作品紹介

『夏の砂の上』

© 2025映画『夏の砂の上』製作委員会

イントロダクション

 読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞の松田正隆による傑作戯曲を、気鋭の演出家・玉田真也の監督・脚本で映画化した映画『夏の砂の上』。
 本作は、息子を亡くした喪失感から人生の時間が止まり、妻に見限られた主人公と、妹が置いていった17歳の姪との突然の共同生活からはじまる。愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女……それぞれの痛みと向き合いながら、彼らが夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく姿を描く、切なさと温かさが交錯する珠玉の物語となっている。
 雨が降らない夏の長崎が舞台となり、撮影は、2024年9月に全編オール長崎ロケで行われ、坂の多い長崎の美しい街並みの中で描かれる。
 主演の小浦 治を演じるのは、日本の映画界を俳優だけでなく監督・プロデューサーとしても牽引するオダギリジョー。本作で共同プロデューサーも務め、撮影前から玉田監督と会話を続けてきたオダギリは、「脚本を読んだ瞬間『これは良い作品になる!』と感じた僕は、すぐにプロデューサーを買って出ることにしました。俳優としてはもちろん、さまざまな面で役に立てれば、という思いからでした。松さんや満島さんを始め、信頼できるキャスト、最高のスタッフが共鳴してくれ、真夏の長崎にこの上ない土俵が用意されました。あくまで玉田監督の補佐的な立場を守りつつ、隠し味程度に自分の経験値を注ぎ込めたと思います。昨今の日本映画には珍しい『何か』を感じていただける作品になったと信じています」とコメント。
 治の姪で、父親の愛を知らずに育った優子を演じるのは、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで人気を博し、2025年度後期NHK連続テレビ小説のヒロインに抜擢され注目される髙石あかり。撮了後「人間としても俳優としても、宝もののような大切な時間だった」と語っていた髙石は、「長崎での撮影は、優子が過ごしたあの時間のように、自分にとってとてもかけがえの無いものとなりました」とコメントし撮影当時を振り返った。
 そして、治の妻・小浦恵子を演じるのは、主演作『ファーストキス 1ST KISS』が大ヒット公開中の松たか子。悲しみを共有し共に再スタートすることができない夫・治への「静かな怒り」を秘めた女性を演じ、本作で長崎弁にも初挑戦となった松は、「全員が汗だくになりながら、この映画の世界に向かって歩いていたように思います」とコメントを寄せた。
 本作には、さらに作品世界を彩る豪華キャストが出演する。父親のいない優子を兄の治に預け、男の元へはしる奔放な妹・阿佐子役を『ラストマイル』で第48回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞した満島ひかりが、髙石演じる優子のバイト先の先輩で、優子へ好意を寄せる・立山役を、映画・ドラマなど多方面で引く手あまたの活躍をみせる高橋文哉が、治が働いていた造船所の同僚・陣野を、自身のドキュメンタリー映画『素晴らしい世界は何処に』の公開が控えるフォークシンガーの森山直太朗が、同じく治の造船所の同僚・持田を「北九州ホルモン隊」を結成するなど九州を代表する名ヴァイプレイヤーの名優・光石 研が演じている。

© 2025映画『夏の砂の上』製作委員会

ストーリー

 雨が一滴も降らない、からからに乾いた夏の長崎。幼い息子を亡くした喪失感から妻・恵子と別居中の小浦治。働いていた造船所が潰れても新しい職を探さず、ふらふらしている治の前に、妹の阿佐子が、娘の優子を連れて訪ねてくる。阿佐子は、1人で福岡の男の元へ行くためしばらく優子を預かってくれという。こうして突然、治と姪の優子との同居生活がはじまることに……。

 (2025年、日本)

ギャラリー

キャスト&スタッフ

 出演:オダギリジョー、髙石あかり、松たか子、森山直太朗、高橋文哉、篠原ゆき子 / 満島ひかり/ 光石 研
 監督・脚本:玉田真也
 原作:松田正隆(戯曲「夏の砂の上」)
 音楽:原 摩利彦
 製作:映画『夏の砂の上』製作委員会
 製作幹事・制作プロダクション:スタイルジャム

予告編

© 2025映画『夏の砂の上』製作委員会

オフィシャル・サイト(外部サイト)

 https://natsunosunanoue-movie.asmik-ace.co.jp

 [公式X]@natsunosunanoue_movie #映画夏の砂の上

公開表記

 配給:アスミック・エース
 7月4日(金) 全国公開

(オフィシャル素材提供)

関連作品

スポンサーリンク
シェアする
サイト 管理者をフォローする
Translate »
タイトルとURLをコピーしました