
岩井俊二、映画監督30周年を記念した特別企画、<IWAI SHUNJI Film Works 30th Anniversary 1995-2025>。
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■エーテルの30年史。特別予告映像と新ポスタービジュアルが解禁!
これまでの作品をマッシュアップ、“岩井美学の軌跡”が今、一つの映像に。
1995年の長編デビュー作『Love Letter』が公開されてから30年。
誰もが一度は抱く痛みや希望を、繊細でありながら鮮烈に映し出す岩井作品は、時代ごとに変化しながら、ジャンルや世代を超え、国内外で熱狂的なファンを生み出してきた。
そして迎えた30年目、常に観る者の心を震わせてきた岩井俊二の作品世界を思い起こさせる、30周年記念の特別予告映像がついに完成した。さらに今回上映される作品群のために、新たなポスタービジュアルも解禁。これまでの岩井俊二の軌跡が編み上げられ、時代を超えて今、ひとつの“エーテル”として立ち上がる。
“振り返れば30年、これまで作ってきた作品たち、そのひとつひとつが全身全霊。――岩井俊二”
■さらに総勢13名!出演者・スタッフから祝福メッセージが続々と到着!
映画監督30周年を迎えた岩井俊二の創作の旅路を祝して、その世界を共に創り上げてきた、ゆかりのある出演者・スタッフ、総勢13名から、祝福のメッセージが続々と到着した。(※50音順/敬称略)
〈アイナ・ジ・エンド〉
東京の父、岩井俊二さんへ
30周年おめでとうございます。
アイナ・ジ・エンドです。
私は岩井さんに出会えて人生が変わりました。
映画『キリエのうた』でキリエ役を演じさせていただけて、岩井組と密な時間を過ごせました。
丁寧にものづくりを進めていく岩井さんは丁寧すぎるのか、たまにとってもマイペースに見えました。
しかし私はその空気を見たとき、呆気に取られながら泣きそうになる程、美しく見えたのです。
“誰になんと言われてるとかは関係なくちゃんと作るものを作っていく”
これがあの頃の私には欠けていた気がします。
人に敬意を払いすぎて、いい子になりすぎて、周りに身を任せ自分の表現を見失いそうになっていました。
私はあれから、焦りそうなときによく岩井さんの存在を思い出します。
時に口を噤み、時に大きく出て、マイペースにでも思うがまま歌を作って行きたいです。
岩井さん大好き!
また、すずちゃんや松村さんや岩井組の皆んなに会えますように。
〈蒼井 優〉
岩井さん、映画監督30周年おめでとうございます。
あの時の私を、映画作りの世界に入れてくださったこと、とても感謝しています。
親元から離れて見た未知の世界は、何もかもが分からないことだらけで、何もかもがかっこよくて、おもしろかったです。
真っ白な時期に、岩井さんと篠田 昇さんに見守っていただけたこと、とても幸運に思います。
岩井さんは私にとって、叔父のような人なので、こうして公式にメッセージをお伝えするのはとても照れくさいですが、
これからも健康にお気をつけて、ずっと元気でいてください。
〈市原隼人〉
拝啓、岩井俊二様
僕が今、役者であること。いつも不思議です。人前に出ることも話すことも苦手な自分に役者という道を与えてくださったのは貴方でした。
『リリイ・シュシュのすべて』という作品に出合わなければ、岩井俊二という映画人に出会わなければ、確実に僕は今役者ではなくなっていると思います。
25年ほど経った今でも、『リリイ・シュシュのすべて』が自分の教科書であり追いかけては求めてしまいます。
貴方は僕の人生の恩人です。役者人生、日々心が折れることばかりで、もがいてばかりですが、かけがえのない最高の人生を与えてくださりありがとうございます。
30周年おめでとうございます!!
いつどんな時も応援しながら、期待しています。これからも素敵な背中を見せてください。
ご飯食べに行きましょう。ゆっくりいろんな話を聞かせてほしいです。その日を楽しみにしています。
〈伊藤 歩〉
映画『スワロウテイル』で岩井さんと出会ってから、気づけばもう30年。
当時は中学3年生で、高校受験と並行しながら撮影に臨んでいた日々を今でも覚えています。
岩井さんの脚本を通してアゲハを生きる中で、自分では経験し得ない“誰か”を生きることへの興味が生まれ、演じる楽しさを知り、映画の世界へ強く惹かれていきました。
岩井さんと共に、篠田さん、種田さん、中村さん、スタッフの皆さんが創り上げた“イエンタウン”は、ビジュアルだけでなく、匂いや流れている空気、行ったことはないのに、どこかに本当にあるだろう雑多で繊細でエネルギーに満ちたアジア、その圧倒的な世界の中で、アゲハとして“生きる”ことができた時間は、私にとって一生の宝物です。
その後『リリイ・シュシュのすべて』では久野陽子を演じ、人生初のスキンヘッドにも挑戦しました。
作品のたびに新しい経験をさせてもらえることが嬉しくて、岩井さんが創造する唯一無二の世界の一員として関わることができて、とても幸せです。
岩井さん、これからの益々のご活躍とご健勝を祈っております! 監督30周年、本当におめでとうございます‼
追伸
いつも変わらず家族のように接してくれる、父のような岩井さん。これからもよろしくです♪
〈黒木 華〉
岩井監督、30周年、心よりお祝い申し上げます。
『リップヴァンウィンクルの花嫁』でご一緒した日々は、今でもよく思い返す大切な時間です。
岩井さんご自身がカメラや照明を持って、役者の動きに寄り添うように撮ってくださる姿を間近で見られたことは、とても貴重な経験でした。
静かで、どこか不思議なあの現場の空気の中でお芝居ができたこと、そして岩井さんの世界の一部になれたことを、今もありがたく感じています。
これからの作品も、きっと多くの方の心にそっと届いていくのだろうと思います。
歩まれた30年に、あらためて感謝と祝福をお伝えします。
またご一緒できますよう、私も精進します!
〈小林武史〉
30年を超える付き合いの中で、スワロウテイル(YEN TOWN BAND)とリリイ・シュシュは、音楽映画としても僕の中でも消えてなくならないものになっています。
そして、岩井俊二という人は、そんなに何人もいない僕の人生においての大事な盟友になっていて、これからどれぐらい続くかわからないけれど、引き続きお互いにがんばろう、と心の底から思える間柄だと思っています。
今後ともよろしくです。
〈斎藤 工〉
岩井俊二監督
監督30周年、心からおめでとうございます。
日本映画の美しさの象徴として、憧れと共に邦画の世界にいざなって下さった岩井監督と、コロナ禍に『8日で死んだ怪獣の12日の物語』をご一緒できたことは、私にとって忘れがたい希望です。
世界が立ち止まるような時間の中で、監督は“撮る理由”を静かに、具体的に灯し続け、映画を愛し、映画を信じる全ての人に対してのラブ・レターのような作品を作られました。
岩井俊二監督の30年分のまなざしに敬意を。
そしてこれからの新しい歴史が、希望に溢れる時間であることを願っています。
〈鈴木 杏〉
岩井さん
映画監督30周年、おめでとうございます。
小学生の頃から岩井さんの作品を観ていた自分が、高校生の時の自分を岩井さんに収めていただけるなんて、いま振り返ってみてもとっても不思議で、とっても幸運なことだな、と思います。
岩井さんは遠い親戚の叔父ちゃん、みたい。
会うと無条件に安心してしまう、そんな存在です。
いつも誰にも思いつかない角度で、ちょっと(だいぶ?)変なことを考えていて、そんな岩井さんといると、世界はもっと豊かで、おかしみに溢れ、愛おしいものなのだな、と思えます。
そうやって、岩井さんはずっと、ささやかで大きな奇跡を起こし続けているんだなぁ。
いまだに多くの方に、「『花とアリス』が大好きです」という言葉をもらいます。
蒼井 優ちゃんと私は、「おばあちゃんになったらまた『花とアリス』になりたいね」と話したことがあります。
なので、かなり長生きしてください。大好きです
〈豊川悦司〉
岩井さん、
三十年が長いのか短いのか
僕にはよく分からないけど、
あの頃毎日のように会って、
いろんなことを教えてくれました。
新しい作品のアイデアを酒の肴に
たくさんたくさん呑みました。
描いたばかりの絵コンテには
すでに映画の姿があって、
懐かしいiMacのアビットは僕にとっては映画館でした。
小さな机に並んで座って、どう?って聞かれて、
直すところないんじゃないですか、だろう?って
破顔の笑顔を見せて、じゃあ行こうよ、って
まだ明るい世田谷通りを三茶の赤鬼まで、
何度通ったことでしょう。
本当はひとつ歳下だけど、出会った頃から貴方は兄貴で、
岩井さん、豊川くん。
現場では高校生のように情熱と扇情にうなされていましたね。
岩井さんの映画づくりは格闘技の試合のようでした。
岩井さんは唯一無二の人、同時代に役者として関われたことを嬉しく思っています。
三十年というなら、あと三十年。
僕は無理だけど、岩井さんならやりそうな。
来年産まれる観客たちに、目にものを見せてやってください。(※原文 縦書き)
〈のん〉
良いものに巡り合いたくてしょうがなくて必死だった十代の頃から、岩井監督の作品を何度も観ました。
その映画たちに身を浸している時間は何にも代え難いです。
人間の綺麗なところもずるいところも、おかしくて愛おしい。
普段、散歩したり誰かと出会ったりする中で、
どこかに岩井監督の描くものを感じた時に途端に楽しくなります。
とてもありがたい気持ちです。
岩井監督、30周年おめでとうございます!
〈広瀬すず〉
岩井監督30周年おめでとうございます。
私は、岩井さんが作る映画の世界で生きることがとにかく大好きなんです。
軽やかにいれて、体温を感じながらマイペースに言葉を発することに、
皆さんが当たり前のように大きな心で受け止めてくれる、お芝居を通してこんな感覚になるの、なかなかないです。
あの感覚は、岩井組の特権です。
キリエのとき現場で監督も自らカメラを持って、反対側の手で照明を持って、
演出もしながら撮影していた姿も大好きです。
もっともっと岩井さんの映画を観ていたいです。
私なんかがいうのは烏滸がましいですが、いちファンとして、これからも作り続けてほしいなって思ってます。
チャーミングな岩井さん、今度また美味しいご飯とお酒を頂きながら、みんなでお祝いしたいですね!
またご一緒出来るよう頑張ります!
〈松たか子〉
30周年おめでとうございます。私は、『四月物語』、『ラストレター』と、岩井さんの映画の世界に居させていただきました。そのどちらかだけ、でもなかったような、ふたつの作品が、繋がって糸を引き合っているような、そんな2作品です。大切な思い出がたくさんあります。
『四月物語』は、私のミュージックビデオを撮ることにプラスして、短編を、という流れで撮影されました。映画のセッティング待ちにミュージックビデオのカットを撮影する、というような慌ただしさで、岩井さんの指示で桜の花びらを食べたり、みんなで桜の紙の花びらを集めてはテイクを重ねたり、『四月物語』の撮影に戻ったら戻ったで、「はい、その小さい椅子持って」「はい、服に入り込んだ花びらをそこで出して」……、言われるがまま、というと言葉がよくありませんが、考える間もないくらい、無我夢中を絵に描いたような日々でした。もちろんいい意味でです。私にとって理想的な現場でした。
そういえば、撮影場所の方に怒られるほど大量の雨を降らせたりもしましたよね。今なら話してもいいでしょうか? ダメかな。忘れてください(笑)。
岩井さんの魔法で、梅雨時に生まれた私は、なんだか、春の人、になってしまいました。実際は、自転車に乗るのも苦手なんですけど。
それから何十年も経って、『ラストレター』を綴ることができました。岩井さんの映画で、妻を、母を演じる日が来るなんて、自転車で走り続けていたあの時の私に想像できたでしょうか。また、岩井さんに魔法をかけられたような気がします。
これからも、岩井さんの思い描く世界を、観る人や、俳優、スタッフたちに、不思議な魔法をかけながら、作り出していってください!
本当におめでとうございます。
〈松村北斗〉
岩井俊二さん、映画監督デビュー30周年本当におめでとうございます。
学生時代に初めて岩井さんの作品を観た時に、
初めて触れた琴線があったことを、
その大きすぎる感動に戸惑ったことをよく覚えています。
それは今も岩井作品でしか触れることのできないものです。
そして、自分の心が震えるものが確かにそこにある安心は
不安定な時代を支え続けてくれました。
ありがとうございました。
そうしてあまりに多くの人々を日常から抱き上げてきた30年を改めて尊敬いたします。
撮影現場で会う岩井さんは毎日のように「今週の『ジャンプ』買った?」と聞き、ボクシングのKO集と宇宙が大好きなときめきの中を生きている人でした。
僕が憧れた岩井ワールドは岩井さんそのものでした。
これからも岩井さんから生み出されるときめきを我々ファンは楽しみにしています。
改めてこの度は本当におめでとうございます。
追伸
「ジャンプ」読んでなくてすみません。
■そして今回上映となる15作品、上映劇場とスケジュールが決定!
代表作から最新の短編までの15作品の5ヵ月にわたる一挙上映が決定!
30年の創作の軌跡をたどり、今改めてスクリーンで岩井俊二の世界に出会い直す絶好の機会。忙しない日々の中で忘れかけてしまっているかもしれない感情、感覚を取り戻しに、ぜひ劇場にお越しを!
2025年12月26日(金)〜2026年1月1日(木)
『リリイ・シュシュのすべて』・『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』&『世界地図』
2026年1月16日(金)〜1月22日(木)
『キリエのうた』・『リップヴァンウィンクルの花嫁』・『ヴァンパイア』
2026年2月20年(金)〜2月26日(木)
『花とアリス』・『8日で死んだ怪獣の12日の物語 −劇場版−』・『undo』&『PiCNiC』
2026年3月20日(金)〜3月26日(木)
『Love Letter 4K』・『ラストレター』・『チィファの手紙』
2026年4月17日(金)〜4月23日(木)
『四月物語』・『花とアリス殺人事件』
【上映劇場】
〈北海道〉TOHOシネマズすすきの
〈宮城県〉フォーラム仙台
〈山形県〉フォーラム山形
〈東京都〉TOHOシネマズ日比谷
TOHOシネマズ新宿
〈神奈川県〉横浜ブルク13
TOHOシネマズ川崎
〈千葉県〉ユナイテッド・シネマ幕張
〈 埼玉県〉ユナイテッド・シネマ浦和
〈新潟県〉T・ジョイ新潟万代
〈愛知県〉ミッドランドスクエアシネマ
〈京都府〉T・ジョイ京都
〈大阪府〉大阪ステーションシティシネマ
イオンシネマ茨木
〈兵庫県〉109シネマズHAT神戸
〈奈良県〉ユナイテッド・シネマ橿原
〈広島県〉広島バルト11
〈福岡県〉T・ジョイ博多
劇場によって上映対象作品が異なり、一部作品の上映が無い劇場もございます。詳細は公式サイトをご確認ください。
公式サイト:https://iwaifilm30th.com/(外部サイト)
『スワロウテイル』は2026年に4Kリマスターを劇場公開
1996年に公開された、架空の都市「円都(イェンタウン)」を舞台に、一攫千金を夢見る移民たちの人生と、そこで誕生したバンド「YEN TOWN BAND」の音楽を描いた『スワロウテイル』。無国籍で独特な本作の世界観は、世代や国境を超えて、大きな支持を得てきた。そして2026年、本作が30周年を迎える――。
それを記念して、4Kリマスターでスクリーンに帰ってくる! 上映の詳細は来年解禁予定。
■さらに『リリイ・シュシュのすべて』の名シーンをフィーチャーした30周年記念Tシャツも発売決定!
特集上映の開催に合わせ、円都市場とFilmarks Culture Wearがコラボレーションをした、30周年記念限定Tシャツの発売も決定。30周年記念Tシャツには、岩井俊二監督の代表作のひとつであり、今なお国内外で熱い支持を集める映画『リリイ・シュシュのすべて』の象徴的なカットが使用された「IWAI SHUNJI The Film Works 30th Anniversary 1995–2025」のメインビジュアルを採用。作品の余韻をまとった一枚を、特製BOXに入れてお届け予定。
発売開始:12月13日(土) 正午12:00 〜 販売開始
購入サイト:「Filmarks STORE」https://filmarks.stores.jp/(外部サイト)
「円都市場」https://yentown.co.jp/(外部サイト)
※ 一部劇場にて12月26日(金)より数量限定で販売開始
「Filmarks STORE」
Instagram:https://www.instagram.com/filmarks_culture_wear(外部サイト)
X:https://x.com/Filmarks_Wear(外部サイト)
「円都市場」
Instagram:https://www.instagram.com/yentown.market(外部サイト)
X:https://x.com/yentown_market(外部サイト)
岩井俊二(いわいしゅんじ)
1963年、宮城県生まれ。ドラマやミュージックビデオ等、多方面の映像世界で活動を続け、その独特な映像は“岩井美学”と称される。1995年『Love Letter』で長編映画監督デビュー。『New York, I Love You』『ヴァンパイア』等で活動を海外にもひろげる。『花とアリス殺人事件』では長編アニメ作品に挑戦、 国内外で高い評価を得る。小説家として『ウォーレスの人魚』『番犬は庭を守る』『零の晩夏』などを上梓。2012年、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」では作詞を手がける。2025年4月、公開30周年を記念して『Love Letter [4Kリマスター]』が公開。映画監督として30年の節目を迎えた今もなお、国内外を問わず、多彩なジャンルでボーダーレスに活動している。
■IWAI SHUNJI Film Works 30th Anniversary 1995-2025
上映期間:2025年12月26日(金)〜2026年4月23日(木)
上映劇場:TOHOシネマズ日比谷ほか劇場
公式サイト:https://iwaifilm30th.com/(外部サイト)
■『式日』特別上映イベント 岩井俊二×庵野秀明×鈴木敏夫
〜IWAI SHUNJI Film Works 30th Anniversary 1995-2025 Special Event〜
上映日時:2025年12月19日(金) 18:00開演
場所:TOHOシネマズ新宿
登壇者:岩井俊二、庵野秀明、鈴木敏夫、MC:依田謙一(※敬称略)
チケット:3,200円(税込)https://w.pia.jp/t/shikijitsu/(外部サイト)
一般発売(先着):12月13日(土)10:00 〜 12月18日(木)16:00
※ 限定数の販売ですので、無くなり次第終了となります。
企画:Rockwell Eyes・K2 Pictures
(オフィシャル素材提供)






