
2025年8月22日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか公開中のメキシコ映画『マルティネス』の本編映像が解禁となった。
『マルティネス』は、メキシコ出身のロレーナ・パディージャ監督による長編デビュー作。メキシコで暮らすチリ人の偏屈で孤独な60歳の男性・マルティネスが、孤独死で発見された隣人女性の遺品をきっかけに、亡き彼女に淡い恋心を抱くようになり、やがて人生への好奇心を取り戻していく姿を、オフビートなユーモアとともに静かに描き出すストレンジ・ラブ・ストーリーだ。今回解禁された映像では、その恋心によってマルティネスの日常が少しずつ変化していく様子が垣間見える。
解禁された本編映像は2種類。「シミの落とし方を伝授するマルティネス」編は、後任の若手パブロにシャツの染み抜き方法を丁寧に伝授するシーン。アマリアの遺品である女性誌を読み込んでいるマルティネスが、雑誌から得た知識をもとに細かく語る姿にパブロが「クリーニング屋で副業を?」と怪訝な顔をする、ユーモラスでチャーミングな場面だ。

「遺品と触れ合うマルティネス」編は、こっそり拾ってきたアマリアの遺品に触れるマルティネスの様子を描写。監督によれば、このシーンでは箱の中身を俳優フランシスコ・レジェスに伝えず、即興で演じてもらったとのこと。ハンドクリームを手に塗る仕草もレジェスの自由な演技から生まれたものだという。遺品から彼女の面影が立ち上がる、<ちょっぴり変で、とびきり切ない>場面となっている。
『マルティネス』は現在、都内ミニシアターを中心に絶賛上映中。8月23日・24日には、ロレーナ・パディージャ監督による来日舞台挨拶も実施された。
公開表記
配給:カルチュアルライフ
絶賛上映中
(オフィシャル素材提供)
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