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日本映画界を支え続ける渡辺真起子 主演映画『無明の橋』新スチール解禁+オピニオンコメント到着!

©2025「無明の橋」製作委員会

 日本映画界を支え続ける俳優、渡辺真起子が『トルソ』(山崎裕監督)以来15年ぶりの単独主演を務めることで注目の映画『無明の橋』(むみょうのはし)が12月19日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開となる。
 映画は、現在でも3年に一度にのみ、実際に富山県の立山で催される女人救済の儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」をモチーフにした作品。
 公開を目前に控えたこの度、新スチールが解禁された。また、映画監督の滝田洋二郎や、「女性の品格」著者の坂東眞理子ほか各界著名人の応援コメントも到着した。

“現代の癒し”ともいうべき実在の儀式に集う
さまざまな思いを抱えた異なる世代の女性たち
その“心の再生と新たな始まり”を捉えた新スチール

 今回解禁されたのは、渡辺真起子扮する由起子、陣野小和扮する沙梨、木竜麻生扮する夏葉ら「布橋灌頂会」に集った異なる世代の女性たちが、儀式を通して身も心も癒され、穏やかな表情を浮かべているスチール。本作のメッセージであり、儀式のテーマでもある“心の再生と新たな始まり”の瞬間が捉えられています。また、室井滋演じる由起子の叔母・美佐江や、東京からやってきた由起子を乗せる吉岡睦雄演じるタクシー運転手の姿も。

 そして、小田 香(映画作家)、折田侑駿(文筆家)、加藤 拓(ドラマ演出家)、菊地健雄(映画監督)、高野靖彦(富山県[立山博物館]館長)、滝田洋二郎(映画監督)、坂東眞理子(昭和女子大学 総長/「女性の品格」著者)からのコメントも到着した。坂本監督と同じ富山出身で、『おくりびと』などを手がけた映画監督の滝田洋二郎は「坂本欣弘監督は現実の風景と心の震えを重ねながら再び歩き始める力がゆっくり宿る瞬間を丁寧にすくい上げた」と監督の手腕について称賛。昭和女子大学総長であり「女性の品格」著者の坂東眞理子は「多く愛する人は多く悲しまねばならない。主人公の女性もそうした愛や悲しみを深く感じ、闇の深さを受け止めているひとなのです」と、由起子の心の内に共感を寄せる。

コメント

小田 香(映画作家/『セノーテ』『Underground アンダーグラウンド』)
 土地の力を通して渡辺真起子さん演じる由起子が体験したもの。彼岸と此岸の境界で、彼女の目の奥に灯る「像」には彼女と他者の体温が入り混じる。それは虚像ではないだろう。
 ラストショットの由起子の内に何がひろがっているのか、じぶんには分からない。でも彼女が橋の上でみたものは、リアルな実感として留まっているのではないか。

折田侑駿(文筆家)
 物語のクライマックスともいえるところで、ほとんどの観客が不思議な体験をすることになる。暗闇に揺さぶられ、陽光に包まれて、気がつけば私は涙を流していた。映画とは闇と光の芸術だ。『無明の橋』を描くことができるのは、この映画というアート・フォームをおいてほかにないだろう。

加藤 拓(ドラマ演出家)
 「ただならぬ静けさ」
 静かな映画である。しかし、ただならぬ静けさである。
 東京から北陸に向かうとき、不意に空気があきらかに変わり静けさに息をのむ瞬間がある。一面の雪や一直線の水平線と並走していたりする瞬間。いつの間にこの世界に来たのだろうと不思議な感覚にとらわれる。
 その感覚と同様の、日常と非日常が切り替わる地点を「無明の橋」は描きだす。静かで硬質な表層と、その奥に迸る感情との往還が物語を進行させ、やがてコントラストが抑制された、光と影がどこまでも等質なある地点にたどりつく。主人公を演じる渡辺真起子が圧巻なのは言うまでもない。ただならぬ静けさである。そしてすべての人がそのただならぬ静けさを感じとって、均質なこの世界の奥に感情が迸っていることを、一点の狂いもなく表現している。

菊地健雄(映画監督)
 まるでお寺の“胎内めぐり”に迷い込んだかのような映画だ。時間と空間がグニャリと歪み、立山の風景が此岸と彼岸のあわいとして立ち上がる。女性の極楽往生を願う古来よりの儀式に導かれるように三人の女性が過ごす一夜は、現実と見まがうほどの手触りを伴いながら、生者と死者が交わるような濃密な夢の気配に満ちている。
 安易な共感を許さない深い痛みと再生へと向かう微かな兆しを、無理に説明することなく佇まいとして画面に定着させた渡辺真起子さんの確かな重さと、それを受け止める共演者たちも互いに響きあいながら作品に揺るぎない厚みを与えていた。
 現実と幻想の曼荼羅を精緻に織り上げた坂本欣弘監督とスタッフの仕事に心から拍手を送りたい。

高野靖彦(富山県[立山博物館]館長)
 平安時代より立山は死んだ人に出会える山と信じられてきた。そして江戸時代、山麓の芦峅寺には極楽往生を願う多くの女性が各地から参集した。昔も今も人びとは再生を求めて立山に訪れる。この映画は、霊山立山のもつ普遍性を見事に描いている。

滝田洋二郎(映画監督/『おくりびと』『北の桜守』)
 「無明の橋」を渡る。それは長い長い夜明けの先に“光の気配”を見つけ、胸の奥の氷が静かに溶けはじめ祈りと共にもう一つの幕が上がる喜びを知ることなのか。坂本欣弘監督は現実の風景と心の震えを重ねながら再び歩き始める力がゆっくり宿る瞬間を丁寧にすくい上げた。地元富山にこだわり続けた三作目「(真白の恋)(もみの家)」、その挑戦と情熱に心から拍手を送りこれからの飛躍を楽しみにしたい。

坂東眞理子(昭和女子大学 総長/「女性の品格」著者)
 人はすべて人と出会い、人と別れ、何かを得て、何かを失って生きる。多く愛する人は多く悲しまねばならない。主人公の女性もそうした愛や悲しみを深く感じ、闇の深さを受け止めているひとなのです。

公開表記

 配給:ラビットハウス
 2025年11月28日(金) 富山にて先行公開
 12月19日(金) 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開

(オフィシャル素材提供)

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