
戦後80年・昭和100年となる2025年8月、家族の“魂の記憶”をたどる超大作、映画『神の島』がいよいよ新宿K’sシネマほか全国順次公開となる。本日5月11日「母の日」に合わせて、作品のポスタービジュアルが解禁された。
本作は、戦争で家族を失いながらも、懸命に生き抜いた母の姿を映し出し、「母」という存在の深さと尊さを描いている。公開されたビジュアルは、戦争に引き裂かれた家族の再会と、観る者の心の奥底にある“母への想い”を静かに呼び起こすものとなっている。
■作品の見どころ
ロケ地はニューギニア、フィリピン、そして日本国内10都市。20ヵ所以上の戦争遺構で撮影を敢行し、風化しつつある歴史の「記憶」と現代をつなぐ映像体験を実現した。誰もが心に抱える「大切な人」への想い――それは時代や国境を超え、観る者自身の人生と交差する。特に母の日に伝えたいのは、本作が描く“母の強さ”だ。戦後、100万人以上いたとされる戦争未亡人。彼女たちが耐えてきた苦しみと深い愛情を、映画『神の島』は真摯に描き出す。
■キャスト・スタッフ
主演の谷 英明は、飢餓状態の兵士を演じるため、過酷な減量に挑戦。戦争体験の記憶を語り継ぐ意志として、若林 豪(長崎被爆体験)、別府康子(広島原爆避難の記憶)、京田尚子(神戸大空襲体験)らが出演。中原丈雄、大河内浩、中山 研、辻本晃良ら実力派俳優陣が集い、時代のリアルを力強く表現する。
主題歌は、奄美の神歌最後の継承者・朝崎郁恵が担当。自らも戦争体験者であり、魂の祈りを捧げる。
監督(起)・脚本は長年合作映画の制作に携わり、近年はアニメも制作する谷口広樹。戦没者の遺骨収集に参加した23年前の想いが、本作に結実した。観終わって終わるのではなく、観てから始まる映画を実施、上映収益の一部は、未だ海外に残る100万柱以上の遺骨の帰還に役立てられる。
■母の日の今日だからこそ
戦争を語り継げる最後の機会が、まさに今。母という存在に改めて感謝し、過去と向き合うきっかけとして――映画「神の島」を通して、多くの人が“家族の記憶”と向き合っていただければ幸いだ。
ストーリー
第二次世界大戦で命を落とした農村出身の兵士・小山 勲。
故郷に残した妻タキと幼い息子誠一への想いを胸に、彼の魂は80年もの間、闇をさまよい続けていた。ある日、「神の島」と呼ばれる島に辿り着いた彼は、島の不思議な力で一時的に肉体を得て、未練を断ち切るため日本を目指す――。しかし、その旅路には、時代の壁、記憶の断絶、そして戦争の傷跡が立ちはだかる。それは戦史に伏せられたポートモレスビー作戦の実像であった。
(2025年、日本)
キャスト&スタッフ
監督(起)・脚本:谷口広樹
出演:若林 豪、中原丈雄、谷 英明、別府康子(劇団民藝)、京田尚子(声)、大河内浩、中山 研(無名塾)辻本晃良、他
主題歌:朝崎郁恵
撮影:福井崇志
音楽:西田衣見
VFX:村上 瞭
メイク:染谷昌吾
協力:東京コミュニケーションアート専門学校
撮影協力:広島市、美祢市、福山市、八尾市、横須賀市、八丈島、南城市、山古志村、長岡市、諏訪市、蓼科町、他
オフィシャル・サイト(外部サイト)
https://www.kaminoshima2025.com/
公式X:https://x.com/kaminoshima2025(外部サイト)
公開表記
配給:パブリックアーツ
2025年8月 新宿K’s シネマ他全国順次公開
(オフィシャル素材提供)