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「特集・ザンドラ・ヒュラー 変幻する〈わたし〉のかたち」開催&初来日決定!キービジュアルと予告編解禁

 2023年に主演2作品がそれぞれアカデミー賞®国際長編映画賞とパルムドールを受賞し、映画界を象徴する存在となった、ドイツの名優ザンドラ・ヒュラーの特集上映「特集・ザンドラ・ヒュラー 変幻する〈わたし〉のかたち」の開催が、10月3日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMAにて決定した。また、本特集に合わせて、ザンドラ・ヒュラーの初来日も決定した。特集上映の開幕に先駆け、キービジュアルが解禁された。

世界が注目するドイツの名優、ザンドラ・ヒュラー特集上映開催 日本劇場初公開3作品(『レクイエム』 『エリザベートと私』 『二対一』)を含む全7作品を一挙上映

 2023年に『関心領域』と『落下の解剖学』の主演で世界的評価を決定づけ、映画界を象徴する存在となった、ドイツの名優ザンドラ・ヒュラー。2016年の『ありがとう、トニ・エルドマン』で国際的に注目を集めて以来、歴史劇、社会派ドラマ、コメディまで多様なジャンルを横断し、型にはまらない演技で観る者を魅了し続けている。本特集では、これまで日本で公開された名作に加え、日本初公開となる『レクイエム』『エリザベートと私』『二対一』の3作品を含む全7本を一挙に上映する。

特集上映作品(全7本)

『落下の解剖学』(2023/ジュスティーヌ・トリエ監督)第76回カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞
『関心領域』(2023/ジョナサン・グレイザー監督)第96回アカデミー賞®国際長編映画賞・音響賞受賞
『ありがとう、トニ・エルドマン』(2016/マーレン・アーデ監督)第89回アカデミー賞®外国語映画賞ノミネート
『希望の灯り』(2018/トーマス・ステューバー監督)第68回ベルリン国際映画祭 正式出品
★『エリザベートと私』(2023/フラウケ・フィンスターヴァルダー監督)
★『二対一 東ドイツ通貨統一の夏に発見した大切なこと』(2024/ナーチャ・ブルンクホルスト監督)
★『レクイエム』(2006/ハンス=クリスティアン・シュミット監督)ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)受賞
 ※ ★=日本初公開

上映作品概要

『落下の解剖学』

©2023 L.F.P. – Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne‐Rhône‐Alpes Cinéma

 (原題:Anatomie d’une chute|2023年|フランス|カラー|ビスタ|152分|5.1chデジタル|G)

 監督・脚本:ジュスティーヌ・トリエ
 共同脚本:アルチュール・アラリ
 出演:ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ

 配給:ギャガ

 人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ〈真実〉が現れるが――。

『関心領域』

 (原題:The Zone of Interest|2023年|イギリス・アメリカ・ポーランド合作|105分|G)

 監督・脚本:ジョナサン・グレイザー
 原案:マーティン・エイミスの同名小説
 出演:クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー

 配給:ハピネットファントム・スタジオ

© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023

 アウシュビッツ強制収容所の隣にある屋敷で、ひと組の家族が暮らしている。父は収容所の所長、母は庭を整え、子どもたちは草の上を走る。青空が広がり、日常の音が満ちるその家のすぐ向こう側では、煙突から絶え間なく黒煙が立ち上っている。家族の会話の背後に、壁の向こうの気配が確かに存在している。誰もそのことを言葉にしないまま、穏やかに時が流れていく――。

『希望の灯り』

© 2018 Sommerhaus Filmproduktion GmbH

 (原題:In den Gängen|2018年|ドイツ|125分|G)

 監督:トーマス・ステューバー
 原作:クレメンス・マイヤー「通路にて」
 出演:フランツ・ロゴフスキ、ザンドラ・ヒュラー

 配給:彩プロ

 ライプツィヒ近郊の田舎町に建つ巨大スーパー。在庫管理係として働きはじめた無口な青年クリスティアンは、一緒に働く年上の女性マリオンに恋心を抱く。仕事を教えてくれるブルーノは、そんなクリスティアンを静かに見守っている。少し風変わりだが素朴で心優しい従業員たち。それぞれ心の痛みを抱えているからこそ、互いに立ち入りすぎない節度を保っていたが――。

『ありがとう、トニ・エルドマン』

© Komplizen Film

 (原題:Toni Erdmann|2016年|ドイツ・オーストリア合作|162分|PG12)

 監督・脚本:マーレン・アーデ
 出演:ペーター・ジモニシェック、ザンドラ・ヒュラー

 配給:ビターズ・エンド

 ブカレストで働く娘イネスとの距離に悩む陽気な父ヴィンフリート。突然訪ねてきた彼に、イネスは戸惑いながらも数日を共に過ごす。だが一度帰国したはずの父は、「トニ・エルドマン」と名乗る奇妙な人物になりきり、再び娘の前に現れる。かけがえのない絆を取り戻すために、正反対の父娘が、ふざけた仮面の奥で、少しずつ心を通わせていく――。

『エリザベートと私』

©2023 Frauke Finsterwalder / Walker + Worm Film / MMC Independent / C‑Films AG / Dor Film Produktionsgesellschaft

 (原題:Sisi & Ich|2023年|ドイツ・オーストリア・スイス合作|カラー|132分)

 監督・脚本:フラウケ・フィンスターヴァルダー
 出演:ザンドラ・ヒュラー、スザンネ・ヴォルフ、ゲオルク・フリードリヒ
 ★日本初上映

 19世紀末。結婚も修道院も拒んだハンガリーの伯爵令嬢イルマは、母に命じられ、孤独に暮らすオーストリア皇后エリザベート(シシィ)の侍女となる。ギリシャ・コルフ島の女性だけの館で、風変わりな皇后に振り回されながらも、イルマはやがて彼女に心を奪われていく。装いも暮らしも皇后に合わせ、共に旅を重ねるうちに、ふたりの関係は歪んだ共依存へと変化する――。

『二対一 東ドイツ通貨統一の夏に発見した大切なこと』

© 2024 Row Pictures GmbH, Zischlermann Filmproduktion GmbH, Lichtblick Film & TV Produktion GmbH, ZDF, ARTE

 (原題:Zwei zu Eins|2023年|ドイツ|100分)

 監督:ナーチャ・ブルンクホルスト
 脚本:ナーチャ・ブルンクホルスト
 出演:ザンドラ・ヒュラー、マックス・リーメルト、ロナルト・ツェアフェルト、ぺーター・クルト
 ★日本初上映

 1990年夏、ある東ドイツの町。幼なじみのマーレン、ロベルト、フォルカーは、旧体制下で廃棄されるはずだった大量の紙幣が詰まった地下坑道を発見する。貨幣価値を失った金を手に、彼らは仲間と協力し、物資と交換するための独自の流通網を築き上げていく。自由と混乱が交錯する統一前夜、西側資本主義に小さな反旗を翻すその行動は、やがて人生を揺るがす大きな冒険へと発展していく――。

『レクイエム』

©2006 Hans‑Christian Schmid/23/5 Filmproduktion GmbH

 (原題:Requiem|2006年|ドイツ|カラー|93分)

 監督:ハンス=クリスティアン・シュミット
 脚本:ベルント・ランゲ
 出演:ザンドラ・ヒュラー、ブルクハルト・クラウスナー、イモゲン・コッゲ
 ★日本初上映

 1970年代、ドイツの田舎町。てんかんを抱えるミヒャエラ・クリングラーは、敬虔な母に反対されながらも教育学を学ぶため大学に進学する。新たな生活を始めた彼女は、旧友ハンナと再会し、医療的な助けを受けるよう促される。しかし発作の再発を機に薬を断ち、「悪魔に取り憑かれた」と信じるようになる。心の闇を深めていくミヒャエラの前に、彼女の信仰を揺るがす2人の神父が現れる――。

ザンドラ・ヒュラー|Sandra Hüller

 1978年、旧東ドイツ・ズール生まれ。ベルリンの名門・エルンスト・ブッシュ演劇芸術大学で学び、舞台俳優としてキャリアをスタート。2006年『レクイエム』でベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞し、映画界に鮮烈な印象を残す。以後『ありがとう、トニ・エルドマン』(2016)など国際的評価を受ける作品に出演。2023年には『落下の解剖学』『関心領域』の2作で主演を務め、カンヌとアカデミー賞®を席巻。2025年はハリウッド作にも出演し、今や世界が注目するドイツを代表する俳優。

★ザンドラ・ヒュラー初来日記念 特別トークショー

 10月5日(日)13:00からの『レクイエム』上映後
  司会・聞き手:月永理映(映画ライター)
  ※ 9/25(木)の0:00から(9/24の24:00)から販売開始

★開催記念イベント

 *追加イベントはHPにて掲載

 10月3日(金)19:00からの『二対一』上映後
  吉川美奈子(字幕翻訳者)

 10月6日(月)19:00からの『エリザベートと私』上映後
  村上由鶴(写真研究・美術批評『アートとフェミニズムは誰のもの?』著者)

 10月8日(水)19:00からの『希望の灯り』上映後
  松永美穂(ドイツ文学者、翻訳家、早稲田大学文学学術院教授)

特集・ザンドラ・ヒュラー 変幻する〈わたし〉のかたち

 10月3日(金)~10月16日(木)までYEBISU GARDEN CINEMAにて開催決定

 公式HP:https://www.goethe.de/ins/jp/ja/kul/nlk/san.html(外部サイト)

(オフィシャル素材提供)

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