イベント・舞台挨拶

『ベートーヴェン捏造』プレミアムナイト

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 登壇者:山田裕貴、古田新太、染谷将太、神尾楓珠、前田旺志郎、小澤征悦、小手伸也、野間口徹、関和亮監督

 19世紀ウィーンで巻き起こる音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫った、歴史ノンフィクションの傑作『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(かげはら史帆著/河出文庫刊)を基にした実写映画が、まさかの日本で製作決定! バカリズム脚本×関和亮監督の最強タッグと、ベートーヴェンへの愛が重すぎる忠実なる秘書・シンドラー役の山田裕貴、シンドラーから熱烈に敬愛されるベートーヴェン役の古田新太の豪華共演で贈る『ベートーヴェン捏造』は9月12日(金)全国公開となる!

 8月20日(水)に行われたプレミアムナイトに、山田裕貴、古田新太、染谷将太、神尾楓珠、前田旺志郎、小澤征悦、小手伸也、野間口徹、関和亮監督が登壇した。バカリズム脚本に集った実力派キャストたちがなんと、19世紀のウィーンを舞台にした本作の劇中衣装でレッドカーペットに登場! 会場中央のエスカレーターから続々とキャストが降りてくると、集まった観客から大きな拍手が沸き起こった。

 愛が重すぎるベートーヴェンの秘書シンドラーを演じた山田は「エスカレーターで登場するのが初めてで、みんなで困惑しました」と笑わせつつ、「今日初めてお客様に観ていただけるのがとても楽しみです」と挨拶。

 耳が聞こえない聖なる天才音楽家と言われているベートーヴェンを演じた古田は「この歳になってドイツ人をやるとは……。でも監督と脚本のバカリちゃんがいろいろな作戦を考えてくれて、良い感じで恥ずかしくない感じのベートーヴェンの物語になっています」とPRした。

 その後、映画館に場所を移して上映前舞台挨拶を敢行。久々の劇中衣装に山田は「ベートーヴェンの時代よりは新しい衣装ですが、1920年代のモーニングを身にまとって役を演じられるのは嬉しかった」と声を弾ませる一方で「でも動きづらい……。特に首元が嫌で。今も」と苦笑い。

 すると1930年代のスモーキングジャケットに汗だくの古田は「クッソ暑いんだよ、これ! 俺だけ別珍なんだよ。メッシュとかでやってくれよ!」と汗を拭きながら本音を爆発させて、山田は「ベートーヴェンはこういうことを言う人ですから……」と観客に向けてフォローを入れ、まさに劇中のシンドラーとベートーヴェンの関係性のようなコンビネーションを見せた。

 本作の撮影においてはバーチャル・プロダクションを駆使した最先端技術を使用し、ヨーロッパには行かずに都内スタジオでほとんどの撮影が行われたという。これに山田が「いや? 実際にウィーンで5ヵ月くらい……」とトボけると、シンドラーを疎ましく思う腹黒なベートーヴェンの弟ヨハン役の小澤がすかさず「はい、捏造!」とタイトルをなぞってツッコミ。場内爆笑となった。

 改めて山田は「いち早くハリウッド(ではよく用いられている)方式を採用した撮影だった」と振り返ると、古田もあまりの臨場感に「これが日本のスタジオで出来ちゃうんだから。今後海外ロケがなくなるよ」と戦々恐々。世渡り上手なシンドラーの後任秘書ホルツ役の神尾も「撮影中はどんな映像になるのか疑っていた部分もあったけれど、試写で観たら違和感がなくて。本当に海外に行って撮影しているように見えた」と証言しつつ、「いや? みんなで海外ロケに行ったか……」と捏造を始めると、山田は「そうそう、みんなでホテルの部屋でお酒を飲みましたもんね!」と嘘を重ねていた。

 シンドラーに疑惑を抱くアメリカ人ジャーナリスト・セイヤー役の染谷は「シンドラーと争う際の会話に無理がなくて、説明的なセリフだけれど説明にならずにしゃべれて楽しかった」とバカリズムの台詞術に脱帽。

 愛らしさを意識して演じたという神尾は、ライバルであるシンドラー役の山田から「劇中で対立する役なので、楓珠を見るたびにムカついていた!」と冗談めかして言われると、「それは捏造であってほしい!」と悲鳴を上げていた。

 ベートーヴェンの溺愛に反発する甥・カール役の前田は「休憩中は和気あいあいだけれど、撮影ではベートーヴェン一家ならではの絶妙な緊張感があって。ピリッとしながら本番を演じたのが印象的でした」と撮影を回想。

 小澤は古田のベートーヴェン像を絶賛しながら「ヨハンはベートーヴェンを慕っているので、僕は微笑ましく見つめていました」と述べた。

 そんな中、本作の見せ場のひとつ『第九』初演のシーンで、コンサートマスターを務めるシュパンツィヒ役の小手はヴァイオリンを、ベートーヴェンの補佐を務めるウムラウフ役の野間口は指揮を猛特訓して撮影に臨んだというが、小手は「試写を観たらヴァイオリンを弾いているところがあまり映っていなくてビックリ!」、野間口は「腕が取れるのではないかと思うくらい練習したのに、瞬きのタイミングが悪ければ僕はずっと映っていないのと同じ。瞬き注意!」と指揮をする姿があまり映っていないことを暴露して大爆笑を巻き起こしていた。

 舞台挨拶の後半には“暴走する愛が歴史を変える”というキャッチコピーにちなんで、“捏造”したい過去の失敗エピソードをそれぞれ発表。関監督は学生時代に卒業制作のフィルムの一部を電車に置き忘れてしまった過去、染谷は方向音痴な自分、神尾は納得がいかない髪型で写った高校の卒業アルバムの写真、前田は中学のバスケ部時代に決勝試合直前のエースの小指を骨折させてしまったこと、小澤は若き日に酔っぱらって思わず嘔吐してしまったこと、小手は大河ドラマ出演時に面識のない有名俳優に対して人違いでフランクに接してしまったこと、野間口はアドリブに挑戦したアクションで肋骨骨折した失敗談を明かした。

 古田は「大昔に舞台袖でタバコを吸っていて、出るタイミングをとちった」というエピソードで笑わせ、「いろいろなことを忘れてしまう」という山田は「高校時代にあったことを友達に言われてもまず覚えていない。整骨院の予約も日にちが空いていると忘れる確率が高い。連絡も既読にしたまま返信せずに忘れてしまう」と告白した。それに司会者が「スマホのスケジュール帳に書いておけばいいのでは?」とアドバイスすると、山田は「ああ、そうか……」と気づいて即解決となった。キャスト、監督の今だから言える“捏造”したい失敗エピソードに、会場中が爆笑で包まれた。

 最後に関監督は「豪華キャストの皆さんが実際に当時のヨーロッパにいた方々を演じています。素敵な音楽と世界観に浸って楽しんで観てください」とアピール。

 山田は「ポスタービジュアルからポップなイメージを持つかもしれませんが、そんな皆さんが映画を観終わった時にどんなことを感じてどんな顔をするのか。今日はそれを想像しながらニタニタと過ごしたいです」と観客の反応に期待を寄せていた。

公開表記

 企画・配給:松竹
 9月12日(金) 全国公開

(オフィシャル素材提供)

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