
登壇者:坂東玉三郎(歌舞伎俳優)
イグナシオ・ガルシア=ベレンゲル・ライタ(マドリード王立劇場 ジェネラルマネージャー/CEO)
ミゲル・ゴメス・デ・アランダ(駐日スペイン大使館臨時代理大使)
アルベルト・カレロ・ルゴ(ラテンビート映画祭 プロデューサー)
ラテンビート映画祭は、長年にわたりスペイン語圏の映像文化を日本に紹介し続けてきた歩みの中で築かれた国際的なネットワークと信頼関係をもとに、スペインを代表する歌劇場「マドリード王立劇場(テアトロ・レアル)」との特別な文化交流プロジェクトを実現する運びとなった。本記者会見では、同劇場で上演された珠玉のオペラ作品を、日本で初めてスクリーン上映として紹介すること、さらに、日本の伝統芸能である歌舞伎を映像化した「シネマ歌舞伎」が、2026年にスペインで正式上映されることを発表した。映画と舞台芸術を架け橋に、スペインと日本――それぞれの国が誇る芸術文化を相互に紹介しあうこのプロジェクトは、まさにラテンビート映画祭の理念と挑戦の積み重ねから生まれた、未来へとつながる文化交流の新たな一歩となるものだ。特別ゲストとして歌舞伎俳優・坂東玉三郎氏を迎え、マドリード王立劇場ジェネラルマネージャーのイグナシオ・ガルシア=ベレンゲル・ライタと共に、本企画の意義と展望について発表した。
冒頭、挨拶に立ったミゲル・ゴメス・デ・アランダ駐日スペイン大使館臨時代理大使は、玉三郎さんをはじめとするシネマ歌舞伎の関係者、およびマドリード王立劇場、ラテンビート映画祭の関係者ら来賓への感謝を口にし、今回のプロジェクトについて「東洋と西洋が一緒になって、オペラと歌舞伎という伝統的な芸術を推進していこうというプロジェクトであり、TOHOシネマズさまのご協力を得て、スペインの王立劇場で開催してきたオペラを日本の映画館のスクリーンで上映させていただけることになりました。他方で、日本の素晴らしい伝統的な歌舞伎の美学を、映像を通してスペインにお届けいただくこととなりました。世界的に名声を得ているオペラ、そして、ユネスコ無形文化遺産に登録されている日本の伝統芸能である歌舞伎が、今回のプロジェクトを通して皆さんにお披露目できるというのは本当に素晴らしいことだと思います。各国の芸術の双方向による文化的交流というのは非常に素晴らしいものです。さまざまな国、そして全く異なる文化をつないでいく、紡いでいくことができる、こうした文化的な貴重で希少な経験をぜひ皆様にご堪能していただければと思っております」とその意義を強調した。

続いて、壇上に立ったラテンビート映画祭のプロデューサーを務めるアルベルト・カレロ・ルゴは、改めてラテンビート映画祭のここまでの歩みを紹介。当初、バスク地方の映画を紹介するための試みであったが、回数を重ねる中でスペインにとどまらず、中南米を含めたスペイン語圏の映画作品をも扱うようになり、年を経るごとに扱うジャンル、そして映画祭の規模を拡大させてきたと語る。そして改めて「今年2025年は我々にとってさらなる躍進の年となります」と語り、日本の映画館のスクリーンで初めてマドリード王立劇場の作品が上映されることへの喜びを口にした。

カレロ・ルゴの紹介で壇上に上がったマドリード王立劇場のジェネラルマネージャー/CEOのイグナシオ・ガルシア=ベレンゲル・ライタ氏は、同劇場がフェルディナンド7世の治世の1818年に建設されて以来、約200年にわたる活動の中で「世界有数の劇場としての地位を確立しております」と語り、オペラのみならず、コンサート、クラシックバレエなど多彩なジャンルを網羅していることに加えて、オーディオビジュアルの分野でも国際的な活動を行なっていると強調。「またアメリカ全土、ヨーロッパの各都市、そして日本の新国立劇場など各国での共同プロジェクトも積極的に推進しており、これまで様々なコラボレーションを実現してきました」と語る。

また、上演作品のアーカイヴにも尽力してきたとのことで、これまで300を超える作品が映像として所蔵されており「こうしたオーディオビジュアル分野にも私たちが力を入れているということで、アルベルトさんとお話をして、ラテンビート映画祭とのコラボレーションが実現することになりました」と今回の日本の映画館での上映実現の経緯を説明する。
さらに、近年ではフラメンコの分野にも力を入れており、“オーセンティック・フラメンコ”として数々の海外公演を敢行。開催中の万博(EXPO 2025 大阪・関西万博)においても公演を行なっており「1日3公演ほどを実施していますので、皆様、ぜひ万博開催中にスペインのパビリオンにいらして堪能いただければと思います」と呼びかけた。
今回の日本での「マドリード王立劇場 シネマ・ステージ」では、報われない愛を描いたチャイコフスキーの傑作『エフゲニ・オネーギン』と実在した女優アドリアーナ・ルクヴルールの華麗で苛烈な愛と人生を描いた悲劇『アドリアーナ・ルクヴルール』の2作品が上映されるがイグナシオ・ガルシア=ベレンゲル・ライタ氏は「『オネーギン』ではドイツ人の演出家クリストフ・ロイが演出を、グスターボ・ヒメノが音楽監督を務める。『アドリアーナ・ルクヴルール』では英国出身の演出家(デイヴィッド・マクヴィカー)の下、世界的な名声を誇るニコラ・ルイゾッティが音楽監督を務め、皆様にお届けいたします」と語った。
そして、本日のスペシャルゲストである玉三郎さんが大きな拍手に迎えられて登壇。2026年にシネマ歌舞伎がスペインで上映されることへの感想を求められた玉三郎さんは「感想というよりも、嬉しいですね」とほほ笑む。『鷺娘』、『京鹿子娘二人道成寺』などの作品が上映されることになるが、玉三郎さんは「約20年ほど前からシネマ歌舞伎というものが収録され始めましたが、はじめの頃は実演を映像にして皆さんに見ていただくことに気乗りがせず、賛成できなかったんですけど、いまとなってはこうして王立劇場や、僕が行けないところでも上映されることになり大変喜ばしく思っております」と感慨深げに語る。

さらに玉三郎さんは「王立劇場やオペラハウスで、作品が映像化されるにあたって、素晴らしいディレクターによって映像化がされていることを羨ましく思い憧れていました」と本音を吐露。「なんとなく始まってしまったシネマ歌舞伎だったので、映像的な質の高さというものが、最初は求められなかったんです。オペラであればアリアや視覚的な美しさもありますが、(歌舞伎は)芝居であるので、繊細なカット割も必要になってきました。なので、きちんとしたポストプロダクション、いわゆる“仕上げ”が大事だと考えてきたので、ほとんどの作品で自分が編集に携わってきました」と明かし「世界の人たちが喜んで観てくださるかまだ分かりませんが、こうしてマドリードの王立劇場で上映されることが本当に嬉しく、皆様が楽しんでくださって、未来につながることを望んでおります」と思いを語った。
ちなみに、玉三郎さんはオペラ作品への造詣も深く「僕が観始めたのは1970年代で、本当に素晴らしい演出家、豪華な舞台装置、素晴らしいソリストがいる時代だったので、日本に来たものほとんど観ましたし海外に行っても観ました」とのこと。今回の日本とスペインの伝統的な舞台芸術を通しての文化交流の意義について「その意味というのは、これから出てくると思います。とにかく互いの作品を見ることが大事だと思っています」と語り「ここから交流が深まっていくと思います。王立劇場が招いてくれるなんてありえないと思っていたので本当に嬉しく思っています」と改めて喜びと感謝の思いを口にした。

坂東玉三郎(五代目) 大和屋

1957年に初舞台を踏む。1964年に十四代目守田勘弥の養子となり、歌舞伎座「心中刃は氷の朔日」のおたまほかで五代目坂東玉三郎を襲名。桜姫のほか、「助六由縁江戸桜」の揚巻、「伽羅先代萩」の政岡、「壇浦兜軍記」の阿古屋など当り役は多い。2012年、重要無形文化財(人間国宝)に認定。2013年仏芸術文化勲章最高賞コマンドゥール章受章、2014年紫綬褒章、2016年日本芸術院賞・恩賜賞、2019年高松宮殿下記念世界文化賞を受賞、文化功労者に選出。
「マドリード王立劇場 シネマ・ステージ」上映概要

▶上映作品
『エフゲニ・オネーギン』(原題:EUGUENE ONEGIN) 上映期間:2025年7月18日(金)~24日(木)
『アドリアーナ・ルクヴルール』(原題:ADRIANA LECOUVREUR) 上映期間:2025年7月25日(金)~31日(木)
▶上映劇場情報:TOHOシネマズ日本橋/TOHOシネマズ流山おおたかの森/TOHOシネマズららぽーと横浜/大阪ステーションシティシネマ/TOHOシネマズ二条
▶チケット料金:一般2,500円/学生・HC割引2,000円(税込)
▶企画・提供:ラテンビート
後援:スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京
配給:ラテンビート、ライトフィルム
▶公式サイト:http://www.lbff.jp(外部サイト)
上映作品紹介
『エフゲニ・オネーギン』(原題:EUGUENE ONEGIN)

若者たちの葛藤を叙情豊かな音楽で綴る
ロシアの田舎と上流社会を舞台に、無垢な少女タチアナと、虚無な青年オネーギンの悲劇的な恋と心の綾を描く。
悲恋をテーマにした、ピョートル・チャイコフスキーの傑作。1879年、モスクワ初演。テアトロ・レアルでは2010年に続き、2025年に原作者アレクサンドル・プーシキンの生誕225周年を記念して上演された。オスロのデン・ノルスケ・オペラ劇場とバルセロナのグラン・テアトロ・デル・リセウ劇場の共同制作。演出はクリストフ・ロイ。
●音楽監督:グスタボ・ヒメノ コルニリオス・ミハイリディス
●舞台監督:クリストフ・ロイ
●原作:アレクサンドル・プーシキン
●キャスト:カタリナ・ダライマン クリスティーナ・ムヒタリアン ヴィクトリア・カルカチェワ エレナ・ジリオ イウリイ・サモイロフ
●本編:156分
●テアトロ・レアル上演期間:2025年1月22日~2月18日
●製作国:スペイン
●製作年:2025年










『アドリアーナ・ルクヴルール』(原題:ADRIANA LECOUVREUR)

美しい愛の歌でつむぐ、パリ社交界に生きた女優の生涯
18世紀のパリを舞台に、実在したコメディ・フランセーズの花形女優アドリアーナ・ルクヴルールの華麗で苛烈な愛と人生を綴る。
フランチェスコ・チレアによる抒情的レパートリーで、1902年にミラノで初演。本公演は、テアトロ・レアルでの初上演で、スペイン出身の三大テノール、ホセ・カレラスが1974年に同郷のソプラノ、モンセラート・カバリェと共演し、大きな反響を呼んだ伝説的舞台から50周年を記念して企画された。演出は、オペラと演劇の分野で幅広く活躍するデビッド・マクヴィカーが務めている。
●音楽監督:ニコラ・ルイゾッティ
●舞台監督:デビッド・マクヴィカー
●原作:エルネスト・ルグーヴェ ウジェーヌ・スクリーブ
●キャスト:エルモネラ・ジャホ/マリア・アグレスタ ブライアン・ジャグデ/マシュー・ポレンザニ マウリツィオ・ムラロ エリーナ・ガランチャ/クセニア・ドゥドニコワ/テレサ・ロマーノ
●本編:139分
●テアトロ・レアル上演期間:2024年9月23日~10月11日
●製作国:スペイン
●製作年:2024年





マドリード王立劇場 シネマ・ステージとは?
スペインの⾸都マドリードにある「マドリード王立劇場(テアトロ・レアル)」。同劇場は荘厳な佇まいと圧倒的な芸術性、最新の舞台設備を有し、文化遺産にも登録されている権威ある歌劇場。2021年、世界最高のオペラ劇場に贈られる「International Opera Award 2021(国際オペラ賞)」を受賞。そんな由緒ある「テアトロ・レアル」で上演された名作オペラが、日本の映画館で堪能できる特別上映シリーズがいよいよ始まる。オペラの美しい歌声、舞台の一瞬一瞬を切り取った臨場感ある演出をどの席からでも余すことなく味わえるのは映画館ならでは。まるで「テアトロ・レアル」で生のオペラを鑑賞しているかのような感覚だ。記念すべき第1弾は、報われない愛をテーマにしたピョートル・チャイコフスキーの傑作『エフゲニ・オネーギン』と、実在した女優アドリアーナ・ルクヴルールの華麗で苛烈な愛と人生を描いた悲劇『アドリアーナ・ルクヴルール』を上映。映像の完成度は高く、“舞台芸術と映画の融合”と呼ぶにふさわしい作品。映画とは異なる“生の芸術”がもたらす、心揺さぶる新たな感動体験。
マドリード王立劇場(テアトロ・レアル/Teatro Real de Madrid)とは?

イサベル1世の治世下の1850年に、建築家アントニオ・ロペス・アグアドが手がけ開場。その後、一時期は閉鎖されましたが、1966年に王立高等音楽院および演劇芸術学校の音楽ホール兼校舎として使用。数年間にわたる改修工事を経て、1997年にオペラハウスとして再オープンした。1977年にはスペインの文化遺産に登録されている。同劇場の最大の特徴は、最大1958席を誇るメインホールと、1,472平方メートルのステージ・ボックス。舞台やオーケストラ・ピットに合わせて舞台装置を変更可能で、照明・音響の組み合わせも多様につくり出せる。テアトロ・レアルでは、世界中で評されるさまざまな劇場と共同でオペラを制作している。2015年には100万ユーロを投資し、同劇場に録音スタジオを設置。著名な映画監督や演出家によるオペラからバレエまで数々の舞台を収録し、世界各国の映画館で上映している。
▶公式サイト:https://www.teatroreal.es/es(外部サイト)


シネマ歌舞伎
シネマ歌舞伎は、歌舞伎の舞台公演を高性能カメラで撮影しスクリーンで上映する、歌舞伎と映像制作の技術を積み重ねてきた松竹ならではの映像作品。 2005年、第1作目『野田版 鼠小僧』を皮切りに、古典の名作から話題の新作までバラエティに富んだ作品を公開している。劇場で生の歌舞伎公演を観ているかのような臨場感、物語への深い没入感が味わえるこだわり抜いた音響、そして俳優の息遣いや表情、衣裳の細やかな刺繍まで見ることができる映像美はシネマ歌舞伎ならではの魅力だ。俳優のインタビューや舞台裏を収めた特典映像を収録している作品もあり、初心者から歌舞伎ファンまで幅広くお楽しみいただける。
スペインでの上映予定作品
①『鷺娘』(English: HERON MAIDEN)

シネマ公開日:2006年4月15日
◇上演月:2005年5月/歌舞伎座/上映時間:61分
◇配役 鷺の精:坂東玉三郎
②『京鹿子娘二人道成寺』 (English: Two Women at Dojoji Temple)

シネマ公開日:2007年1月13日
◇上演月:2006年2月/歌舞伎座/上映時間:71分
◇配役 白拍子花子:坂東玉三郎
白拍子花子:尾上菊之助(現・八代目 尾上菊五郎)
③『阿古屋』 (English: THE COURTESAN AKOYA)

シネマ公開日:2017年1月7日
◇上演月:2015年10月/歌舞伎座/上映時間:93分
◇配役 遊君阿古屋:坂東玉三郎
岩永左衛門:坂東彦三郎
榛沢六郎:坂東功一
秩父庄司重忠:尾上菊之助(現・八代目 尾上菊五郎)
④『鰯賣戀曳網』 (English: The Sardine Seller and the Net of Love)

シネマ公開日:2021年6月4日
◇上演月:2009年1月/歌舞伎座/上映時間:82分
◇配役 鰯賣猿源氏:中村勘三郎
傾城蛍火実は丹鶴城の姫:坂東玉三郎
博労六郎左衛門:松本幸四郎
庭男実は藪熊次郎太:片岡亀蔵
遁世者海老名なあみだぶつ:坂東彌十郎
亭主:中村東蔵
⑤『籠釣瓶花街酔醒』(English: Kagotsurube, The Haunted Sword)

シネマ公開日:2021年6月4日
◇上演月:2009年1月/歌舞伎座/上映時間:82分
◇配役 鰯賣猿源氏:中村勘三郎
傾城蛍火実は丹鶴城の姫:坂東玉三郎
博労六郎左衛門:松本幸四郎
庭男実は藪熊次郎太:片岡亀蔵
遁世者海老名なあみだぶつ:坂東彌十郎
亭主:中村東蔵
⑥『怪談 牡丹燈籠』(English:THE PEONY LANTERN A ghost Story in Two Acts)

シネマ公開日:2009年7月11日
◇上演月:2007年10月/歌舞伎座/上映時間:155分
◇配役 伴蔵:片岡仁左衛門
三遊亭円朝/船頭/馬子久蔵:坂東三津五郎
萩原新三郎:片岡愛之助
お露:中村七之助
女中お竹/酌婦お梅:中村壱太郎
お米:二世 中村吉之丞
お国:上村吉弥
飯島平左衛門:坂東竹三郎
宮野辺源次郎:中村錦之助
伴蔵女房お峰:坂東玉三郎
⑦『桜姫東文章 上の巻』(English: The Cherry Blossom Princess of Edo Part One)

シネマ公開日:2022年4月8日
◇上演月:2021年4月/歌舞伎座/上映時間:124分
◇配役 清玄/釣鐘権助:片岡仁左衛門
入間悪五郎:中村鴈治郎
粟津七郎:中村錦之助
奴軍助:中村福之助
吉田松若:片岡千之助
松井源吾:片岡松之助
局長浦:上村吉弥
役僧残月:中村歌六
白菊丸/桜姫:坂東玉三郎
⑧『桜姫東文章 下の巻』(English: The Cherry Blossom Princess of Edo Part Two)
シネマ公開日:2022年4月29日
◇上演月:2021年6月/歌舞伎座/上映時間:138分
◇配役 清玄/釣鐘権助:片岡仁左衛門
粟津七郎:中村錦之助
葛飾のお十:片岡孝太郎
奴軍助:中村福之助
吉田松若:片岡千之助
判人勘六:嵐橘三郎
長浦:上村吉弥
残月:中村歌六
桜姫:坂東玉三郎
作品情報は公式サイトをご参照ください。
▶公式サイト:https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/(外部サイト)
ラテンビート映画祭
「ラテンビート映画祭」は、2003年6月に「バスク映画祭」としてスタートした。スペイン・ラテンアメリカ映画の最新注目作をどこよりも早く日本に紹介。日本とラテン諸国(ラテンアメリカ諸国、スペイン、ポルトガル)の架け橋となり、文化やイベントは、国や国の生産品などのイメージ促進、日本とラテンアメリカ諸国“双方向の文化交流を目指し、昨年の10月開催で21回目を数える。2020年からは、「東京国際映画祭」ワールドフォーカス部門内にて「ラテンビート映画祭 IN TIFF」としてスタート。2022年1月には新たな試みとして、日本未配給のスペイン語・ポルトガル語圏の名作を中心に紹介する常設の配信チャンネル「ラテンビート・クラシック『CANOA(カノア)』を開設(現在休止中)。同年と翌23年には、東京・大阪・神戶にて新旧フラメンコ映画を特別上映。2023年は、特別企画として世界的に評価を得るスペイン出身の監督2人の最新作。アカデミー賞®国際長編映画賞にノミネートされたJ・A・バヨナ監督によるNetflixオリジナル映画『雪山の絆』とペドロ・アルモドバル監督の『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』、また、ラテン諸国を舞台に日本のスター俳優が躍動する名作『キューバの恋人』(主演:津川雅彦)と『闘牛に賭ける男』(主演:石原裕次郎)を東京と大阪の映画館で上映し、好評を博した。2024年は、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したペドロ・アルモドバル監督の最新作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』や、ベルリン国際映画祭で最優秀監督賞(銀熊賞)を受賞した『ぺぺ』、アルベルト・セラ監督の新作『孤独の午後』など6作品のほかに、特別企画として、アレックス・デ・ラ・イグレシア監督を招聘し、イグレシア監督が創設したホラーレーベル「The Fear Collection」から『ANATEMA』と、Netflixでの配信が決定したばかりの『ペドロ・パラモ』を特別先行上映した。
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