」と絶賛。これに水川は「僕が一生懸命やっているところで唐田さんが『プププッ』となるので、そこでもキッザニアみを感じました」と笑わせた。

 綾の元DV夫・若松克敏役の喜矢武は「監督からは、僕が普段やっているようにDVしてくれと言われた」とブラック・ジョークを放って、正名から「大丈夫ですか? 問題発言ですよ!?」と心配されると「冗談です! 普段はDVなんかしていません!」としっかり訂正していた。

 一平の同僚・竹下希役の堀は、劇中で念願の初舌打ちが出来たそうで「28年間したくても我慢していた舌打ちを合法で出来て気持ちが良かった」と見どころに挙げると、田中監督は「僕がこの映画の中で最も好きなシーンです!」と太鼓判を押していた。

 田中監督は水川について「かたまりさんとは人物造形についての話をしていないのに、リハーサルの段階でキャラクターが固まっていた。その姿を見た時にこの映画は上手くいくと自信が生まれた」と手応え十分。「この映画でのかたまりさんのありようを見て欲しい!」とアピールしていた。しかし当時はドッキリだと疑っていたという水川は「監督から褒められても『こいつ映画のことも知らずに怯えているから褒めておこう』という魂胆だと思っていた。監督のことも本物の監督かどうか怪しんでいたので……」と振り返っていた。

 また映画の内容にちなんで「憑りついてみたい人」の話題になると、水川は「大谷翔平。近くでバッティングを見られるから」といい、喜矢武は「イーロン・マスク。ノウハウをパクって金持ちになりたい」とそれぞれ旬な人の名前を挙げていた。

 そんな中、映画のヒットを占うおみくじ企画を実施。大きなおみくじBOXを前に、正名から「これで『ドッキリ』と出たらどうする?」と脅された水川は「目の前のお客さんが僕に向かってクリームパイを投げてくるとかもあるかも。BOXが爆発したりして……いや、笑えないかも」と戦々恐々。そして水川がBOXから引いたおみくじには「憑(ツ)いてる」との文字が。これは「映画では霊が憑いているので運がつくかも?」という意味らしいのだが、全員いまいちピンと来ず。司会者から「おめでとうございます!」と祝福されるも、「いやいや」と水川は首を傾け、喜矢武は「何が? 何がおめでとうなの?」と混乱していた。

 最後は憑きものを吹き飛ばして大ヒットを祈願するという意味を込めて、水川がバズーカ砲を発射。シルバーとブルーのテープが盛大に舞い散る中、田中監督は「公開はもう少し先ですが、映画を楽しんで!」とアピールし、主演の水川は「全員が全身全霊で臨んだ作品ですので、たくさんの人に観て欲しいです。1人必ず3人に勧めるマルチをお願いします。映画を観て楽しんで拡散してください!」とジョークを交えて反響の広がりを期待していた。

Moshimossが手掛けた『死に損なった男』オリジナルサウンドトラックのリリースが決定‼

 この度、映像や映画のための楽曲制作、アート作品や空間のためのサウンドデザインを手がける山梨在住の音楽家Kosuke Anamizuによるアンビエント&クラシカルプロジェクトMoshimossによるサウンドトラックが作品集としてリリースすることが決定した。あわせて監督を務めた田中征爾からコメントが到着した。

『死に損なった男』監督:田中 征爾 コメント全文

 Moshimossさんの楽曲サンプルをお聞きした時、「この作品にはこの人しかいない」と直感しました。『死に損なった男』という映画は、ベースはコメディ・ドラマでありつつ、例え主人公が笑っていようとも「生きている人間が死んだ人間と関係を深めていくことは決して喜ばしいことではない」という不穏さを常に漂わせたいと思っていました。Moshimossさんの“劇伴っぽくない”音楽は、まさにその空気感をナチュラルな形で作り上げるのに完璧だと思ったわけです。
 結果、Moshimossさんに音楽をお願いしたことは、この映画を作る中でのあらゆる意思決定の中で最も正しかったものの一つだったと確信しています。自殺に失敗した主人公が足早にその場を立ち去る時の、切なさと不憫さ、そしてこれから人生が動くことを予感させる少しの躍動。悪役を尾行する時に流れる緊張感と、トラブルの予兆。一方で、物語が大きく動き出す中間地点では敢えて底抜けに明るいロックで、主人公を“もう引き返せない場所”まで一気に連れて行ってしまいます。
 そしてラストは、いろんな悲しみや現実を引き受けた上で、それでも前向きに生きていく希望を持たせてくれる、感動的な音色で映画を閉じてくれました。
 『死に損なった男』のサントラは今後、人生でも仕事でも何でも「何か少ししんどいな」という気持ちになった時にふと思い出し、いつまでも聞き返すものになるだろうなと思っています。

<リリース詳細>
 タイトル:『死に損なった男』オリジナルサウンドトラック
  発売日:2025年2月14日(金)
  品番:NCD-13
  価格:2,500円(税別)
  JANコード:4532813843636
  レーベル:night cruising

<Moshimoss>
 映像作品や空間のためのサウンドデザイン、映画のための楽曲制作などを手がける山梨在住の音楽家Kosuke Anamizuによるアンビエント&クラシカル・プロジェクト。
 最新アルバムは2023年 京都のレーベルnight cruising よりアナログ・レコードでリリースした『Stones of Paradise』、また、コニカミノルタのプラネタリウム『猫星夜 -ある日の星空のおはなし-』のサウンドトラック集、Alaskan TapesやPan Thorarensenなど海外アーティストとのコラボレーション作品も発表。
 2025年に公開の映画『死に損なった男』(監督 田中征爾、主演 水川かたまり)の音楽を手掛ける。
 公式サイト:https://www.moshimoss.com(外部サイト)

公開表記

 配給:クロックワークス
 2025年2月21日(金)全国公開

(オフィシャル素材提供)

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