
登壇者:萩原利久、河合優実、大九明子監督
ジャルジャルの福徳秀介による小説デビュー作を実写映画化した『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』が大好評公開中! 5月6日(火)には都内映画館で大ヒット御礼舞台挨拶が実施され、主演の萩原利久、河合優実、そして大九明子監督が参加した。
4月25日の全国公開以降、各レビューサイトやSNSでは「今年の邦画ベスト!」「殴られた感じ!」「観終わった後に、すぐに立てなかった……」などの絶賛コメントが寄せられている。小西役の萩原は「中・高の同級生は僕が画面に映ると恥ずかしいみたいで『ちょっと笑っちゃう』という友達が多い中で、『今回はそういうのなしで良かった!』と。普段は『ww(ワラワラ)』が多いけれど、今回は中身のある感想を送ってくださって嬉しい反響です」とニッコリ。桜田役の河合も「ジャルジャルさんファン、大九監督ファンなどこの映画のいろいろな側面のカテゴリーの違う人たちから感想が届きます。観てくださる方々が多様だなと感じます」とジャンルレスな広がりを実感していた。
本作の魅力について萩原は「この映画には感想の自由さがある。こうであるべき捉え方がなくて、観る環境や状況などで同じシーンであっても印象が変わって来るのが魅力。僕自身、10年、20年経って本作を観た時に当時思っていなかった感想を持つのではないかと思う。長く楽しんでもらえる作品になっているのは確かです」と分析。

河合は「この作品は一つにカテゴライズできなくて、分かりやすく一言で表すことが出来ないところが好き。観る前と観た後の印象も違うし、本作だけが持つ色がある。だからこそ誰かにとってのお気に入りの映画になるのではないか」と考察した。

大九監督は「重要な要素として“命”を扱う題材であり、しかも私が本作を引き受けてからの間に大切な人との別れがあったりして、命を考えざる得ない期間でもありました。そことの向き合い方がもろに出た映画だと思います。自分としてはとても不思議な感覚で、作為的に作ろうとしたわけではなく“命”という題材を映画として形作るためにはどうすれば良いのか?それを模索する中でこうなった。私としても何年後かに見直したいと思える映画です」と自身にとっての重要作と位置付けていた。

また話題の萩原と河合のクライマックス・シーンに触れて萩原は「あのシチュエーションはなかなか経験出来ないもので、二度目を望んでもほぼ不可能ではないかと思うくらい今までとは異なったシーンでした。緊張感というかハイに近く、怖いけれどもやってみたいといったいろいろな感情がありました。今振り返ってもいいチャレンジだと思うし、忘れることのないシーンでもあります」と回想。河合も「台本を読んだ時は『犬になる!? どうしよう……』と思って、成立させなければいけない高いハードルのように思っていたましが、撮影最終日になるにつれて難しいと思わなくなっていって、見えているものに向かっていく感覚に変わっていきました」と手応えを口にした。二人の熱演に大九監督も「現場でお二人の芝居を見て出来がったようなもの」と絶賛だった。
萩原と河合は本作で初共演。お互いの意外な一面に話が及ぶと、萩原は「それこそクライマックス・シーン撮影の休憩中、長セリフが終わったあたりでホッとされている河合さんの姿を見て嬉しくなった。河合さんにはどんな困難でも完璧に切り抜けるような強さを感じていたので……」と緊張から解放された無防備な河合の姿に感動。これに河合は「それに気づかれるのはあってはならないことで……本当にすみませんでした」と平謝りも、萩原は「あれだけのシーンをやって何事もなかったようにしているほうが『えええ!?』と思うので、その姿を見て『お疲れ様!』と思えてホッとした」とフォローした。
それでもストイックな河合は「自分のセリフが終わった時に萩原さんから『ちょっとスッキリしている?』と言われて(笑)。本当に反省しました」と照れ笑いで恐縮しきりだった。そんな河合は萩原を評して「お喋りで饒舌な方だと思った。好きなことの話題に対してずっとそのことを話していて止まらなくなる姿を何度もお見かけしました」と打ち明けていた。
最後に主演の萩原は「大ヒット御礼舞台挨拶が出来るのは映画を観てくださる方々がいらっしゃるから。映画公開からちょっと経っていろいろな感想を頂き、今日も含めてたくさんの方々に映画を観ていただけているのが嬉しいです。これからも長く、この映画を楽しんで頂ければ何よりです」とさらなる大ヒットを祈願していた。
公開表記
配給:日活
大ヒット公開中!
(オフィシャル素材提供)