
登壇者:HIKARI監督、木村 文、森 望智、篠﨑しの、ゴーマン シャノン 眞陽、真飛 聖、柄本 明
世界が注目するオスカー俳優、ブレンダン・フレイザー主演の映画『レンタル・ファミリー』の公開(2026年2月27日)に先駆けて、11月3日(月・祝)にTOHOシネマズ 日比谷にて【第38回東京国際映画祭 アジアン・プレミア】が実施された。上映を待ちわびる多くの観客が集まった会場に、本作でメガホンを取ったHIKARI監督をはじめ、柄本 明、ゴーマン シャノン 眞陽、真飛 聖、森田望智、篠﨑しの、木村 文ら、本作を彩る個性豊かな豪華キャスト陣が登壇すると、会場は温かい拍手に包まれた。
トークセッションでは、まず、オール日本ロケを敢行し、ここ東京で本作を初上映する心境について、HIKARI監督は「ここまで本当に長かったです。撮影から1年以上たって上映できることを嬉しく思いますし、日本での上映が楽しみです」と感慨深げに語った。
続いて、主演のブレンダン・フレイザーとの共演について、日本を代表する老名優の喜久雄役を務めた柄本は、「ブレンダンは大きい人ですが、クジラくらい大きいわけではないです(笑)。体だけではなくて奥行きがあるお芝居をする。演技も人柄も素晴らしく、誰に対しても変わらない方で、一緒にお芝居ができることが光栄でした」とユーモアを込めつつブレンダンの人柄について語った。
受験のために雇われたフィリップを本当の父親と信じていく美亜を演じたゴーマン シャノン 眞陽も、「とっても楽しかったです。待ち時間に一緒におやつを食べたりふざけあったりしました。でも撮影の時間になるとブレンダンはフィリップになりきっていて、本当にいろいろな体験ができた撮影でした」と振り返った。
また、本作の核となる「レンタル・ファミリー」という日本独特の仕事に関わったキャスト陣へ、役柄を通して抱いた感情についての質問が投げかけられた。老名優の父を気遣う娘・雅美役の真飛は「私は柄本さんの娘を演じる中で、人は一人では生きていけなくて、気がつかないうちに人を支えたり支えられたりしているんだなと考えさせられました。そして、悔いがないように生きたいと思える作品でした。皆さんにもそういった気持ちを感じていただきたいです」と語った。「レンタル・ファミリー」社に新郎役を依頼する佳恵役の森田は「家族をレンタルするってどんな感じだろうと思いましたが、嘘が本当になる瞬間があると感じました。家族の絆や、前向きな気持ちになれる作品で、その一員になれてうれしいです」と続いた。父親役を依頼するシングルマザー・瞳役の篠﨑は「人と人とのつながりについて深く考えました。私はシングルマザーの役で、“レンタル・ファミリー”を通してフィリップとつながれたことで、瞳も母として、人として成長できました。深い作品に携われたことに感謝しています」と役を通じた思いを明かした。レンタル・ファミリー社のスタッフ・光太役の木村は「東京国際映画祭に参加するのが初めてで、この作品で来られてとてもうれしいです。本作は、人は何歳になっても認められたい、そんな思いをそっと包み込んでくれる映画です。このすばらしい映画を多くの人に伝えたいと思っているので、メディアの皆さんご協力お願いします!」、と熱くアピール。それぞれが演じた役柄への深い想いや作品のテーマについて語った。
イベント後半では、11月3日(月・祝)に77歳の誕生日を迎えた柄本 明へ、サプライズのバースデーセレモニーを実施。真飛から喜寿にちなんだ紫色の花束が贈呈され、HIKARI監督先導のもとハッピー・バースデーの合唱が送られた。


さらに、登壇者を代表してHIKARI監督からお祝いのメッセージが送られた。「今回の作品で柄本さんが喜久雄役と頭の中で思った瞬間から、涙ながらの体験をさせていただき、とても勉強になりました。これからも一緒に作品を作ってほしいです! よろしくお願いします!」とあたたかい言葉が送られ、祝福を受けた柄本は「いろいろ気を遣ってくださりありがとうございます! HIKARI監督、ありがとうございました!」と喜びをあらわにし、HIKARI監督と抱擁を交わす一幕に、会場からも大きな拍手が送られた。


イベントは終始、キャスト同士の仲の良さが伝わる温かい雰囲気で進行し、世界が注目するハートフルなヒューマン・ドラマへの期待が最高潮に高まる中で幕を閉じた。
公開表記
 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
 2026年2月27日(金) 公開
(オフィシャル素材提供)

 




