イベント・舞台挨拶

『熊本の彼氏』全国公開記念舞台挨拶

©2025「熊本の彼氏」製作委員会

 登壇者:杉本琢弥、坂ノ上茜、諸星翔希(7ORDER)、ゆめっち、RYUNOSUKE(ROYAL NOVICE)、熊谷祐紀監督

 映画『熊本の彼氏』全国公開記念舞台挨拶が10月26日(日)、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、主演の杉本琢弥、共演の坂ノ上茜、諸星翔希(7ORDER)、ゆめっち、RYUNOSUKE(ROYAL NOVICE)、メガホンをとった熊谷祐紀監督が登壇した。

 本作は、震災からの復興を歩む熊本の街を舞台に、夢を諦めた若者が音楽プロジェクトを通じて再び人生と向き合い、悩みながらも彼は「歌う」ことで周りの人たち支えられながら自分自身の希望を見出していく、熊本から生まれた心を震わせる青春グラフィティ・ムービー。

 お気に入りのシーンを聞かれると、主人公の一二三湊を演じた杉本は「熊本で全編撮ったというのもありますので、それを踏まえて(自身の)シャワー(シーン)かなと」と答えて会場の笑いを誘い、坂ノ上が「完成したものを見たときにびっくりしたもん」と目を丸くすると、杉本は「俺もびっくりした(笑)」とにっこり。同現場に一緒にいたという諸星が「おもむろに琢弥が脱ぎ始めて上裸になって、水の音が聞こえて……」と振り返ると、杉本は「今年に入ってジムに行き始めたので、そのあとがよかったなと。(体を)仕上げてから(撮影に)いきたかったですね」と悔やむと、諸星から「いい体してましたよ」とフォローの声が飛んだ。

 佐伯美咲を演じた坂ノ上は「地元、熊本で全編撮影をさせていただくということで、一二三湊が夢を追い求めて東京に出ていくのを私たちが温かく支えて送り出すという立ち位置だったというのもあって、撮影現場でもそういう瞬間ってたくさんあったなというのが印象的で、熊本城だったり、サクラマチだったり、健軍商店街だったり、人の多ところでたくさん撮影をさせていただきましたけど、皆さんのご厚意だったり協力があって撮影もできたなと思います」と感謝し、「エキストラさんも雨の中とか、寒い中、嫌な顔をせず撮影に協力してくださって温かいなって思いましたし、健軍商店街のお茶屋さんが温かくて、私たちだったりエキストラさんをお店の中に入れてくださって、座らせてくださったり、お茶を出してくださったりして、それで心も体も温かくなって、映画ももちろんそうですけど、撮影現場も温かくて、熊本がより大好きになりました」と目を輝かせた。

 そんな坂ノ上のコメントを聞いた杉本は「すばらしい」と感嘆し、「こうやって(しっかりとしたことを)言ってくれると思って僕はシャワーって言いました。シャワーも温かかったです」とコメントして観客を笑わせた。

 山之内大和を演じた諸星は「『火事になったんだ。助けて、どうしよう』みたいなところでお酒があって、これ本当にお酒かなって言って飲んだら『水だ、最悪!』みたいなシーンがあって、お酒が好きなキャラクターで俺と被るなって思い出がありました」と打ち明け、今では杉本と諸星はプライベートでも一緒に飲むようになったそうで、諸星は「僕らは濃いめのお酒を“カッチカチ”って言っていて」と明かすと、諸星も「濃いのを飲んだら『カッテー』って言います」といい、MCは「ぜひ皆さん今日から使いましょう」と会場に集まった多くのファンにおすすめした。

 珠子を演じたゆめっちは「3時のヒロインとして映画に出ることはちょいちょいあったんですけど、1人でオファーしていただくのは初めてで、しかも地元の熊本で撮影に携わらせていただくというのがめちゃくちゃ嬉しくて、本当にありがとうございました」と熊谷監督に一礼し、「ほぼ熊本出身の人で、私が出るシーンも全編熊本弁で、ここまでもろ出しでしゃべったのが初めてだったので、ようやく本当のゆめっちを出せたなって思いました」とコメント。MCから「これから熊本弁キャラもいいかもしれませんね」と声をかけられたゆめっちは「そぎゃんですね。出していこうと思います」と熊本弁で答えて会場を沸かせた。

 RYUNOSUKEは「僕も映画をちゃんと撮影したりしたのが初めてで、ゆめっちさんと一緒のシーンに出演させていただいて、最初はすごく緊張していたんですけど、ゆめっちさんが温かく話してくださったり、現場を盛り上げてくださるので、そのおかげで緊張もほぐれてしっかり演技ができました(笑)」と感謝し、ゆめっちがくまモンとも共演したことを明かすと、杉本は「モンちゃんは連れです。よく会います」と胸を張り、坂ノ上も「仕事始めはくまモンとでした」と明かした。

 そして、撮影を振り返っての感想を求められた熊谷監督は「くまモンに芝居をつける日が来るとは思っていなかったです」と目を丸くし、くまモンの演技については「ビシッと一発OKでした。撮影が終わったあとにハグをしてもらったんですけど、温かかったです」と嬉しそうに話した。

 また、撮影現場の雰囲気を聞かれた杉本は「短い期間で、みんながそれぞれのところで撮りながらという感じだったので、ピリピリしがちだと思うんですけど、そういうのがまったくなかったです」と答え、坂ノ上から「主役が常に明るく振る舞ってくれたのが大きかったと思います」と称賛された。加えて、杉本は「カップラーメンをヘアブラシで食べるという出来事も起きましたね」と告白して驚かせ、「コンビニの店員さんが箸を入れ忘れて、それが深夜2時だったけん、ホテルのアメニティのヘアブラシで食べました」と説明。諸星は「どこでも生きてけるタイプの人間ですね」と舌を巻いた。

 さらに、1度諦めた夢をもう1度追いかけるため熊本から旅立っていく一二三湊にちなみ、自身の旅立ちエピソードを聞かれると、杉本は「グループ(BLACK IRIS)からの卒業です。旅立ちというか、新たなステップに進むための旅立ちでいうと、直近では3月末だったんですけど、そこが僕の分岐点だったかなと思うますね」としみじみと語り、坂ノ上は「13歳で事務所に入っていたので、高校卒業のタイミングで上京しようって話をしていたので、反対を押し切ってみたいなドラマみたいなことはないんですけど、自然の流れで夢を今も追いかけている感じです」とコメント。

 諸星は「僕は大きな事務所からの旅立ちということが過去にありまして、すごく勇気のいる行動だったなと思うんですけど、(元事務所に)超リスペクトを持っていて、あの経験があったからこそ今があると思うし、また一緒にお仕事ができる機会が決まって、上田(竜也)くんのフェス(『MOUSE PEACE FES. 2025』)に7ORDERが出させていただくことになって、まさかここで一緒にお仕事ができるなんて思っていなかったし、10月30日なんですけど、そこでちょっと夢が叶うのかなっていうのがあります」と感慨深げに語り、観客から温かい拍手を浴びた。

 ゆめっちは「私はノリでこの世界に入ったので、深い話ができないんですよ。高卒でやりたいことも特になかったんですけど、今までと違うことがしたいなと思って吉本に入った次第でございます。たまたまご縁があって、運が良くてここまで来られているって感じです」と話すと、杉本は「強っ!」と脱帽し、諸星は「あとでご利益もらいますね」と笑顔を見せた。

 RYUNOSUKEは「僕もまだそんなにないんですけど、今この活動をするときに大きな決断をして、今活動できているのかなと思うので、(ファンの)皆さんありがとうございます」と頭を下げた。そして熊谷監督は「僕も普通に東京で働いていて、旅立ちということはないんですけど、初めて撮った映画が海外ロケで、キルギスというところに行ったんですけど、今回は熊本で撮影するということで、熊本に旅立ったという思いが印象深いです」と吐露し、キャストの面々が“キルギス”という言葉に驚きの声を上げると、諸星は「どこかにゴー☆ジャスさんいませんか?」とボケて爆笑をさらった。

 最後に、締めのコメントを求められた杉本は「24日から全国上映となりました『熊本の彼氏』ですが、僕がTikTokで1人で始めたものが、こうやっていろんな人のお力を借りて映画になるという夢のような出来事が起きまして、僕の中でもずっと熊本に携わっていくには、熊本の復興に対してアプローチできないかなと思っていたところ、映画という形で叶えられたことがすごく嬉しいですし、これで終わらずに、ここからこの作品自体もそうですし、熊本で起きている背景だったり、前に進んでいくところを風化させないように、作品としても伝えて、残っていければいいなと思います」と熱く語った。

公開表記

 配給:STREET LABO
 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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