イベント・舞台挨拶

『テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ』特別試写会

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 登壇者:東海林のり子

 93歳にして初主演を果たしたジューン・スキッブによるオレオレ詐欺師に立ち向かうおばあちゃんを描いた前代未聞のスロー・アクション・コメディ!『テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ』。同じく90歳を超えても元気に活躍する東海林のり子はまさに日本のテルマ。そんな東海林を迎えた特別試写会が開催された。

 登壇後、おなじみの「現場の東海林です!」と挨拶し会場を沸かせ、「映画のトークショーは初めて。緊張するから事件の取材の方がいいわ」とジョークを言い、会場の笑いを誘った。
 映画の感想を聞かれると、「テルマに負けた! テルマは凄いんですよ。映画というよりも現実のテルマさんの暮らしを見ているようで。ワン・シーンごとに目を凝らして観るところがたくさんありました。自分の生活と比べると、アメリカの補聴器ってかっこいいなーとか、シニアでもパソコン使えるんだーとか。そういったところに励まされましたし、人生ってこうやっていくと何年も生きていけるのかなって、限りなく生きていきたいと思いました。皆さんが見守ってくれれば、100歳はいけるかな」と熱く語った。

 ジューン・スキッブは撮影当時93歳、ほとんどのスタントを自らこなしている部分については、「ベッドのシーンがありましたけど、あそこから落ちると大変ですよ。家具を支えにして立ち上がるから。テルマさんはすっと立ち上がっていて凄かった」とし、テルマが冒険に出るきっかけとなったオレオレ詐欺については「日本でもオレオレ詐欺ってしょうちゅうかかってくる。給湯器見せてくださいとか、流し台換えたほうがいいですよとか。でも人相を見て詐欺だなと分かります。これは取材経験ですね」と実体験をレポーターとしての経験を踏まえながら答えた。

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 好きなシーンについては「テルマとお孫さんが会話しているシーンでの気遣いが優しいなと思いました。孫とただベンチに座ってしゃべっているだけでグッときましたね」と思い返した。

 テルマがやっていたようなアクションを挑戦するならという質問には、「スクーターに乗りたい。乗れる自信はないけど、杖をついて歩くより良さそう。でも銃撃戦は銃が重そうだし、ピストルは撃ったことないから緊張するし、あれはできないわね」と改めてテルマの凄さに言及。

 3000件以上の事件を取材してきた東海林。これは墓場まで持っていきたいネタを聞かれると「雪山の山荘で取材をしたことです。プロデューサーに行けと言われたから、必死に山を登って山荘で取材をしました。会社に戻って無事取材をしたと報告したらご苦労様でした、の言葉もなく「取材できて良かったですね」と言われて、そういう世界なんだと驚きました。仕事って厳しいなと感じたし、そういう経験があるからまだまだいけるなと思います。過去のことと比べてみると、今は楽だと思います」とポジティブな回答。
 大変だった事件については、「大体事件は、幸せなものじゃない。大震災とかになると、瓦礫の下敷きになったお母さんに向かって叫ぶ娘さんのことは心に刻まれています。自分もどんなことがあっても耐えて生きていかなければならないと思いましたね」と答えた。

 今の芸能界については、「なんて言ったらいいか分からないけど、何かが今乱れていることは分かる。スキャンダルだろうが何だろうが、起こることは起こる。でもそれを皆がどう見ているのかが心配になる」と現場を長年見つめてきた東海林だからこその目線。

 昨年90歳になった元気の秘訣について「90歳になった途端、フリーになった。何でもやっていいんじゃないかなっていうことと、誰かに何を言われてもいいやってすごく気持ちが楽になった。そうしたら、若い恋人ができました。推し活です!」と最近話題の推し活について言及。「好きな人ができたら、アイ・ラブ・ユーと伝えるのよ。若いバンドマンに、ライン聞いて、アイ・ラブ・ユーって送ったら、アイ・ラブ・ユー・トゥーって返ってきたの。これでたくさんの若いボーイフレンドができました。立ち止まってちゃ先に行かない。どうせ先が長くないのなら、言っておきたいことを全部言うのよ」と観客を鼓舞。

 なんと昨日91歳の誕生日を迎えた東海林。サプライズで花束の贈呈が行われると、「うわー!」と大喜び。ガッツポーズで「ありがとうございます!」と地声で伝えた。抱負を聞かれ、「テルマの映画を観てから、もうちょっと真剣に生きようとか、いろんなことを考えるようになりました。日常生活を振り返って、筋力つけなきゃいけないなとか、いろんなものを見に行かなきゃ、勉強しなきゃとか。ただ座ってNetflix見るだけじゃなくて、外へ出て行って、皆さんと話したい。皆様が楽しみにこの映画をご覧になって、それぞれの感想が集められると他の方が、映画観ようかなって思うわ」と語った。

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 最後はこれから映画を観る観客に向けて「すっごい力をもらえます! 受け取って帰ってください」と力強く伝えた。

 その後のフォトセッションでは、たくさんのフラッシュを浴びながら「何だか夢を見ているみたい」と言い、来場したテレビ局のカメラには「お疲れ様!」と声をかけるなど、最後まで謙虚で明るい姿を見せ続けた。

公開表記

 配給:パルコ ユニバーサル映画
 6月6日(金) TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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