
このたびVシネマ版「呪怨」、「呪怨2」の2作品を、誕生から25周年を記念して8月8日(金)より新宿バルト9ほかにて同時劇場公開となる。
この夏も続々と日本製の新作ホラー映画が公開される中、Jホラーの原点ともいえるVシネマ版の「呪怨」「呪怨2」がついに劇場公開となる。リリース当初こそ大きなセールスを記録することもなくレンタルビデオ店の棚にVHSホラー作品としてひっそり置かれた2作品は、SNSもない時代、口コミによってその“恐怖”体験が伝染し、その後に続く「劇場版」、「ハリウッドリメイク」、「ゲーム化」、「ノベライズ」、「コミック化」……など伝説的なムーブメントの起点となり、原点となった。本作は、Vシネマゆえに許された自由度の高さにより、その後の作品群とは異なる禍々しさで根源的な恐怖を見る者の記憶に植え付け、今も伝説の作品として語り継がれている。
制作から25年を経ての初となる正式な劇場公開に際し、映像、音声ともに、“呪いの創始者”である監督・脚本の清水 崇による完全監修が実現。オリジナル・マスターに存在する恐怖の因子を損なうことなく、スクリーンで味わう新たな恐怖体験を生み出し、作品のブースト化を実現させている。映像ではVHSレンタルが主流の時代に制作されたマスターを、最新の技術「RS+」を使用することで、高解像・高精細映像化した4Kマスターに変換し、ブラウン管のモニターでの鑑賞が前提のオリジナルの素材を、スクリーン鑑賞に適したアップグレード化。音声ではオリジナルのステレオ音源を、サラウンドによる演出効果を加えた5.1chへと進化させ、繊細かつ迫力ある恐怖演出を体感させるよう更新している。
かつてこの恐怖に触れた人も、いまだ【呪怨】を未体験な人も、生涯消すことのできない呪いの恐怖を記憶に刻みつけることになる。
■清水 崇監督からのコメント到着!
劇場公開こそされなかったけれど、人生初の長編だったVシネマ作品が、四半世紀を経て、顧みられるとは思ってもいませんでした。当時の僕は、与えられた企画にチャンスを感じつつ、ただただ夢中で、70分越えの2本撮りに9日間の撮影期間で臨みました。提示されたお題は「怖ければ!」だけ……幼少期から怖がりだった自分が膨らませていた怖い妄想の限りを吐き出しました。右も左も分からぬ若造に機会をくださり、支えて下さった方々に感謝です。若さゆえの勢いや歪さが今の皆さんにどう映るのか? 今こうして劇場で陽の目を見るのは、嬉しい反面……正直、気恥ずかしいばかりです。

清水 崇(しみず たかし) 映画監督/脚本家 プロフィール
1972年群馬県出身。大学で演劇を学び、助監督を経て98年に監督デビュー。原案/脚本/監督のオリジナル企画「呪怨」シリーズ(99~06)はVシネや劇場版を経てハリウッド・リメイク。日本人監督初の全米No.1に。近作に『犬鳴村』(20)、『樹海村』(21)、『牛首村』(22)、『忌怪島/きかいじま』、『ミンナのウタ』(共に23)。ホラー以外に『魔女の宅急便』(14)、『ブルーハーツが聴こえる/少年の詩』(17)、『ホムンクルス』(21)など。プラネタリウム『9次元からきた男』(16)が日本科学未来館にて上映中。24年公開された『あのコはだぁれ?』が大ヒットを記録。
『呪怨〈4K:Vシネマ版〉』
ストーリー
不登校の生徒・佐伯俊雄の家庭訪問に訪れた担任の小林。俊雄の母、伽椰子は小林の大学時代の同級生であった。訪問した佐伯家には俊雄の姿しかなかったが、そこで目にした伽椰子の日記には、異常ともいえる小林への想いが綴られていた。その家の異様な空気の中、俊雄の両親を待つ小林の携帯に着信が入る……。
時は移り――かつて佐伯親子が住んでいた家には、その後村上家が暮らしていた。長女の柑菜は従妹の由紀に家庭教師をしてもらっていたが、用事を思い出した中学へ向かう。一人残された由紀は、その家でただならぬ気配を感じる……。
(2000年、日本、上映時間:70分)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:清水 崇
出演:柳ユーレイ(現・柳 優怜)、栗山千明、三輪ひとみ、三輪明日美、藤 貴子、吉行由美、松山鷹志、洞口依子





『呪怨2〈4K:Vシネマ版〉』
ストーリー
不動産業者の鈴木達也は、霊感のある妹・響子に買い手のつかない事故物件となった家を見てもらうが、そこは響子の想像を超えた気配に満ちた場所だった。だが何事もなかったかのように新たに北田夫妻が入居する。響子はその家にまつわる因縁めいた逸話を集めるが、同じころ達也の息子である甥の信之にも異変が起こっていた。離婚した達也が息子とともに越した団地のその部屋は、かつて小学校の教師、小林が妊娠中の妻と共に暮らしていた部屋だった……。
キャスト&スタッフ
監督・脚本:清水 崇
出演:大家由祐子、芦川 誠、藤井かほり、斎藤繭子、藤 貴子、でんでん、諏訪太朗、ダンカン
(2000年、日本、上映時間:76分)





予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
https://www.toei-video.co.jp/juon4k
公式X:@juon4k
公開表記
配給:東映ビデオ
6月6日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)