
登壇者:草彅 剛、樋口真嗣監督
MC:みんしる
今年4月にNetflixにて独占配信され日本のみならず世界中を席巻した超話題作Netflix映画『新幹線大爆破』が10月16日(木)まで期間限定上映中。
爆弾を仕掛けられた新幹線がノンストップで走り続ける──。そんな衝撃的なアイデアと手に汗握るストーリーで、国内外を問わず人気を博した1975年公開の東映映画『新幹線大爆破』。タイムサスペンスの傑作が、50年の時を経てNetflix映画『新幹線大爆破』として、今の時代ならではのタイムサスペンスエンターテインメントに生まれ変わった。
監督を務めるのは、『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』の樋口真嗣。主演を務めるのは、『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いた草彅 剛。今年4月23日に配信開始となった本作は、日本におけるNetflix週間TOP10(映画)にて初登場1位を記録。アメリカやアジア、ヨーロッパ、アフリカなど世界各地で幅広く視聴され、初週から80ヵ国でTOP10入りを果たし、日本が誇る新幹線を舞台に最新鋭の映像とサスペンスあふれる物語に世界中で話題を呼んだ。
昨日10月15日(水)に、期間限定上映中の本作の劇場公開記念舞台挨拶を実施。事前アナウンスされていた樋口真嗣監督に加え、主演の草彅 剛も駆けつけサプライズで登壇し劇場公開の喜びを存分に語り合った。
10月15日(水)、グランドシネマサンシャイン 池袋では1日限りのDolby Atmos上映が実施され、平日夜の上映回にも関わらず会場には大勢のファンが詰めかけ満席となった。上映が終了し興奮冷めやらぬ会場に樋口監督と登壇が予告されていなかった主演の草彅が登場。どよめきとともに黄色い歓声に包まれ、ふたりに割れんばかりの拍手が送られた。観客の反応に草彅と樋口監督は満足そうな笑みを浮かべながら笑顔で手を振っていた。
草彅は「今日はちょっと雨も降って足元の悪い中、劇場に駆けつけてくださりありがとうございます。短い時間ですが上映も終わった後なのでネタバレも含めて楽しい時間を過ごしましょう」とにっこり。樋口監督は「ええと……まあ僕の話はいいんですよ、僕が話す時間がもったいない!」となぜか映画館スタッフの制服を着て登場した樋口監督は「実は今日グランドシネマサンシャイン 池袋の制服と名札を借りまして、今日はマチダです」と照れ笑いを見せる。昨日から音響調整のためグランドシネマサンシャイン 池袋に通っているという樋口監督について草彅は「みなさんスクリーンでの上映楽しんでいただけましたか? 家で見るのもいいけど、劇場の迫力、すごいよね! 監督がまた音響とか調整して頑張って準備したんです!」と代わりに苦労を語り、客席からは大きな拍手が湧き起こった。
映画の撮影時を振り返ろうとすると、どんどんエピソードがあふれ出すふたり。まずは草彅が「高市は車掌だから『出発進行!』ってセリフを劇中でも宣伝でも言うことが多かったじゃないですか。今でも新幹線に乗るときに一人で言ってしまうんです。隣の人に変な目で見られる」と私生活への影響を暴露すると「実は撮影前からJR東日本さんで研修を受けたんですよね。教える人によって手の角度のこだわりがあったりして、おもしろかったよね」と樋口監督。草彅は「現場でもJRの方に細かく指導をいただいたら身に沁みついちゃって大変」と苦労を思い返すも楽しそうに話していた。
大規模な撮影の裏側について話が及ぶと樋口監督は「実際の新幹線でも撮影はしていますが、セットとして実寸大の車両を2両ほど作ったんです。だからリアルな撮影ができたんですが実寸大だからセッティングも大変でした。そして新幹線を止める水タンクもあったんですが、あれもスタッフ30~40人で動かすなど大変な撮影でした」と労力を割いたことを振り返る。草彅は「松尾(諭)さん演じる後藤が、細田(佳央太)くん演じる藤井の体が衝撃で浮きそうになるところを抑えるというほんの数秒の、下手したら一瞬しか目に入らないというカットがあったんですが、松尾さんをワイヤーで吊って引っ張る人たちと水をかける人たち、そして窓ガラスの破片に見立てたものを投げる人たちとで総勢50人くらいの人力で撮影していたんです。人件費も含めてたぶん一番お金がかかっているカットだったので『僕がやりたい! なんで僕じゃないの?』とずっと言っていました。僕のカットはまったく人件費がかかってなかった!」と嫉妬心をあらわにしていた。
草彅が「クライマックスだった」と語るシーンは、高市と豊嶋花扮する柚月が対峙するシーン。命と向き合う緊迫したシーンでもあったため、樋口監督は前日の撮影後にリハーサルを提案したという。2~3時間ほど行い翌日の撮影に備えたが、次の朝もまたリハーサルが行われたそうで「朝から撮影するから前の日の夜に練習したと思ったのに、現場に入るなり監督が僕と豊嶋さんを座らせて身の上話を始めるんです『俺は高校時代にノストラダムスの予言を信じていたのに裏切られた』とか『大人が嫌いだった』とかなんとか高校生の頃からの生い立ちを話しはじめて。僕も豊嶋さんもぽかーんとしてたけど監督が『そういう思いを役に込めてほしいんだよ』と話しながら泣いてたので、しっかりやらなきゃと再び気合をいれていたら、監督が『じゃ、昼飯食ってから撮影ね』と。今撮らないの!?」とびっくりしたエピソードを明かし、その瞬間を思い出しながら盛大に突っ込みをいれた草彅に観客は大爆笑。樋口監督は「ごめんごめん」と平謝りだったが、草彅は「でもおかげでいいシーンが撮れました」と、樋口監督と熱い抱擁を交わした。
樋口監督からは草彅のあるシーンでの細かい演技に対する指摘も飛んだ。「JRの職員さんは絶対にポケットに手を入れてはいけない、というルールがあるんです。草彅さんはジーニストだから、普段実は自然とそのポーズをしていることがあります(笑)。撮影では我慢してもらっていたんですが、1シーン思いっきり手をポケットに突っ込んでいるシーンがあるんです」と暴露。「えっ、ほんとに! 気づかなかった!」と焦る草彅だったが、「斎藤 工さん演じる総括指令長の笠置と電話を切ったあとだったから、『もう俺はJR職員の顔を捨てる』という決意表明の演技なのかな?と思っていたけど違ったのか!」と無意識のお芝居であったことが明かされふたりで笑い合った。

また舞台挨拶では、本作がアジア太平洋地域の優れたコンテンツに贈られるアジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワードの主演男優賞、作品賞、撮影賞(フィクション部門)、サウンドデザイン賞の4部門で日本代表として選出されたことが発表された。12月の受賞結果の発表を前に「みんなが応援してくれたらたぶんいい結果になるので、引き続き応援よろしくお願いします」と客席に呼びかけた。
イベントの最後には、「初めてのNetflix、そして『日本沈没』から20年という月日を経て大好きな樋口監督とまたご一緒することができたという思い出深い作品になりました。出発進行という高市の言葉どおり、自分の人生もまだまだ走り続けていきたいですし、監督とも今度は20年といわずもっと早く、楽しいレールにのって素晴らしい未来に作品を残していきたいです」(草彅)、「劇場で観るのはやっぱりいいねと思ったり。これからも配信で楽しんでいただけると嬉しいです」(樋口)と締めくくった。そしてフォトタイムの間も仲良しなふたりの会話は止まらず、終始和やかなイベントとなった。
Netflix映画『新幹線大爆破』
公開情報:10月3日(金)よりイオンシネマ シアタス調布、イオンシネマ シアタス心斎橋にて2週間限定公開
配信情報:Netflixにて独占配信中
出演:草彅 剛、細田佳央太、のん、要 潤、尾野真千子、豊嶋 花、黒田大輔、松尾 諭、大後寿々花・尾上松也、六平直政、ピエール瀧、坂東彌十郎/斎藤 工
監督:樋口真嗣
原作:東映映画「新幹線大爆破」(監督:佐藤純彌、脚本:小野竜之助/佐藤純彌、1975年作品)
エグゼクティブ・プロデューサー:佐藤善宏(Netflix)
プロデューサー:石塚紘太
ライン・プロデューサー:森 賢正
准監督:尾上克郎
脚本:中川和博、大庭功睦
音楽:岩崎太整
撮影:一坪悠介、鈴木啓造
照明:浜田研一
録音:田中博信
美術:佐久嶋依里、加藤たく郎
スタイリスト:伊賀大介
編集:梅脇かおり 佐藤敦紀
アクション・コーディネイター:田渕景也
VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀
ポストプロダクションスーパーバイザー:上田倫人
Compositing Supervisor:白石哲也
特別協力:東日本旅客鉄道株式会社、株式会社ジェイアール東日本企画
制作プロダクション:エピスコープ株式会社
製作:Netflix
STORY
はやぶさ60号は今日も、新青森から東京へ向けて定刻どおり出発した。高市(草彅 剛)はいつもと変わらぬ想いで車掌としてお客さまを迎える。そんな中、一本の緊迫した電話が入る。その内容は、はやぶさ60号に爆弾を仕掛けたというもの。新幹線の時速が100kmを下回れば、即座に爆発する……。高市は、極限の状況の中、乗客を守り、爆破を回避すべく奔走することになる。犯人が爆弾の解除料として要求して来たのは、1,000億円! 爆発だけでなく、さまざまな窮地と混乱に直面することになる乗務員と乗客たち。鉄道人たち、政府と警察、さらに国民も巻き込み、ギリギリの攻防戦が繰り広げられていく。極限の状況下でぶつかり合う思惑と正義、職業人としての矜持と人間としての本能。はやぶさ60号は、そして日本は、この危機を乗り越えることができるのか!?
Netflix作品ページ:https://netflix.com/新幹線大爆破(外部サイト)
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#BulletTrainExplosion
#走り続けろ
Netflix(ネットフリックス)について
Netflixは、190以上の国や地域で2億3,800万人の有料メンバーが利用するエンターテインメントに特化した世界最大級の動画配信サービスの一つです。各種受賞作を含む幅広いジャンルのシリーズや映画、ゲームなどを多くの言語で配信しています。好きな時に、好きな場所から、好きなだけ作品を楽しんでいただくことができ、いつでも料金プランを変更いただけます。
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