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『HAPPYEND』韓国大ヒット記念!凱旋上映舞台挨拶

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 登壇者:栗原颯人、日高由起刀、林 裕太、ARAZI、祷キララ、空 音央監督

 昨年の10月4日に日本公開した新鋭・空 音央監督の長編劇映画デビュー作『HAPPYEND』。
 公開するやいなや、「テーマ性、映像、全てが素晴らしい」「近未来の話なのにリアル」「大傑作。特別な作品になった」と熱量の高い口コミが広がり、ロングラン上映となった。また高崎映画祭や、アジア・フィルム・アワードなど国内外で新人賞を数々受賞し注目を集め続けてきた本作。
 シンガポール、台湾、タイ、香港などアジア各国での上映が広がっている最中、4月30日より公開が始まった韓国では初日に観客動員数が1万人を突破。並みいる大作と共に初登場9位にランクインするなど驚異的な順位を叩き出し、その勢いはとどまることなく公開からわずか1ヵ月で10万人を突破! 本作で描かれている近未来の社会のリアルさが話題を集め、若者人気にとどまらず、これまでに見たことのない青春映画として幅広い層にまでその熱量は広がり続けている。
 この度、韓国での観客動員数10万人を記念して、日本での凱旋上映を実施、そして監督&キャストが再集結して舞台挨拶を行った。

 満員御礼の会場からの熱烈な拍手とともに、キャスト&監督がお揃いの韓国グッズTシャツを身に着けて登場。
 この人数のキャストが集合するのは、昨年10月に行われた公開記念舞台挨拶以来で約半年以上ぶり。その際に祷は参加できていなかったためこのメンバーで集まるのは初めて。
 初めに空監督から一言「韓国でのヒットを受けて日本での再上映できてとても幸せです。こんなに久しぶりにみんなと集まれて嬉しいです。ありがとうございます」という挨拶をした。

 次に栗原が挨拶すると会場から黄色い歓声が!「暑い中ありがとうございます。日本で公開してからおよそ9ヵ月、まだまだ多くの方に観てもらえるのが嬉しいです」と挨拶。日高も「久しぶりの日本での舞台挨拶で嬉しいです。楽しみたいと思います」と続けて挨拶した。

 韓国で本作を配給しているJINJIN Picturesによると、2019年以降の実写邦画では『今夜、世界からこの恋が消えても』(22/三木孝浩監督)『怪物』(23/是枝裕和監督)『PERFECT DAYS』(23/ヴィム・ヴェンダース監督)『余命10年』(22/藤井道人監督)に次ぐ第5位、今年公開した実写邦画ではリバイバル上映中の『Love Letter』(岩井俊二監督)を抑え1位に躍り出るなど異例のヒットを記録している。MCの「韓国でのヒットをどのように受け止めていますか」という質問に空監督は「単純に嬉しいです」と満面の笑みで答え、「今日Instagramを見ると韓国から来ている人もいるようで、来てる人います?」と会場内に問いかけると、なんと15名ほどの手が挙がり、改めて韓国での熱量の高い人気を実感。続けて空監督は「本当に韓国の熱気にはやられました。インディペンデント映画で、特にこの作品はアート系なのにも関わらず、これだけ多くの方に刺さったのが嬉しい。ありがとうございます」と答えた。

 先週行われた韓国での大ヒット記念の舞台挨拶に登壇した栗原は「お客さんの層が韓国と日本ではまた違うんです。8割くらいが10代20代の女性で、登壇したら“キャー!”ってアイドルなのかというくらい言われて、鼻の下伸ばしてました(笑)」と一緒に登壇した日高、林と顔を見合わせ笑いながら話した。続けて日高は「いろんな方に刺さる映画だと僕らも思っているので、こうやって今日も日本でいろんな方に観てもらえて嬉しいです」と再上映の喜びを語った。林も、「楽しかったですし、こんな愛され方があるんだなと日本と違いを実感しました」と韓国遠征を振り返った。

 SNSで栗原と日高が“じゃがバター”の愛称で呼ばれることについて、日高は「僕も何故か分からないですが、“じゃがいも”って呼ばれていて(おそらくトレードマークの坊主頭からの愛称)、颯人(栗原)が1回目の韓国遠征時に金髪にしててそれがバターに見えたらしく、空監督がSNSに僕らのツーショットを載せたのが拡散されて“じゃがバター”と呼ばれることになりました」と経緯を説明。「2回目に韓国に行った時は、颯人の髪が黒くなっていて、ゆうちゃん(林)もいたから“のり塩じゃがいも”になりました(笑)」と話すと会場から微笑ましい笑い声が。

 本作で生徒役が勢ぞろいするのは昨年の10月ぶりとのことで、久しぶりの再会をしたARAZIは「最初からそわそわしてて……、いまもそわそわしているんですけど(笑)、みんな変わらず仲良しです」と話し、今回生徒役のみんなと登壇するのが初めてで、今日お客さんと一緒にスクリーンで映画を観た祷は「改めて、すごく良い映画だと思いました。わたしが演じたフミは撮影の時は意識してなかったけど、ユウタとコウとフミの三角関係がやはり見れば見るほど浮かび上がってくるなと思いました。あと林さん演じたアタちゃんがムキムキだったなって(笑)。ARAZIさん演じたトムが私は本当に大好きで、トムがいるからみんなの空気が出来上がってっていうのがすごく伝わってきました」と本作への想いをしみじみと述べた。

 またMCからの空監督の現場での演技指導や演出について聞かれると、本作が初演技だった日高は「特に演出というのはなかったのですが、“青春”で仲のいい高校生というのもあったので、初めは演技というより距離感を学びました」、同じく初演技の栗原も「撮影する2ヵ月前からワークショップで距離感のはかり方とか練習をしていろいろなことを学びました」と答え、今ではすっかり俳優として大活躍している2人が当時の初々しい状況を感慨深く振り返った。祷は「私は1、2回参加して、演技というよりもみんなでゲームのようなものをして、緊張をほぐしきってから少しシーンをやってみるということをやりました。それは他の映画ではあまりないことだったなと。キャストが決まってそこから少しずつ構築していきましたが、他のみんなは撮影中も、帰ったら次のシーンの読み合わせをしていたので、その分密度が上がっていったのかなと思っています」と監督独特のコミュニケーション方法を絶賛、撮影当時を振り返った。

 そして公開当時から現在までSNSで投稿された絶賛コメントがサプライズでバックスクリーンに投影され、“オープニングからワクワクする”“20歳になる手前に観れてよかった”“どうしようもなくキンパ食べてたくなる”“大好き! 一生大切にする!”“いろんな人と語りたくなる”など愛の溢れるコメントにキャストも大喜び。中でも「大切な友達のことを思い出して大事な友達のことを思い出した」というコメントに対し、祷が「これ、空さんが脚本の段階で初めの頃にみんなに言ってたことじゃない?」と問いかけると、監督が「脚本の始まる手前のページでスタッフとキャスト用に目標になるために一文書いて「この映画は“観終わったら無性に友達に電話したくなる映画”というふうに書いたのでそれがほんとうに一番の狙いでした。しばらく距離ができてしまった友人と久しぶりに話してみるのは大事なことでもあるし、こうして今政治的分断がどんどん構築されていて、そうじゃなくてルーツに立ち戻って話してみるのがいかに大切かっていうのが身に沁みるのでそう思ってくれて嬉しいです」と伝えたいメッセージが届いている喜びを嚙み締めた。

 ちょうど2年前の暑い時期に撮影された本作。みんな汗を流しながら撮影していたようで、中でも林の“汗待ちの時間”があったようでそれに関して林は「僕が毎回すごく汗をかくのでメイクさんや衣装さんに衣装を乾かしてもらっていて……」みんなに『林君まだ~?』って言われてました」と振り返り、撮影中も本当の学校のように和気あいあいと撮影されていたよう。

 ARAZIは本当に撮影中に学校の宿題をしていたようで、音楽研究室で撮影されたトムが宿題をするシーンは実際のARAZIが宿題だったという公開当時には明かされなかった裏話まで飛び出した。

 フォトセッションでは「㊗アジア大ヒット」と一文字ずつ書かれた手持ち団扇をキャストと監督が持ち、会場が大盛上がり。さらに団扇を裏返すと「愛してるよー!」と栗原演じるコウがユウタに放つ印象的なセリフが!! 思わず実際に栗原が「愛してるよー!」と叫び、会場内からも歓声の声が沸いた。

 最後に空監督から、「愛してるよ~(笑)。まだまだ『HAPPYEND』これからもよろしくお願いします。ぜひ友達に電話してみてください。9月からアメリカでそこからフランスなど広がっていくのを楽しみにしてますし、皆さんも友達に勧めてください。本日はありがとうございました」と話し、和やかながらに大盛り上がりのままイベントは終了した。

 なお、本作は1週間限定で7/4(金)~7/10(木)新宿ピカデリーにて英語字幕付きで上映中。
 日本公開から半年以上経てなお、韓国をはじめアジア各国で話題を集め続ける本作をお見逃しなく!

公開表記

 配給:ビターズ・エンド
 7月4日(金)~7/10(木)新宿ピカデリーにて凱旋上映中!

(オフィシャル素材提供)

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