『Dear Stranger／ディア・ストレンジャー』2025台北金馬映画祭閉幕作品に決定！さらに西島秀俊が“焦点映画人”に選出決定

　ニューヨークで暮らすとあるアジア人夫婦。ある日、息⼦の誘拐事件をきっかけに夫婦が抱える秘密が浮き彫りとなり、崩壊していく家族を描いたヒューマン・サスペンス『Dear Stranger／ディア・ストレンジャー』（英題：『Dear Stranger』）が2025年９月12日(金)に日本公開となる。

　主演は、米アカデミー賞®で最優秀国際長編映画賞に輝いた『ドライブ・マイ・カー』や、A24製作のシリーズ『Sunny』など国際的な活躍の場を拡げる俳優・西島秀俊。その妻役には、ベルリン国際映画祭の最優秀作品賞を受賞した『薄氷の殺人』や『鵞鳥湖の夜』に出演するなど、人気と実力を兼ね備えた、台湾を代表する国民的女優のグイ・ルンメイ。日本と台湾、それぞれの国を代表する俳優２人が夫婦役で共演する。
　監督は、社会問題を鋭くえぐり、予測不可能な展開で観客を魅了する映画監督・真利子哲也。2016年に『ディストラクション・ベイビーズ』でロカルノ国際映画祭の最優秀新進監督賞を受賞。同作は2022年、『宮本から君へ』とともにフランスで劇場公開され、好評を博した。
　新作が待ち望まれていた真利子監督の６年ぶりの最新作となる本作は、全世界に向けて各々の文化圏の人々に届く濃密なヒューマン・サスペンス。撮影は、多国籍のスタッフが集結し、2024年11月～12月末までオールNYロケを敢行。ブルックリンを中心に、チャイナタウンやハーレム等、リアルなNYの日常を映している。

この度、『Dear Stranger／ディア・ストレンジャー』が2025台北金馬映画祭の閉幕作品に決定した！

　台北金馬映画祭は、台湾の首都・台北市で開催される、台湾最大かつ最古の国際映画祭。「世界中の映画を通して芸術と文化の相互理解を深める」のテーマのもと毎年数多くの日本作品が選出されており、過去には『EUREKA』(00)、『かぐや姫の物語』(13)、『64 ロクヨン　前編　後編』(16)といった日本を代表する作品や、カンヌ国際映画祭でクィア・パルム賞にノミネートされた北野武監督の『首』（23）などの話題作が上映された。
　この度、その栄えある台北金馬映画祭の閉幕作品として、真利子哲也監督の最新作『Dear Stranger／ディア・ストレンジャー』が上映されることが決定した！
　この度の選出にあたり、西島は「ルンメイさんとこの作品でご一緒できたことは、忘れられない、素晴らしい経験となりました」とコメント。共演のグイ・ルンメイは「この招待に感謝し、この感謝と感動を共有できることを光栄に思います」と、自身の出身地で開催される映画祭での上映に喜びの声を寄せした。そして真利子監督もまた、「歴史ある台北金馬映画祭で、敬愛する監督たちも歩んできたクロージング作品に選出されたことを嬉しく思います」と映画祭と作品への想いを語り、三者ともに選出の喜びと映画祭への期待を滲ませた。
　西島秀俊、グイ・ルンメイ、真利子監督の３人はこの映画祭に合わせて現地を訪問し、上映後に行われる観客からのＱ＆Ａセッションにも登壇することも決定している。

さらに、“焦点映画人”として、西島秀俊の選出が決定！

　さらに、2025台湾金馬映画祭のその年最も注目されるべき一人の映画人として、西島秀俊が“焦点映画人”に選出されることが決定！　2023年には『PERFECT DATS』（23）でカンヌ国際映画祭の主演男優賞を受賞した役所広司が選出され、彼の出演作７作品が上映された。
　2025年の台北金馬映画祭では西島秀俊特集が組まれ、黒沢清監督との初期コンビ作品『ニンゲン合格』（98）、イラン人監督アミール・ナデリ監督とタッグを組んだ『CUT』（11）、全米映画批評家協会賞と日本映画アカデミー賞の最優秀男優賞をそれぞれ受賞した、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』（21）といった作品が上映される。西島のスクリーンでのカリスマ性を垣間見ることができるラインナップとなっている。

　多国籍のスタッフが集結し、オールNY ロケでの撮影、台詞の９割が英語というチャレンジングな試みでもある本作が、どのように注目されるのか、ぜひご期待いただきたい！

コメント全文

西島秀俊
　このたび、映画『Dear Stranger／ディア・ストレンジャー』が、台北金馬映画祭のクロージング作品に選ばれたことを大変嬉しく思っています。グイ・ルンメイさんとこの作品でご一緒できたことは、私にとって忘れられない、素晴らしい経験となりました。
　また、今年の“焦点映画人”に選んでいただいたことはとても光栄であり、心より感謝申し上げます。
　11月に台湾の皆さまとお会いできる日を、今から楽しみにしています。

グイ・ルンメイ
（原文）
　能夠參與『Dear Stranger』這部電影，我的內心充滿感激，它讓我重回表演的最初，開啟我對於藝術創作的另一扇門。謝謝金馬影展的邀請，很榮幸與你們分享這份感謝與感動。期待這部電影餘音繞樑，陪伴觀眾前進下一趟的旅程。

（翻訳）
　映画『Dear Stranger／ディア・ストレンジャー』に参加することができて、感謝の気持で胸がいっぱいです。芝居の初心に連れ戻してくれ、表現と創造の新たな扉を開かせてくれました。
　台北金馬映画祭からの招待に感謝し、この感謝と感動を共有できることを光栄に思います。この映画の残す余韻が、観客の次の旅に寄り添えることを願っています。

真利子哲也監督
　映画『Dear Stranger／ディア・ストレンジャー』が、歴史ある台北金馬映画祭で、敬愛する監督たちも歩んできたクロージング作品に選出されたことを嬉しく思います。
　映画祭を締めくくり、未来へ踏み出すため景気よく作品を披露し、台湾の観客たちと一緒に楽しみたいと思います！