
フランスで3週連続NO.1(仏映画興収/実写映画において) を獲得し、260万人動員の大ヒット! 第77回カンヌ国際映画祭正式出品、第50回セザール賞で作品賞・主演男優賞など主要7部門ノミネート、さらに第72回サン・セバスチャン映画祭にて観客賞など、各国の映画祭で観客賞はじめ多数の賞を受賞、世界中の映画祭で絶賛された感動作『ファンファーレ!ふたつの音』が、9月19日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開!
生き別れた弟と出会った、スター指揮者の兄
弟の隠れた才能に気づいた兄は、不器用な彼の未来を全力で応援しようと決める――
最高の二人の出会いに、世界中が拍手喝采!
舞台は北フランスの田舎町。クラシック界のスターとして圧倒的な人気を誇る指揮者のティボは、ある日突然白血病と診断され、ドナーを探す過程で自分が養子であること、そして生き別れた弟ジミーの存在を知ることに。かつては炭鉱で栄えた町だが今は寂れ、仲間との吹奏楽団が唯一の楽しみであるジミー。すべてが正反対の二人だが、ティボはジミーに類まれな音楽の才能を見出す。これまでの運命の不公平を正そうと、ティボはジミーを何がなんでも応援すること決意する。やがてその決意は、二人の未来、楽団、そして町の人々の運命をも思いがけない方向へ動かしていく――。
兄のティボを演じるのは、『セラヴィ!』などでセザール賞に5度ノミネートされたフランス屈指の俳優バンジャマン・ラヴェルネ。弟のジミーには、フランソワ・オゾン監督の『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』『秋が来るとき』で評価され、近年出演作のオファーが絶えない新たな才能ピエール・ロタン。
監督・脚本は2020年カンヌ国際映画祭に正式出品され、ヨーロッパ映画賞コメディ作品賞を受賞した『アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台』のエマニュエル・クールコル。脚本家としてデビューし、『君を想って海をゆく』ではセザール賞脚本賞にノミネートされるなど、傑出したストーリーテラーとして高く評価されている。
今回、ピエール・ロタン演じる人生を諦めかけていた弟ジミーが、バンジャマン・ラヴェルネ演じる兄ティボとの連弾をきっかけに、未来を見出していく……転機となる心躍るピアノ連弾シーンが解禁!

弟ジミーが所属する吹奏楽団“ワランクール炭鉱楽団”が指揮者不在となったことを聞いた兄ティボは、ジミーに「指揮するべきだ」と指揮をするよう勧める。しかし「こっちの話だ」「無理だ、前に立ったこともねぇ」とジミーは頑なに拒否。「教えるから」という兄の言葉にも「教える? 時間ねえだろ?」と耳を貸さない。しかし「助けてほしいんだろ?」とティボは引き下がらない。そんな兄に促され、店にあったピアノの前に座る二人。ティボは「これはCメジャー。基本となるコードだ」「ラヴェルはこれに長7度と9度を加えた」とピアノを弾きながら、ジミーに優しく教え始める。そしてジミーが好きなジャズを例に出し、「ジャズとクラシックは通じてる。アイーダではリズムが跳ねる。付点8分と16分音符 まるでジャズのスイングだ」と弾いてみせる。
「ヴェルディがこれを続けてたら」というティボに思わずジミーも「ブキウギだ」と反応。「そのとおりブキウギになる」と言い演奏するティボ。するとその指の動きを真剣に見ながら、ジミーもピアノを弾きだす! その様子に「いいね」と笑顔のティボ。兄との連弾がジミーの未来への転機となっていく場面だ。
独特な存在感と確かな演技力で、フランソワ・オゾン監督などフランスの名監督の作品に多数出演し、大人気の新星ピエール・ロタンは、本作のエマニュエル・クール監督の前作『アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台』にも出演し、今回演じたジミー役はクールコル監督いわく「あて書き」だったという。
そんな彼の新たな一面が存分に発揮されるのが、今回のシーンで、実際「小さい頃、母に習って、独学ですが30年以上弾いており、クラシックではバッハが大好き」とのこと。普段から音楽を親しむピエール・ロタンが、役柄では音楽の喜びに目覚めていくジミーをどう体現していくのか。芸術の秋にぴったりな本作を、ぜひ劇場のスクリーンで!

さらに、本作を公開に先駆けて鑑賞した音楽を愛する各界著名人より感動の声が到着!
今回、山田洋次(映画監督)、石丸幹二(俳優)、北原雅彦(東京スカパラダイスオーケストラ)、原田慶太楼(指揮者)、三ツ橋敬子(指揮者)、小川 糸(作家)、飯田洋輔(俳優)より本作への絶賛コメントが届いた。
コメント全文
山田洋次(映画監督)
笑ったり、泣いたり、最後は歌を口ずさんだり。向こうではヒットしたそうだが、この映画を愛したフランスの観客たちの楽しそうな表情が目に浮かぶ。
石丸幹二(俳優)
人生がうまくいかなくなった時、あなたの心を救ってくれるのは?
彼らにとっても、私にとっても、それは、音楽だった。
北原雅彦(東京スカパラダイスオーケストラ)
兄弟ふたつの“音”が重なり合って
ひとつの”心“の時間が生まれ広がる
皆で分かち合う音楽時間 🎼
奏で合うことの素晴らしさよ!
原田慶太楼(指揮者)
名声よりもルーツと人との繋がりを大切にする主人公たちが、 世代を超えた音楽の絆で共同体を形成していく。 心の豊かさが織りなす人間関係の美しさを通して、音楽が普遍的な言語であることを感動的に伝えてくれる。
三ツ橋敬子 (指揮者)
偉大な音楽は物語を創造し、その物語は人々の感動を呼び起こす。
音楽が人生に寄り添い、共に歩む存在であると同時に、人生が音楽を彩り紡いでいくのかもしれない。
飯田洋輔(俳優)
華やかな題名に反し、人の葛藤を丁寧に描いた物語でした。クラシック音楽の響きが心を包み、兄弟の絆にも深く共感。
音楽の力により心が温まることを改めて感じさせてくれる作品です!
小川 糸(作家)
人生はままならないことばかり。それでも、私たちには音楽がある。
この世界は生きるに値するものだと、ふたりの兄弟から教えられた気がします。
ラスト・シーン、最高でした! ラヴェルが天国で微笑んでますね。
公開表記
配給:松竹
9月19日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
(オフィシャル素材提供)