
イントロダクション
長編初監督作品『PLAN 75』(22)が第75回カンヌ国際映画祭でカメラドール特別賞を受賞し、同年のアカデミー賞®日本代表として選出、第63回テッサロニキ国際映画祭で、最優秀監督賞ほか3冠を受賞。第16回アジア・フィルムアワード、中国最高賞と言われる第35回金鶏奨、第58回シカゴ国際映画祭他、世界各国の映画祭で監督賞にノミネートされるなど、恐るべき評価を集めた早川千絵監督の最新作『ルノワール』が、本年6月20日(金)より全国公開することが決定した。
本作で綴られるのは、日本がバブル経済真っ只中だった80年代後半の夏、闘病中の父と、仕事に追われる母と暮らす11歳の少女・フキの物語。マイペースで想像力豊かなフキは、空想にふけりながら、それぞれに事情を抱えた大人たちと触れ合う。子ども特有の感情を細やかに描写すると共に、フキが関わる大人たちの人生のままならなさや、人間関係の哀感を温かなまなざしとユーモアを持って描き出す。観る者は、自分にも覚えのある子どもならではのひりひりとした感情と、今の自分に似た大人たちの孤独や痛みに共感し、激しく心を揺さぶられるだろう。
主人公・フキを演じるのは鈴木 唯。役柄と同様11歳だった彼女は、多数の候補者の中からオーディションで主演に大抜擢された。真っ直ぐに大人を見つめる視線、この年齢ならではの自然な躍動感、時折見せる寂しげな表情など、スクリーン一杯に広がる彼女の瑞々しい演技に誰もが心奪われる。フキの母・詩子役に石田ひかり、父・圭司役にリリー・フランキーと、数々の映画賞を受賞してきた名優に加え、フキが出会う大人たちには、中島歩、『PLAN 75』に続き河合優実、坂東龍汰ら大ブレイク中の若手実力派俳優陣が出演する。

ストーリー
1980年代後半のある夏。11歳のフキは、両親と3人で郊外の家に暮らしている。ときには大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性をもつ彼女は、得意の想像力を膨らませながら、自由気ままに過ごしていた。ときどき垣間見る大人の世界は、刺激的だけどなんだか滑稽で、フキは楽しくて仕方ない。だが、闘病中の父と、仕事に追われる母との間にはいつしか大きな溝が生まれていき、フキの日常も否応なしに揺らいでいく――。
(2025年、日本)
キャスト&スタッフ
出演:鈴木 唯
石田ひかり、中島 歩、河合優実、坂東龍汰
リリー・フランキー
脚本・監督:早川千絵
ギャラリー









予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
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公式X:https://x.com/renoir_JP(外部サイト)
公開表記
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
6月20日(金)より全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)