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ドラマ「エリカ」完成披露イベント

© 楠本哲/少年画報社/フジテレビ

 登壇者:茅島みずき、渡辺大知

 フジテレビが運営する動画配信サービスFODにて、8月1日(金)20時より配信するドラマ「エリカ」の完成披露イベントが8月1日(金)、フジテレビ本社マルチシアターにて開催された。

 FODで独占配信するドラマ「エリカ」は、2014年に発売された楠本 哲原作の伝説のサイコホラー・コミックス「エリカ」(株式会社少年画報社)を実写ドラマ化した作品。原作コミックスは発売から11年経った今も尚、ショッキングな展開と異常なまでの執着心が描かれる狂気性が、ホラー好きの間で話題となっている。原作の楠本 哲は現在毎月第3月曜日発売のヤングキングBULLにて「外道外伝」([漫画]楠本哲[監修]渡邊ダイスケ)を絶賛連載中。

 ドラマ「エリカ」は、徐々に見えてくるエリカの歪んだ本性と、壊れていく教師・青嶋の人生を描いた作品。ただの学園ものではない奇妙な違和感がじわじわ広がり、その世界観から抜け出せなくなること間違いなし! エリカが纏う不穏な空気、どんどん苛烈さを増す彼女の愛から目が離せない。

■小峰綾役の岡本 玲からのVTRを見て

 茅島:これまで岡本さんのいろんな作品を拝見していたので、「本物だ!」という感じで、「この作品、観ました」などと声をかけてお話させていただきました。今、VTRでもおっしゃられていましたが、現場ではドロドロしたものを浴びている姿をよく見ていたんですけど、次のシーンとのつながりがあるからと、その姿のままお弁当を食べていらっしゃったので、(ドロドロしたものをかけてしまった)エリカを演じる身としては、申し訳ない気持ちでした。

 渡辺:(自分が演じた青嶋の恋人役)岡本 玲さんとの撮影初日、午前中に部屋に飾る用の2ショット写真をいっぱい撮ったので「こうやって、恋人になっていったんだね」みたいな話をしていたんですけど、午後からは2人ともナイフを持って血だらけになるみたいなシーンの撮影で(笑)。この作品は、アップダウンが激しいなと。ちょっとメンタルが削られるような壮絶な撮影でしたが、玲ちゃんはそれでも爽やかな笑顔でお昼ご飯を食べていて。たくましい役者さんだなと思っていました。

■ドラマの見どころについて

 茅島:エリカの青嶋先生への執着心、その他がまったく見えてない狂気的なところはもちろん、そのコロコロ変わる表情に注目して観ていただきたいと思います。基本的にエリカは、青嶋先生のことだけを想っていれば、どんなシーンも成立するので、とにかく「先生が大好き」という気持ちを忘れずに撮影に臨みました。

 渡辺:本来「あなただけを考えています」というのはうれしい言葉のはずなのに、エリカに言われると狂気に感じるんですよね。実際言われたら大変だなとこの作品をやって思いました。見どころは、なんといっても茅島さんの存在力。ホラーだし、怖いシーンもあるんですけど、もっと見ていたくなる。気持ち悪いけど魅力的というのは茅島さんの力だなと感じます。「きもかわいい」とかよく言いますけど、エリカは「こわかわいい」でした。

 茅島:べた褒めしていただきすぎて、とんでもないという気持ちです。現場でも、たくさん褒めてくださって、うれしくもあり、恥ずかしくもあり……という感じでした。渡辺さんは、どのシーンでも「こうしたほうがいいね」と意見を言ってくださるので、私もお芝居の幅が広がりましたし、たくさん引っ張っていってもらいました。

■2人の推しシーンについて

茅島の推しシーンは「1話のラスト、廊下でエリカと青嶋が対峙するシーン」

 茅島:苦労したシーンでもあり、こだわったシーンです。青嶋先生に対しての怒りや悲しさ、呆れている気持ちなど、ごちゃごちゃした感情を表情だけで表さなくちゃいけなかったので、その心情が皆さんに届いたらうれしいです。

 渡辺:素晴らしいと思いました。わりと最初のほうに撮影したんですけど、エリカとして積み重ねたものがないなかで、これだけ繊細な気持ちを読み取れる表情を作れるのがすごいなと。僕は、今回受けるお芝居が多いので、茅島さんが演じるエリカに素直に驚いたり、怖がったりドキドキすればいいんだと、ポジティブな意味で茅島さんにゆだねてさせてもらおう、それが自分の役割だなと思えたシーンでした。

渡辺さんの推しシーンは「エリカ家のセット」

 渡辺:この作品は、照明や美術のこだわりがとにかくすごい。エリカのお家は、ごみ屋敷みたいなところなんですけど、ただ気味が悪いとか、怖がらせようとするだけではなく、「エリカはこういう生活をしていたんだ」とか「ごみ屋敷になる前は、こんな遊びをしていたんじゃないかな」とか。そういう人間味を感じたところがありました。

 茅島:エリカの家での撮影は、待機する場所が(古びた)人形のある部屋だったんですけど、その人形に襲われる夢を数日間繰り返し見てしまって(笑)。後日、お寺にお参りに行きました。

■美術さんこだわり恐怖のビーフシチューについて

 茅島:エリカが青嶋先生に作るビーフシチューなんですけど、「これ、食べられるの?」っていう感じなんですよね。でも、それを青嶋先生はおいしそうに食べなくちゃいけないので大変だなと。何パターンも撮っていましたよね?

 渡辺:それは仕事だからね(笑)。本当にこのビーフシチュー、見たことのないものが入っているんですよ。ぶつぶつしたものは何かの内臓なのかな? あとは、振りかけてある謎の粉! 美術さんが作ったものだし、今すごく元気なんで食べても大丈夫なものではありましたけど、正直おいしくはなかったです(笑)。

 茅島:クランクアップの日にビーフシチューをもらったと聞きました。

 渡辺:そうなんですよ。撮影でのビーフシチューの匂いや色が強烈で。「もうビーフシチュー食べられないかも」と思っていたんですけど、クランクアップのときにお花の代わりに大量のビーフシチューをいただきまして。家に帰って、すぐ食べました! それでようやく記憶が塗り替わってくれて、「僕はもともとビーフシチューが好きだったんだ」と思い出すことができました。

■印象に残っているエリカのシーンは「2話でエリカが青嶋の家に来るシーン」

 渡辺:青嶋の家に来て、僕が「勝手に入るなよ」と怒るシーンなんですけど、最初エリカはうれしそうなんですね。なのに、そのあと急にぶちギレて。最後は切ない顔をして去っていく。そのときに、エリカってこういう子なんだと、目の当たりにした感じがありました。その最後の切なそうな顔が忘れられないですね。まさに、怖いのにかわいい。“こわかわいい”エリカでした。放送には、その表情がないかもしれないんですけど、こっちは悪くないのに「ごめん」と思わせる絶妙なシーンでした。

 茅島:エリカとしては、「先生は私のなのに!」という気持ちでした。あと、このシーンは大きな声を出しすぎて近所の方に「ケンカしているのかな」と思われてしまって。迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ちがありました。

 渡辺:それだけパワーのあるお芝居だったということですよね。

■エリカが青嶋への気持ちを込めた謎の自作曲を歌うシーン(4話)について

 茅島:リハーサルのときも「私、何をしているんだろう」と思っていました(笑)。スマホで先生の写真を見ながら歌うんですけど、写真をなでたり、スマホを持ってくるくる回ったり。いろんなパターンをやってみたので、結構恥ずかしかったです。

 渡辺:エリカとしては怖いシーンなんですけど、茅島さんの歌がうますぎて! 「エリカ、歌うまいな」と思ってしまいました(笑)。このシーンだけ見ると「歌、うま!」だけど、ドラマの流れで見ると怖く感じる。まさに、それがこのドラマの魅力だなと思います。

■茅島(自身)がエリカに似ているところについて

 茅島:部屋の汚さかな(笑)。

 渡辺:このドラマ見たあとだと、あのレベルの汚さだと思われちゃう。

 茅島:もちろん、あそこまで汚くはないですけど(笑)。片付け、苦手なんですよね。

■2人が今までに体験した一番怖い話について

茅島「自撮りをしたら右肩に知らない女性が!」

 茅島:この業界に入る前のことなんですけど、毎年、年賀状が家族の顔写真だったんですね。その年賀状用に自撮り写真を撮っていたら、右肩に女の人の顔が映ってしまって。そのとき、クマとか動物のフィルターがかかるアプリが流行っていたんですけど、その加工がその顔に反応しちゃって(笑)。お払いに行ったら「消したほうがいい」と言われたんですけど、こんなにはっきりした心霊写真なかなか撮れないなと思って、今も持っています。何も悪いことが起きないから大丈夫かなと思って。

 渡辺:ガチなやつじゃないですか! このドラマ並みに怖いですよ。

渡辺「コンサートの開演時間に間に合わない夢をよく見る」

 渡辺:夢って、起きてほしくないことが起きたりすると聞くんですけど、コンサートが始まる時間なのに会場にたどり着けないという夢をよく見るんですよ。そういう夢を見て「怖っ」とよく飛び起きています。

 茅島:それ、実際にあったら一番怖いですね。セリフが出てこないとか。実際、舞台で小道具がなくて怖かったということは経験があります。

 渡辺:それは、僕もありますね。そういうのが一番心臓バクバクになる怖い思い出ですよね。

■主題歌『distortion』はダンスの振付も「エリカ」の世界観!

 茅島:『distortion』というタイトルなんですけど、狂気的でダークさもありつつ、サビはちょっとポップでエリカのかわいらしい部分を表現していて、このドラマにぴったりな楽曲です。振付も、このドラマにあわせて(世界最高峰のダンスコンテストで優勝経験を持つ)RENAさんに作っていただきました。個性的な振付が多いんですけど、エリカを彷彿とさせるちょっと不気味な動きもあって。このドラマを感じられる振付になっているので、そこにも注目していただきたいです。

 渡辺:ドラマの最後までエリカの魅力を存分に味わえるという意味でも、いい主題歌だなと思いました。茅島さんは何でもできますよね。歌もうまいし、ダンスもすごい。かっこいいです!

■配信を楽しみにしているファンの皆様へメッセージ

 茅島:この「エリカ」という作品は、細かい部分までキャスト、監督、スタッフ皆さんと一丸となって挑んだ作品。私にとっても、思い入れのある作品になりました。夏にぴったりのぞわっとするシーンもありますが、エリカがかわいいと思えるシーンもあるので、楽しんで観ていただけたらうれしいです。

 渡辺:サイコホラーとうたっていますが、人が人を好きになって狂っていくさまを描いた人間ドラマでもあるのかなと。キュンキュンドキドキしながら観られる作品ですし、青春を感じられるちょっと切ないシーンもありますので、ホラーが苦手な人にも観てもらえると思います。全6話、最後まで楽しんで観ていただきたいです。

© 楠本哲/少年画報社/フジテレビ

■グッズ紹介&告知

© 楠本哲/少年画報社/フジテレビ

 茅島:ステッカーは笑顔バージョンもあるので、怒っているときは真顔の方とか、気分によって使い分けてほしいです。

 渡辺:原作バージョンのエリカちゃんのステッカーもかわいいですし、このクリアファイルとか茅島さんファンは、たまらないラインナップですよね。

 茅島:顔のクリアファイルは、持ち歩くのちょっと恥ずかしくないですか。

 渡辺:この世で恥ずかしいのは、茅島さんだけじゃないかな(笑)。みんなはうれしいと思います!

 ※ なお、フジテレビe!ショップにて、番組オリジナルグッズを販売開始中。店舗での販売も開始している。

ドラマ「エリカ」(全6話)概要

© 楠本哲/少年画報社/フジテレビ

ストーリー
 臨時教員として赴任してきた青嶋一哉(渡辺大知)は、クラス内で浮いた存在となっている生徒・閉野恵里佳(茅島みずき)の噂を耳にする。「彼女の問題を解決できれば、本採用も夢ではない」、そんな助言を受け、解決を決心する青嶋。しかしどこか不自然な距離感や体臭、周囲と噛み合わないエリカの言動に、次第に違和感を覚えていく。そしてエリカとの出会いによって彼の人生は大きく崩れ始める。彼女の常軌を逸するストーカー行為により、彼だけでなく、彼を取り巻く人たちにも危害が及ぶ。目まぐるしい展開と衝撃のバッドエンドに目が離せない。果たして青嶋は、エリカの呪縛から逃れることができるのか……。

 【配信】2025年8月1日(金)20時~独占配信開始
     以降毎週金曜日20時最新話配信
     ※ 配信日時は予告なく変更となる場合があります。予めご了承ください。

 【出演】茅島みずき、渡辺大知、岡本 玲
     山本道子、續木淳平、内野謙太、桃月なしこ ほか

 【主題歌】茅島みずき「distortion」(Amuse)

 【原作】楠本 哲『エリカ』(株式会社少年画報社)
 【スタッフ】演出:大内隆弘
       脚本:青嶋太郎
       音楽:丸橋光太郎
       プロデュース:酒井綜一郎
       プロデューサー:坂田 航(ギークサイト)

 【制作プロダクション】ギークサイト
 【製作著作】フジテレビ

 【オフィシャルサイト】https://www.fujitv.co.jp/drama_erika/(外部サイト)
 【配信ページ】https://fod.fujitv.co.jp/title/712g(外部サイト)
 【スポット動画】https://youtu.be/PhcRXPGoGV8(外部サイト)

FOD概要

 「FOD」とはフジテレビが運営する公式の動画・電子書籍配信サービスです。「FODプレミアム」では、ドラマ・アニメ・バラエティ・映画など最新作から過去の名作まで100,000本以上の対象作品が月額976円(税込)で見放題。また、200誌以上の雑誌も特典で読み放題となります。さらに漫画など電子書籍も700,000冊以上の豊富なラインナップからお楽しみいただけます。会員登録不要の「FOD 見逃し無料」では、人気テレビ番組を放送後期間限定で配信。無料で気軽にご利用いただけます。テレビ局ならではのエンターテイメント体験を提供しています。
 ■URL:https://fod.fujitv.co.jp/(外部サイト)

 (オフィシャル素材提供)

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