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原作・村上春樹 傑作短編を映像化!『アフター・ザ・クエイク』第27回上海国際映画祭 ワールドプレミア

© 2025 Chiaroscuro / NHK / NHKエンタープライズ

 登壇者:渡辺⼤知、井上 剛監督、⼤江崇允(脚本)、⼭本晃久(プロデューサー)

 主演に岡⽥将⽣、鳴海 唯、渡辺⼤知、佐藤浩市を迎えた井上 剛監督最新作、映画『アフター・ザ・クエイク』が10⽉3⽇よりテアトル新宿、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開となる。
 この度、アジア最⼤級の映画祭である第27回上海国際映画祭にて本作のワールドプレミア上映が⾏われ、上映後のQ&Aに主演の渡辺⼤知、井上 剛監督、脚本の⼤江崇允、プロデューサーの⼭本晃久が登壇した。

 今⽉13⽇から開催されている第27回上海国際映画祭にて6⽉16⽇(⽉)18:00(現地時間)に『アフター・ザ・クエイク』がワールドプレミア上映され、300席が完売! 上映前から渡辺と井上監督にはサインを求める⾏列ができる⼈気ぶりとなり、上映中には佐藤浩市演じる⽚桐とかえるくんが掛け合うユーモラスなシーンでは笑いも起きていた。

 上映後、鳴り⽌まぬ拍⼿の中『アフター・ザ・クエイク』Tシャツを着て登壇した渡辺が流暢な中国語で挨拶し幕を開けたQ&Aは、井上監督の過去作のファンや、村上春樹の読者など、若い観客から次々と質問の⼿が挙がった。「春樹さんは⾔葉の⼒でより良い世界を創造しようとしましたが、現実は美しくない⾯もたくさんあります。理想とのずれについてどのようにお考えですか?」という質問に対して、「美しい世界とそうでない世界、両⽅存在するのが“世界”」と考えを述べた井上監督。「⽇本は30年かけてそのことに徐々に気づいていった。今再びその記憶を振り返ってみようと思い、本作を作りました」と観客に思いを投げかけた。「⾯⽩かったですか?(メッセージ)通じましたか?」と井上監督が投げかけると、「通じてます!」と客席からワッと声が上がる場⾯も。

 脚本を担当した⼤江は「僕らが⽣きている世界は、⽬に⾒えない想像⼒が⼈⽣を左右します。僕たちはこれからも良い想像⼒を使って、たくさんの⼈に作品を届けていきたい」と映画制作に対する熱い思いを語り、イベントは⼤盛況のうちに終了。

 “神のこども”として育てられた宗教⼆世の⻘年・善也を演じた渡辺はワールドプレミアを振り返り「満員の会場に暖かく迎え⼊れてもらい、⽇本映画が期待されているんだということを肌で感じられて、本当に良かった」とコメント。続けて「本作で⼤事なことは“共感する”ということ。天災や⼤きな事件が引き⾦になり、不安定な状況に⽴たされた時こそ、共感⼒がすごく⼤事だと思う。この映画はそれを思い起こさせてくれる作品だと思っていて、⽇本特有の事象を描いていても、しっかり海外の⽅にも伝わったのが嬉しい」と思いを語った。

 世界中で翻訳され、国境を超えて愛されている村上作品。中でも中国圏での⼈気は⾮常に⾼く、その独特な⽂体と唯⼀無⼆の世界観・ユーモアが若者世代に⼈気を集め、今も新作が発売される度に“村上ブーム”を巻き起こしている。25年前の原作とは思えないほど現代性を帯びた本作に対し、上映後のSNSでは「ラストに⼼を打たれた」「新たな価値観を考えるきっかけをくれた監督に感謝!」「どん底から抜け出せたかどうかに関わらず、明⽇は必ずやってくるのだと勇気をもらった」などの感想が溢れ、映画祭ならではの熱気に包まれたワールドプレミアとなった。

上海国際映画祭とは?
 1993年に創設され、中国で唯⼀国際映画製作者連盟の公認を受けた映画祭として、映画⽂化の普及と発展を⽬的に毎年国内外の約500もの作品が上映されるアジア最⼤級の映画祭。アジアの優れた新作映画を特集するAsia Now部⾨は今年から新たに設⽴された部⾨であり、本作の他に『ファーストキス 1ST KISS』『アット・ザ・ベンチ』なども出品されている。

公開表記

 配給:ビターズ・エンド
 10月3日より、テアトル新宿、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開

(オフィシャル素材提供)

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