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『NEW GROUP』第29回ファンタジア国際映画祭 審査員特別賞受賞の快挙!

© 2025「NEW GROUP」製作委員会

 2024年、商業映画監督デビュー作『みなに幸あれ』が脅威のスマッシュ・ヒットとなり、国内外の観客に衝撃と歓喜と戸惑いを与えた下津優太監督の劇場公開二作目となる映画『NEW GROUP』(ニューグループ)が2026年にKADOKAWA配給にて、全国公開となる。一作目の『みなに幸あれ』は、「幸せは、人の不幸の上に成り立っている」というテーマで描かれたが、二作目となる『NEW GROUP』は組体操という「集団行動」における人間の行動心理の根底を、コミカルにそしてシリアスに炙り出す。
 主演を務めるのは、山田杏奈。昨年公開『ゴールデンカムイ』(24)、『正体』(24)、今年公開『恋に至る病』(25)、『ChaO』(25)に出演するなど、俳優・声優、そしてCMでもめざましい活躍を見せる若手実力派俳優。本作では、家族に問題を抱える、引っ込み思案な普通の高校生の主人公・愛を演じる。

 多様性が強調される今の時代に、集団に埋没することの意味とは何かを問う、SFサイコ・エンタテインメントの誕生に、どうぞご期待いただきたい。日本公開は2026年となる。

© 2025「NEW GROUP」製作委員会

超満員の観客席からは、上映中大笑い連発!
審査員特別賞受賞の快挙!

 そしてこの度、2025年7月17日からカナダ・モントリオールで開催されている、第29回ファンタジア国際映画祭(カナダ)では「北米プレミア コンペティション(Cheval Noir Competition)」に出品され、見事に「審査員特別賞」受賞の快挙を果たした!
 上映会場は超満員で、本編上映中は、随所で大きな笑いが起こり、音がかき消されるほどの歓喜に沸いた。そして、上映後のティーチインでは、本作のテーマである「集団行動」の行動心理に踏み込む鋭い質問も相次ぎ、観客からの「主要の登場人物が海外から転校してくるのは何故」の質問に対し、下津優太監督は、「社会学の統計によると、欧⽶圏では集団の中で⾃分という個が優れていることを表現することに幸せを感じ、アジア圏では集団の輪を保つことに幸せを感じる傾向がある。どちらが良い悪いということではないが、アジア圏での集団の輪を保つことは、時に⾏きすぎると同調圧⼒となり思考停⽌を⽣む。更に集団に属すことで安⼼を感じ同時に思考停⽌に陥る。まわりに流されるのではなく、⾃ら考えて⾏動した集団が輪を保つことで良い集団、NEW GROUPへ繋がるのではないか」と答えた。
 その他観客からは、「素晴らしかった。ものすごく共感した。現実世界のことのように理解できる」など賞賛を集め、審査員特別賞を受賞するに至った。

 本作は、他にも海外映画祭への出品が続々決定しており、プチョン国際映画祭(韓国)では「ワールドプレミア コンペティション」、ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭(スイス)では「ヨーロッパプレミア コンペティション」で上映され、今秋開催のシッチェス映画祭(スペイン)「スペインプレミア コンペティション」などの海外映画祭での上映も予定されている。下津監督の前作『みなに幸あれ』に続き、二作目となる本作へも引き続き海外からの大きな注目と期待が寄せられている。

監督からの喜びの受賞コメント到着!

監督・下津優太 コメント
 観客のリアクションがすごすぎて、台詞が聞こえなくなるほどでした。アジア圏での上映時とは異なり、欧米圏では更に組体操というものが異様に映ったように感じます。上映後のQ&Aでは、映画の中身を深く追求するような質問が相次ぎ、モントリオールの観客の質の高さを感じ、同時に映画への愛も強く感じました。とても温かく迎えていただき、受賞まですることができて、最高の北米プレミアになりました。

プロフィール:
 1990年福岡県北九州市出身。大学在学時よりTV-CMを企画・演出。TV-CMやMVの監督をする傍ら、第1回日本ホラー映画大賞にて大賞を受賞し、『みなに幸あれ』(24)にて商業映画監督デビューを果たす。

〈受賞歴〉
 ・東宝主催 ショートホラーフィルムチャレンジ 大賞(2020年)
 ・第1回YouTubeホラー映画祭 特別賞(2021年)
 ・KADOKAWA主催 日本ホラー映画大賞 大賞(2021年)
 ・プチョン国際ファンタスティック映画祭 最優秀アジア映画賞(2023年)
 ・To horror Fantastic Film Festival 審査員特別賞(2023年)
 ・Monsters Taranto Horror Film Festival 最優秀監督賞(2023年)

主演・山田杏奈/主人公・愛
 組体操で攻撃?ピラミッド?と初めて台本を読んだ時はなかなか想像がつかなかったものの。笑撮影が始まるとその世界観に少しずつ浸っていくような感覚がありました。
 自分の意思は本当に自分の決めていることなのか……、いろいろなことを考えるきっかけにこの作品はなるかもしれません。
 とても刺激的な体験をさせていただきました!
 新感覚な映画になっています。

プロフィール:
 2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。
 2011年、「ちゃおガール2011★」オーディションでグランプリを受賞。 その後、モデル、女優として多方面に活躍。『ミスミソウ』(18/内藤瑛亮監督)で映画初主演、19年『小さな恋のうた』(橋本光二郎監督)で第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、23年『山女』(福永壮志監督)で第15回TAMA 映画賞最優秀新進女優賞を受賞。24年『ゴールデンカムイ』(久保茂昭監督)ではヒロインを演じ、鮮烈な印象を残した。
 2024年、映画『ゴールデンカムイ』『正体』では第37回日刊スポーツ映画大賞・助演女優賞、第48回日本アカデミー賞・優秀助演女優賞/新人賞を受賞。
 その他の出演作に、映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』(20)、『樹海村』(21)、『ひらいて』(21)、テレビドラマ「未来への10カウント」(22/EX)、「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」『ゼイチョー~ 「払えない」にはワケがある~』、NHK『リラの花咲くけものみち』等がある。『怪盗グルーのミニオン超変身』では吹替えに初挑戦し、『正体』(24)が話題に。公開待機作に『恋に至る病』(25)が控えている。

公開表記

 配給:KADOKAWA
 2026年全国公開!

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