
公開当時22歳のジュリー・デルピーの出世作にして、名優サム・シェパードとの禁断の愛の旅路を描く『ボイジャー 4Kレストア』(配給:Stranger 提供:JAIHO)が6月6日(金)よりシネマート新宿、Stranger、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国順次公開となる。『ブリキの太鼓』で知られる巨匠フォルカー・シュレンドルフ監督の幻の傑作が、4Kレストア版としてスクリーンに蘇る。
この度、女優の玉城ティナ、コラムニストの山崎まどか、占星術研究家・翻訳家の鏡リュウジ他、作品に魅了された各界の著名人から推薦コメントが到着した。さらに、ジュリー・デルピー演じるエリザベスが、主人公の名前の意味を語る本編特別映像を解禁。
今回到着したのは、本作を鑑賞した著名人から寄せられた推薦コメントの数々。
女優の玉城ティナは「最後の10分。こんなに恐ろしい2ショットは初めて見ました。美しい言葉で飾ることなんて私にはできない」と本作の衝撃を表現。また、コラムニストの山崎まどかは「運命を信じない男を打ちのめすほどの、ジュリー・デルピーのまばゆさ」と感嘆の声を寄せた。さらに、占星術研究家・翻訳家の鏡リュウジは「人は自分自身の魂の半身(アニマ)の追撃からは逃げられない」と解説。
同時に解禁された特別本編映像は、惹かれ合い、旅を共にする女学生エリザベス(ジュリー・デルピー)と主人公フェイバー(サム・シェパード)が鮮やかな花畑の中をドライブする美しい情景を捉えたもの。エリザベスはフェイバーを愛おしげに見つめながら、彼の名前が持つラテン語の意味について語り始める。その名が意味するのは、“運命の開拓者”――。
愛に満ちた穏やかな時間が流れるなか、この先ふたりを待ち受ける劇的な運命を静かに予感させる、象徴的なシーンとなっている。
さらに、『ボイジャー 4Kレストア』の公開を記念し、映画館Strangerにて6/13(金)より、また京都シネマにて近日中に、フォルカー・シュレンドルフ監督によるドキュメンタリー映画『ビリー・ワイルダーは語る』の上映が決定。
本作では、『お熱いのがお好き』や『サンセット大通り』など数々の名作を生み出した伝説的映画監督ビリー・ワイルダーにフォルカー・シュレンドルフが2週間にわたるインタビューを敢行。貴重なインタビューやアーカイブ映像を通し、ビリー・ワイルダーの素顔と創作の秘密に迫る、映画ファン必見のドキュメンタリー。
『ボイジャー 4Kレストア』と併せて、フォルカー・シュレンドルフ作品の真髄を堪能できる、またとない機会となっている。


コメント一覧
玉城ティナ(女優)
最後の10分。こんなに恐ろしい2ショットは初めて見ました。美しい言葉で飾ることなんて私にはできない。たった一言の過ち。ぐるぐると移動し続けていた彼の身体は、心を求め続けた末に、結局、もとの場所へ戻ってきてしまったのかもしれません。
鏡リュウジ(占星術研究家・翻訳家)
人は自分自身の魂の半身(アニマ)の追撃からは逃げられない…その摂理を美しく悲しく描いた作品。
岩井志麻子(作家)
「この人と結ばれた」。それよりも、「あの人はもういない」。こちらのほうが恋の成就を感じるのは何故か。相手そのものにではなく、相手の中にいる自分に恋しているからだろう。
渋谷哲也(ドイツ映画研究/日本大学文理学部教授)
『ブリキの太鼓』(グラス)、『スワンの恋』(プルースト)、『魔王』(トゥルニエ)、『侍女の物語』(アトウッド)など名作文学の映画化で知られるシュレンドルフ。だが彼の映画は他にも共通点がある。異郷や異なる時間への旅、ドイツ人ゆえの戦争や暴力への複雑な想いだ。美しいロード・ムービー『ボイジャー』はまさに彼のテーマの集大成といえる。
山崎まどか(コラムニスト)
運命を信じない男を打ちのめすほどの、ジュリー・デルピーのまばゆさ。はかなくて、美しくて、ただ悲哀を感じる。
公開表記
配給:Stranger
6月6日(金)よりシネマート新宿、Stranger、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)