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小説家・辻村深月氏から「2020年、あの時を生きた、みなさんへ」『この夏の星を見る』新聞3紙連動特別ビジュアル解禁

© 2025「この夏の星を見る」製作委員会

 東映と東映アニメーションの企画力で世界市場を意識したオリジナル映像企画等を開発・プロデュースする、FLARE CREATORS第1弾プロデュース作品『この夏の星を見る』が東映配給により、本日から全国公開となった。

 直木賞作家・辻村深月氏による青春小説「この夏の星を見る」は2023年6月にKADOKAWAから刊行され、2020年、新型コロナウィルスが蔓延したコロナ禍を背景に、登校や部活動が次々と制限され、更には緊急事態宣言に直面し、大人以上に複雑な思いを抱える中高生たちの青春を描いた作品。
 斬新な映像表現とキャラクター造形の深さに定評があり、映像界を疾走している新進気鋭のアーティスト・山元 環氏が監督を務める。脚本は、デリケートな心を真面目に描くだけではなく、物語として昇華させる力量が高水準の実力者・森野マッシュ氏。ショート動画ドラマで総再生回数4億超えという記録を叩き出した若手監督、シナリオ賞を授賞し「VRおじさんの初恋」(NHK)に抜擢された気鋭の脚本家、次代を牽引していくことを期待される若きクリエイターたちの商業映画デビュー作品となる。
 さらに、音楽家・haruka nakamura 氏が本作の音楽を担当。音楽の枠組みを超えた各方面から注目される話題のアーティストであり、様々な分野で多数のコラボ作品を発表。昨年6月に劇場公開した『ルックバック』では音楽と主題歌を担当。動員 100万人突破、興行収入20億円を超える大ヒットを支えた。

 本作の主人公・茨城県立砂浦第三高校の二年生・溪本亜紗を演じるのは、映画やドラマ、CMなど近年の活躍が目覚ましい実力派俳優の桜田ひより。これまで誰も経験したことのないコロナ禍において、不安な気持ちや悩みを抱えながらも懸命に生きる高校生の亜紗を確かな演技力と多彩な表現力で見事に演じきっている。

 亜紗と同じ茨城県立砂浦第三高校に通う生徒役を、水沢林太郎、河村 花、増井湖々、安達木乃が演じ、辻村氏が原作小説を執筆する際、実際に取材した茨城県立土浦第三高等学校で本作の撮影を行った。

 コロナ禍のため部活動は制限され、合宿も行えなくなった亜紗の提案でリモート会議を駆使して同時に天体観測をする競技「オンラインスターキャッチコンテスト」を実施することになり、長崎の五島列島や東京都心に暮らす生徒たちが参加していく。長崎五島に住む学生を中野有紗、早瀬 憩、和田 庵、蒼井 旬が演じ、東京の学生を黒川想矢、星乃あんな、萩原 護や秋谷郁甫ら、ネクストブレイクが期待される若き俳優たちの競演となった。
 さらに、現在放送中の「キャスター」(TBS)で存在感を放つ岡部たかしをはじめ、中原果南、工藤 遥、小林涼子、上川周作、朝倉あき、堀田 茜、近藤芳正、実力派俳優が味わい深い演技を見せ、物語に彩りを与えている。

【ビジュアルについて】
 この度、原作・辻村深月氏から「2020年、あの時を生きた、皆さんへ」のお手紙と共に、主演・茨城県立砂浦第三高校の二年生・溪本亜紗を演じた桜田ひよりの新ビジュアルは茨城新聞で、東京の中学生を演じた黒川想矢は東京新聞で、長崎五島に住む高校生を演じた中野有紗は長崎新聞で掲出。また、公開を記念して、7月5日(土)からは、公式SNSにて、水沢林太郎、星乃、早瀬 憩など他キャストの新ビジュアルも順次解禁していく。

【小説・辻村深月氏のお手紙について】

 2020年、あの時を生きた、皆さんへ。

 今から5年前の夏、皆さんは何歳で、どんなふうに過ごしていましたか?

 私が『この夏の星を見る』の原作小説を書いたのは2021年。最初はただ「現代の青春小説を書こう」という気持ちで、作中にコロナ禍を描くかどうかは決まっていませんでした。だけど、今回、映画になって、なぜこの物語が書きたかったのか、分かりました。

 原作の後半、彼らの顧問を務める先生がこう言います。
 「失われたって言葉をつかうのがね、私はずっと抵抗があったんです」
 「実際に失われたものはあったろうし、奪われたものもある。だけど、彼らの時間がまるごと何もなかったかのように言われるのは心外です。子どもだって大人だって、この一年は一度しかない。きちんと、そこに時間も経験もありました」

 今、5年前の夏が「あの夏」として振り返るものになっても、あの年を過ごした一人ひとりにとってその年の「この夏」はただ一度きりのかけがえのないものだったはずです。
 あの時を生きた皆さんと、もう一度、「この夏の星」を一緒に見られたら、とても嬉しいです。

  辻村深月

公開表記

 配給:東映
 7月4日(金) 全国公開

(オフィシャル素材提供)

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