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映画『IN-I IN MOTION』第38回東京国際映画祭 上映後Q&A

 登壇者:ジュリエット・ビノシュ(監督)、MEGUMI(共同プロデューサー)

 世界的俳優 ジュリエット・ビノシュが、自身初の監督作品『IN-I IN MOTION』を発表した。
 本作は、彼女が2007年に英国のダンサー/振付家アクラム・カーンとともに世界各国で上演したダンス・パフォーマンス『IN-I』を起点に生まれた映像作品。
 異なる文化的背景をもつ二人のアーティストが、即興と対話を通じて「本当に人を愛するとは何か」を探求した――その創造の軌跡を記録した作品となっている。
 本作のアソシエイト・プロデューサーとして参加するのは、俳優・プロデューサーのMEGUMI。
 コンテンツスタジオBABEL LABELのプロデューサーとしても活動し、2年連続でカンヌ国際映画祭の会期中に開催された、映画を中心とした国際文化交流イベント「JAPAN NIGHT」を主催するなど、日本国内のみならず海外でも活動の場を広げている。
 映画『IN-I IN MOTION』は、“愛と創造の軌跡”を描く一作。文化や国境を超えて共鳴する女性クリエイターたちの理念と感性が重なり合う中、MEGUMIはアソシエイト・プロデューサーとして参画し、ジュリエット・ビノシュの新たな挑戦をプロモーション面から支えている。

 10月27日(月)、第38回東京国際映画祭レッドカーペットにジュリエット・ビノシュとMEGUMIが華々しく登場。
 10月28日(火)には、ジュリエット・ビノシュが自身初監督を務めた映画『IN-I IN MOTION』のプレミア上映とQ&Aイベントが開催され、監督を務めたフランスの名優ジュリエット・ビノシュとアソシエイト・プロデューサーのMEGUMIが登壇。上映後に観客とのQ&Aに臨んだ。

 多くの観客に迎えられたこの日、監督として登壇したジュリエット・ビノシュは、「今日は皆さんと意見を交わせることを楽しみにしています。もしかしたら、皆さんのほうが答えを持っているかもしれませんね」と、微笑みながら挨拶した。

 2007年に上演されたダンスパフォーマンスをもとに、本作『IN-I IN MOTION』を制作するに至った経緯について、ビノシュ監督は次のように語る。
 「ロバート・レッドフォードが観劇してくださって、『これはぜひ映画にすべきだ!』と言ってくれたんです。そのときは『え?』と驚きましたが、舞台を通して得た貴重な体験を映画として残したいと思いました」。
 ハリウッドを代表する名優のひと言が、映画化の大きなきっかけになったことを明かした。
 また、約170時間にも及ぶ膨大な映像素材を編集して完成に至ったことにも触れ、「カメラの前で女優として演じているときには気づかなかった音響やステージ効果の発見がありました。特に音響は動きと結びつくことで、舞台に新たな意味をもたらすのだと学びました」と振り返った。

 その後、アソシエイト・プロデューサーのMEGUMIが、ジャパンプレミアを祝して花束を贈呈。
 「私が人生で出会った中で一番カッコいい女性、ジュリエット・ビノシュの新たな挑戦である『IN-I IN MOTION』に参加できたことを光栄に思います。日本初公開のこの場を皆さんとご一緒できて嬉しいです」と笑顔で語った。

 一方のビノシュ監督も、「MEGUMIがこのプロジェクトだけでなく、私の人生そのものに関わってくれたことをとても嬉しく思います」と感激をにじませた。

 二人の出会いは、カンヌ国際映画祭の会期中に行われた食事会の席だったという。
 「その場でご挨拶をさせていただき、その後、ビノシュさんの出演作や生き方に深く共鳴し、ご一緒するご縁をいただきました」とMEGUMIが語ると、ビノシュ監督も「MEGUMIも女性に関わるプロジェクトに取り組んでいて、女性としての考え方や世界との向き合い方に私もとても共感しています」と応じ、強い連帯を示した。

 質疑応答の場面では、ビノシュ監督の尽きることのない探求心にも話が及んだ。
 「私は常に新しい経験をしたいと思っています。心で感じ、目に見えないものを見る――そのプロセスの中で多くの発見があり、内面の神秘的な部分から何かが生まれる気がします。『トリコロール/青の愛』(1993)に出演した後は、しばらく同じような役柄のオファーが続きました。もちろん、それは“できる”と思ってもらえているからこそのリクエストですが、それでも女優としてはリスクを負ってでも未知の領域に飛び込みたいという気持ちが常にあります」と語り、創作への情熱をにじませた。

■BABEL LABELとは
 BABEL LABELは東京を拠点とするコンテンツスタジオで、映画、ドラマなどを数多く手掛けている。
 映画『正体』、映画『⻘春18×2 君へと続く道』、映画『余命10年』の藤井道人を筆頭に、映画『帰ってきた あぶない 刑事』の原 廣利、Netflix シリーズ「イクサガミ」の山口健人など気鋭の映像クリエイターが所属しており、国境を超えてあらゆる映像領域で、今の時代を表現していく。
 【X】@BABEL_LABELdirs 【Instagram】@babel_label

第38回東京国際映画祭 開催概要

■開催期間:2025年10月27日(月)~11月5日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
■公式サイト:www.tiff-jp.net

公開表記

 配給:ポニーキャニオン
 全国劇場にて大好評上映中!

(オフィシャル素材提供)

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