イベント・舞台挨拶

映画『ゴッドマザー〜コシノアヤコの生涯〜』完成披露上映会

Evoto

 登壇者:大地真央、黒谷友香、鈴木砂羽、水上京香、浅田芭路、永尾柚乃、江原璃莉、曽根 剛監督
 MC: 笠井信輔

 映画『ゴッドマザー〜コシノアヤコの生涯〜』(5月23日公開)の完成披露上映会が5月14日(水)、東京・新宿ピカデリーで行われ、主演の大地真央、共演の黒谷友香、鈴木砂羽、水上京香、浅田芭路、永尾柚乃、江原璃莉、メガホンをとった曽根剛監督が登壇した。

 日本のファッション界に革命をおこし、デザイナーの草分け的存在のコシノアヤコ。2011年には NHK連続テレビ小説「カーネーション」で、その生涯が放送された。本作は、コシノ三姉妹の母で、昭和から平成を駆け抜けたゴッドマザーことコシノアヤコの物語。

 本作で映画初主演を果たしたコシノアヤコ役を演じた大地は「今日は皆様に初めて観ていただくということで、私自身ワクワクドキドキしております」と胸を躍らせ、オファーを受けた際の心境については「世界的なコシノ三姉妹のお母様の役を15歳から92歳までというお話をいただいて、あまりにもおこがましいと思ったんですけども、いろんなご本を読ませていただいて、資料をいただいて、なんて魅力的な方なんだろうと思い、やらせていただこうと思いました」と吐露。

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 撮影が始まったら楽しい毎日だったそうで「例えばガブリエル シャネルは12歳から72歳までとか、マリー・アントワネットは14歳からとか(演じた経験は)あったんですけど、何しろ身近に感じられる方でしたし、ものすごいプレッシャーだったんですけど、もっともっと面白いエピソードがいっぱいあるのになって思うくらい楽しくて、約1ヵ月、充実した時間を過ごさせていただきました」と目を輝かせた。

 加えて、映像作品で15歳から92歳までを演じた感想を求められた大地は「1人の方の人生を1人の役者が生きる。そこは“なるほど!”と共感したんですけれども、いざ私というところで最初は躊躇がありました」と胸の内を明かし、大地に15歳から92歳までを演じてもらった理由について曽根監督は「本作を観ていただければ、その理由が分かります」と力強くコメント。いつの時代を演じるのが難しかったかと追求された大地は「15歳です」と即答して会場の笑いを誘いつつ、「でも(15歳を演じたことは)楽しかったんですよ。なんて図々しいんでしょう」と笑顔を見せた。

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 また、コシノヒロコ役を演じ、ヒロコ氏デザインの衣装を身にまとい登壇した黒谷は、どんな役作りをしたか尋ねられると「今日も(客席にいる)先生を前にしていますが、役者としてはとても貴重な体験だと思うんです。いつもいただく役は想像の中での役なので、こうして実在される人物を演じられることはなかなかないと思うので、最初は光栄に思いましたし緊張もしましたけれども、YouTubeや本で先生のお考えや映像を拝見することでイメージを膨らませていきました」と明かし、撮影に入る前にヒロコ氏と会い『頑張ってね』と声をかけてもらったそうで「ひと言が私の支えで、最後まで走り抜けられたような感じです」と感謝。本作を見たヒロコ氏からの感想については「先ほどもお会いさせていただいたんですけど、『あなたと会っていると、あなたに似てくるわ』とおしゃってくださったんですけど、私のほうがお会いするたびにエネルギーをいただくので、今日も楽しくお会いできてよかったなと思います」と声を弾ませた。

 コシノジュンコ役を演じ、ジュンコ氏デザインの衣装を身にまとい登壇した鈴木は「コシノジュンコ先生役は大変恐れ多いものでしたが、とても楽しく演じさせていただきました」と挨拶し、役作りについては「大変光栄だったんですけど、最初にこのお話があったときに、この(三姉妹の)中だったらジュンコ先生かなって思いました(笑)」と言い、「私も最初にご挨拶に行かせていただいたんですけど怖くて……。あっ、怖くないです(笑)。でも恐れ多くて『ジュンコ先生をやらせていただきます』って言ったら、『うん、いいんじゃない』っておっしゃっていただいて“よかったー!”と思いました」と回顧。

 続けて、鈴木は「ジュンコ先生は会えば会うほど、いつも童女のようで、無邪気でかわいくて、いろんなお話をしてくださって、この間もラジオに出演させていただいたときに『私よかった?』とおっしゃってくださったのが私も嬉しかったです」と笑顔で語り、本作の試写をジュンコ氏と一緒に観たそうで「ジュンコ先生のお家にお呼ばれしまして、それも緊張しちゃったんですよ。でも私も初めてこの作品を観させていただて、大地さんのあまりの可憐さに驚きました」とコメント。これに大地は「いい子ね」とご満悦な表情を浮かべた。

 そして、コシノミチコ役を演じ、ミチコ氏デザインの衣装を身にまとい登壇した水上、役作りについて聞かれると「髪を金髪に染めました(笑)。それが1番近づけることじゃないかなと思って、髪型をミチコ先生に合わせて、劇中の衣装もMICHIKO LONDONの衣装をお借りして撮影に臨んだので、それがあれば大丈夫かなという形で頑張りました」と語り、「ミチコ先生とお食事に行かせていただいたりして、お母ちゃんとのエピソードをたくさん聞いたりしたので、あとは飛び込むしかないと思って飛び込んだら、こんなにもすてきなファミリーがいたので、本当に家族のように毎日楽しい撮影期間を過ごせました」とにっこり。

 同舞台挨拶後にミチコ氏が本作を初めて観ることについて、水上は「どうしよう……(笑)」と苦笑しつつ、「撮影初日でお母ちゃんとの大事なシーンを撮影しました。そこをミチコ先生が楽しく観ていただけたら……、それに尽きるなと思います」と期待を寄せた。

 さらに三姉妹の幼少期を演じた3人は、大地と共演した感想を聞かれると、幼少期のコシノヒロコ役を演じた浅田は「お母さんはいつも笑顔で、パワフルで、とっても元気なお母さんで、撮影していく中でたくさんお話ししてもらって、いつも元気づけられていました。本当のお母さんのように、一緒にご飯を食べたり、ミシンを使っているのを見ていたり、撮影の中でも日常の生活のような感じがして、私は大地さんをお母さんとして見ていましたし、すごく尊敬しています」と話した。

 幼少期のコシノジュンコ役を演じた永尾は「『寒くない?』とか『喉乾いてない?』とか、すごく優しくて、すごく嬉しかったです。演技ももちろんすばらしいんですけど、すごいなと思ってね。全部が本当にすごいんですよ」と大絶賛。

 幼少期のコシノミチコ役を演じた江原は「優しかったです」と語った。

 そんな三姉妹の幼少期を演じた3人と共演した感想について、大地は「本当にかわいくて、今日久しぶりにあったらみんな背が伸びていて、1年でこんなに伸びるのかと思うくらい大きくなっていて、その成長ぶりも嬉しかったです」と目を細め、「現場では3人だけのときと、大人が入るときで会話が違うんですよ。それぞれが女優で、すごいプロ意識で、私こそいろいろ刺激を受けましたし、勉強させていただきました(笑)。本当にかわいかったです」と頬を緩めた。

 そして、作品を作るにあたって意識したことを聞かれた曽根監督は「アヤコさんが書いた書籍だったり、いろんなお話しを伺ったりする中で、実際にアヤコさんにお会いできないのが残念だったんですけど、アヤコさんだったらどう考えるんだと、大地さんや皆さんと話し合いながら現場を作っていきました」と答え、「ヒロコ先生、ジュンコ先生、ミチコ先生は実際にお会いしまして、3人同時に会ったんですけど、1つ質問すると一斉にしゃべりだして、そんなところを作品に生かせたらなと思いながら作っていきました」と打ち明けた。

 最後に、アヤコさんから学んだことを聞かれた大地は「たくさんあるんですけれども、私が1番印象に残っているのは、何かを始めるのに遅すぎるということはないということで、今の私にもすごく響きましたし、何かにチャレンジすることを当たり前に感じていたんですけど、改めて“よし!”と思い、刺激を受けました」と言葉に力を込め、お客様へ向けて「“クスッと笑って、ホロっと泣ける物語”というキャッチフレーズなんですけど、もし皆さんがククッっときたらワハハと笑っていただいて、ホロっとじゃなくて思いっきり泣いていただきたいと思います。デトックスをして明日への活力となればいいなと思っておりますので、隣の方々を気になさらず、大声で笑って、思いきり泣いていただいて、最後までお楽しみください」とメッセージを送った。

公開表記

 配給:日活 東京テアトル
 5月23日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開

(オフィシャル素材提供)

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