
登壇者:豆原一成(JO1)、池﨑理人(INI)、兵頭功海、西川達郎(監督)
1988年から1996年まで「ヤングキング」で連載されていたシリーズ累計発行部数5,500万部を誇る、田中宏による伝説的不良漫画「BADBOYS」(少年画報社 ヤングキングコミックス刊)。過去に何度も映像化されてきた時代を超えて愛される大人気漫画が、2025年東映配給にて実写映画化!『BADBOYS -THE MOVIE-』(西川達郎監督)として、5月30日(金)に劇場公開となる。
5月4日(日)、映画『BADBOYS -THE MOVIE-』の完成披露上映会舞台挨拶が開催され、豆原一成(JO1)、池﨑理人(INI)、兵頭功海、西川達郎監督が登壇した。
チケットの抽選率が高倍率になり、注目を集めたこの日の完成披露上映会舞台挨拶。イベントがスタートするや、暗転した会場には作品のカラーである赤の照明とスモークを使った演出がスタート。「BADBOY -THE MOVIE-完成披露上映会スタート!」という豆原の号令とともにパッと明かりがつくと、ステージにはこの日の登壇者たちがドンと登場。会場の興奮は一気に最高潮となった。
そんな熱気あふれる会場内に観客に向けて、まずは豆原が「ようやくこの作品が皆さんに届くということで、ワクワクドキドキでいっぱいです。今日は短い時間ですがよろしくお願いします」と挨拶。続く池﨑(さきはたつさき。以下も同様)が「ライブよりも緊張します」と語ると、兵頭が「ふたりはめっちゃ大きな会場とかでライブをしているのに、さっき今日は緊張すると言っているんで、なんだか自分も緊張してきました」と続け会場は大笑い。そして最後に西川監督が「皆さんに作品を観ていただける日が来たこと、楽しみでワクワクしております」と呼びかけた。
そしてあらためて映画初主演作となる本作が公開されるということで、「めっちゃ緊張してますね」と豆原。「ちょうど1年前に撮影をしていたんですけど、ここに立ってみて、ようやく自分が主演を務めたんだなということをあらためて実感しました」としみじみ語るも、主演として挑んだ撮影現場について「僕のファンの方ならご存じかと思うんですが、なんせ僕は人見知りなので(笑)。だから本当に現場を盛り上げるというのをどうやってやったらいいんだろうという部分はあったんですけど、(池﨑)理人をはじめ、極楽蝶のメンバーや監督にもアドバイスをいただいて。僕らしくできたんじゃないかなと思います」と誇らしげにコメント。

だが兵頭はその“人見知り”という言葉に驚いた様子で「全然気づかなかった。アクション練習とか戦うシーンがけっこうあって、ほとんどぶつかりあってたからかな」と首をかしげると、豆原が「(兵頭は)めっちゃでかいんですよ」と現場を振り返り笑顔。それには兵頭も「いやいや、こんなかわいい顔をしているのに(豆原の)筋肉がすごくて! 絶対に勝てないと思ってました」と返すなど、劇中のライバル関係とは違った和気あいあいとしたやり取りで会場を沸かせた。
そんなふたりは撮影中もずっとトレーニングをしていたとのことで、西川監督も「ふたりは熱量がすごかったし、撮影直前まで腕立てをやったりとすごかった」と振り返ると、「ちょっとでもでかくなりたいし(笑)」と豆原。さらに兵頭も「(体が)あったまるしね(笑)」とこともなげに笑った。
一方の池﨑は、本作のオファーに「腰を抜かしました」と振り返る。「めちゃめちゃうれしかったんですけど、本当にビックリでした。不良映画というということで、地元だけはいっちょ前に北九州なんですけど、僕自身は学生時代めっちゃ勉強してたんで。(不良役を)演じられるかなと不安とドキドキがあったんですけど、喜びも大きかったです。貴重な機会をありがとうございます」と語ると、「現場では堂々としてましたけどね」と西川監督。さらに池﨑が「楽屋だけは堂々としてましたけどね」とおどけて返しつつも、「やはり完成までは、大丈夫だったかなとドキドキしていました。でも映画を観させていただいて。本当にカッコいい映画に仕上がっていたので、皆さんのおかげです」と感謝の思いを述べた。

さらに兵頭が「僕もいっちょ前に地元が福岡なのに、僕も勉強ばかりしてたんですけど」とたたみかけて会場を笑わせつつも、「原作を見ても正直、僕とはかけ離れてる役だなと思ったんですが、原作をリスペクトしつつも、この時代の、僕にしかできない段野ができないかなと思いながら演じました」と振り返った。

また豆原との共演については「めちゃくちゃかっこよかったです」と振り返った兵頭。「クランクアップで抱き合ったことを覚えてるんだけど、実際に僕がこの映画に参加したのは数日で、その中で豆ちゃんとのアクションシーンがギュッとあった。終わったら達成感がある撮影だったなと思います」。
さらに「ちなみに僕も出身が福岡なんですが、僕も勉強ばかりしていた」と続け西川監督も、「不良映画として王道の熱い戦いに加えて、ライバルと友情、恋など、青春映画で、さらに司をヒーローとして捉える。それが『BADBOYS』かなと思いました」と続けた。

本作の主題歌は、豆原も所属するグローバル・ボーイズ・グループJO1の「Be brave!」。作詞を担当したのはメンバーの河野純喜と金城碧海ということで、「ふたりが作詞をしてくれたんですけど、すごく僕のことを考えてくれているのかな、というのを詞からも感じて。純喜くんと碧海くんにも台本を渡したんですけど、自分が書いたメモや、そのストーリーなんかを見てくれて。それが詞になっていたので、愛を感じましたし、歌っていた時も気持ちがこもりました」とその思いを語ると、池﨑も「映画にピッタリ。疾走感あふれる、本当にエナジーが出るような、戦いたくなるような、すてきな曲。歌詞も司らしいなと思って。カッコいいですよね」としみじみ語った。
そんなキャスト陣が、「本作で演じた役柄が自分に与えた影響は?」という質問に、まずは豆原が「僕は先ほど人見知りをすると言ったんですけど、司は人見知りをしないんですよ。当たって砕けろ精神の司なので、撮影当時は無敵状態だったかもしれない」と振り返ると、池﨑も「ライブをする時に、あおりがヤンキー言葉になっていた。演出家の方に言われたのもあるんですが、『出てこいや!』とライブの演出でも言ってましたね」と語ると、その様子を見ていたという豆原も「すごいことを言ってたよね」と笑いながら述懐。そんな中、最後に兵頭が「僕は(役柄に影響して)孤高にケンカをしまくっていたらマズいので、普段通りやさしく生きてます」と返答し、会場を沸かせた。
本作のキャッチコピーは「仲間が俺たちを強くした」にかけて、登壇者にとって「自分を強くしたものとは?」という質問には「やはり確実にJO1じゃないですかね」と豆原。「ここに立たせていただいているのもそうだし、いろんな活動をさせていただいているのもJO1があるから。やはりグループに所属しているからこそなので、メンバーには感謝をしてますし、この作品の仲間の想いとJO1への想いは通じるんじゃないかなと思ってます」。
それを聞いた池﨑が「僕ももちろんINIですよ」と続けつつ、「シンプルに韓国で合宿をする時が本当にしんどくて。朝から晩までなので、身体がボロボロで、泣いちゃう日もあったりするんですが、それもINIの仲間と乗り越える。お互いに励まし合って、みたいなのが「BADBOYS」っぽくていいなと思いますね」と語ると、登壇者からも「いいね!」という言葉が。
さらに兵頭が「やはりどの現場に行っても、悔しいとか、挫折とか、つらいとかいろいろあるけど、僕は悔しい思いをしたら、また次は頑張ろうと思う。そういう悔しい思いが僕を強くしている気がします」と返答。そして最後に西川監督が「僕は映画。こういうふうにつくったものを皆さんに届けて、感想をいただいたり、声をかけていただくことが自分を強くしてくれるし、次にいいものをつくろうというモチベーションにもなります」と答えた。
イベントもいよいよ終盤となり、最後のコメントを求められた豆原が「ここに来てくださっている皆さんがこれから映画を観てくださるということで、すごくドキドキしています。初主演を務めさせていただいた、この『BADBOYS』という作品が、令和という時代に、新しくなった形で届いてほしいなという気持ちでいっぱいです。男たちの熱い友情も、どこか面白いところも、かわいいところも、すべてを観ていただけたらうれしいなと思います」と会場にメッセージを送り、イベントを締めくくった。
公開表記
配給:東映
5月30日(金) 全国公開
(オフィシャル素材提供)