
登壇者:オダギリジョー監督
『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』(9月26日公開)の親子試写会が実施され、タコのオブジェを持ってオダギリジョー監督が登壇した。
監督は劇中に登場するタコのオブジェを手に現れ、「本物のように見えるでしょう? こういうものを一つひとつ丁寧に作っていく人たちがいて、映画は完成するんです」と子どもたちに映画作りの裏側を語りかけた。親子試写イベントを企画した理由についてオダギリ監督は「いろんなところで上映会をした時に、たまたま参加してくれた小学生の反応がとても良かった」と振り返り、とくに「地元・岡山での上映会でも、友人の子どもたちが楽しんでくれていた」と驚いたことを明かした。さらに「大人からは『難しい』と言われることもあるけれど、子どもたちは無邪気に何も考えずに観てくれていた。改めて子どもにも伝わる作品なのだと思った」と語り、「今回、子どもたちが笑ったり騒いだりしながら観てもOKな場を作りたい」と親子上映に込めた思いを伝えた。
続いてMCより、「子どもに刺さるキャラクターは?」と聞かれると、自身の実体験をもとに登場させた“不思議なおじさん(髙嶋政宏)”を紹介。「虫取り網を持った少年と実際に会話したエピソードをそのまま描いている。きっと子どもたちにも響くと思う」と明かした。
続いては、会場の子どもたちからの質問コーナー。次々と手が挙がり、監督も驚くほどの積極ぶりに会場は大盛り上がり。純粋でユニークな質問が次々と飛び出した。
「小学生の時、映画監督になりたいと思っていましたか?」という問いには、「全く思っていなかった。何も考えてなかったですね」と即答。科学者を夢見る少年に「すごいね、僕はそんなことも考えていなかった」と感心した様子を見せた。
サッカー好きの男の子から「好きなサッカー選手は誰ですか?」と聞かれると、「最近あまり観られていないけど、三笘さんかな」と答えつつ、少年と好きな選手を語り合い「頑張ろう!」とエールを送った。
「監督とどうしたら友達になれますか?」という女の子の質問には「SNSもやってないしね、どうやったらなれるだろう」と苦笑い。MCの「この業界に入ってきてもらえたら」というフォローに「10年後でしょう? もう辞めてるかも」とぼやきつつ、「いつでも友達になりましょう。手段は考えます」と約束して会場を和ませた。
「ハロウィンにオリバーになりたいんですけどどうしたらなれますか?」という質問には「コスチュームを作ってくれた方を紹介します。これは僕のサイズで作ったので貸せないんです」と裏話を披露。「ちょっと高いけどオリジナルを作ってもらえます」と笑いを誘った。
「映画を作る中で難しかったことは?」と尋ねられると「人とコミュニケーションを取るのが得意ではないので、それが大変だった。でも苦手は苦手のままで生きていける。どうにかなります」と率直に語り、子どもたちを励ました。
「オダギリさんが一番好きなキャラクターは?」には「みんな好きだけど……渋いおじいちゃんの浩市(佐藤浩市)さんにします」と答え、客席は大きな拍手に包まれた。
最後にオダギリ監督からメッセージが送られ、「海外では、映画を観るときにみんな自由に笑ったりおしゃべりしたりしながら楽しんでいます。けれど日本の映画館は静かにしなきゃいけないという雰囲気があって、ちょっとの物音でも注意されてしまうんじゃないかと気になる方も多いと思います。今回の作品は、そうした窮屈さを忘れて楽しんでいただきたい映画です。ハチャメチャで馬鹿らしく、思わず笑ってしまうようなシーンもたくさんあります。どうか難しく考えずに、自由に観て、いっぱい笑ってください。そして“面白かった!”と思ったら、ぜひお友達にも伝えて、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです」笑顔のうちにイベントは幕を閉じた。

そして上映終了後には、なんとオリバー(着ぐるみ姿のオダギリジョー)が会場に登場!
子どもたちからの大きな拍手に迎えられ、客席との写真撮影を実施した。さらに出口では来場者を一人ひとりハイタッチで見送り、サービス精神あふれる姿で会場を沸かせた。





公開表記
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
2025年9月26日(金)より全国公開
(オフィシャル素材提供)
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