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映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』公開記念舞台挨拶&ライブビューイング

© クール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会

 登壇者:長縄まりあ、田村睦心、桑原由気、髙橋ミナミ、杉浦しおり、小野大輔、中村悠一、加藤英美里、石原夏織、立木文彦、石原立也監督

 6月29日(日)に丸の内ピカデリーにて、映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』公開記念舞台挨拶&ライブビューイングが実施された。

 登壇したのは、劇場版での主人公・いたずら好きなドラゴンの少女カンナ役を務めた長縄まりあ。メイドと酒が生きがいのお疲れ会社員・小林さん役の田村睦心。死の淵から救われて小林さんと同居することになったドラゴン・トール役の桑原由気。争いには参加せず、どこにも加担しないことを信条としているドラゴン・ルコア役の髙橋ミナミ。元過激派のドラゴンで、小林さんに救われ改心したイルル役の杉浦しおり。長年暗い洞穴の中で財宝を守ってきたドラゴン・ファフニール役の小野大輔。小林さんの会社の同僚で、ファフニールと同居する滝谷真役の中村悠一。カンナのクラスメイトで無二の親友・才川リコ役の加藤英美里。ルコアの居候する家の一人息子・真ヶ土翔太役の石原夏織。カンナの本当の父親で、ドラゴンの軍勢を束ねる長・キムンカムイ役の立木文彦。更に、テレビアニメ2期「小林さんちのメイドラゴンS」に引き続き、本作でも監督を務めた石原立也監督も加わった総勢11名の最大人数での登壇となり、豪華な顔ぶれが勢揃いしたイベントで会場も大盛況。上映後の舞台挨拶ということもあり、ネタバレありの愉快なトークでイベントは大盛り上がりとなった。

 キャストが続々とコメントが続く中、小野は「爪痕を残したいと思います。ドラゴンだけに」とドラゴンの爪見せるポーズでお茶目に挨拶。
 その後、中村がシンプルに挨拶すると、小野は「”やんす”って言わないの?」とすかさずツッコミを入れ、息のあったトークで早速会場を虜にする。キャストの和気藹々とした雰囲気で、会場も一体感のある雰囲気で進んでいった。

 本作はテレビ・シリーズとは異なり、長縄の演じるカンナが主人公。長縄は「心の奥底に秘めていた”さみしい”という気持ちが爆発していました。カンナ役を演じていて、大きな声を出したのはクライマックスシーンで初めてでした」と意外なエピソードを語った。

 そして、そんなカンナの父親であるキムンカムイを演じ、劇場版で本シリーズへ初参戦となった立木は「最初から小林さんとお酒を飲んでいるシーンから始まって、すごくこの作品が気に入りました」と自身の演じる魅力を語る。更に、カンナとキムンカムイの関係に対して「劇場版からの参加で、小林さんに”クソ親父”なんて言われるような身勝手な立場でしたが、カンナの父親でよかったと思いました。カンナが本当にかわいくて、親子の感情以上の愛しい気持ちを持っています」と熱弁。

 才川リコ役の加藤は、多くの観客も涙したカンナとの別れのシーンについて「元々は台詞がなかったのですが、監督が原作の台詞を足した手書きの台本を渡してくださって、急遽増やしていただいたんです。アフレコ時も胸が苦しくなり、収録しながら涙が溢れてくるようなシーンでした」と裏話を披露。ネット上では”才川がヒロイン”と言われていたことにも喜びを噛みしめていた。

 小野演じるファフニールが、かっこいいシーンが多いのが見どころ。アフレコ時のエピソードを問われると「バトル・シーンでは、通常アドリブを入れるか迷うことが多いんです。しかし、アフレコ時にほぼ絵が完成していたので、あまりアドリブの声を入れなくていいなと思って少なめです。これだけ引き算してアフレコに挑めたことに、声優としても幸せを感じました」。小林幸子さん演じるフェリキタスとの戦闘シーンもあり、本当に大物と戦っていたことに小野は「やっぱり入れたほうがよかったかな?」と会場の笑いを誘った。

 今回MCを務める髙橋も、「バトル・シーンでいうとルコアも見どころがあります」と切り出し、「ルコアは戦いに交わらないというスタンスですが、本当に強いんだなということが随所に散りばめられていました」と魅力をアピール。

 中村演じる滝谷は、劇場版では日常シーン少なめになっていることもあり、「普段から役割的には、小林さんにアドバイスをするような役どころです。僕たちのような普通の人間で日常側のキャラクターが出ないと、非日常のドラゴンたちとのパートが多くなりすぎてしまうので、作品のテイストを守るためには必要な存在だなと感じました」と改めて作品の魅力を振り返った。

 翔太くんのお父さんがまさか小林さんに魔術を教えるまさかの展開に、石原は「お父さんが今回は頑張ってくれたからこそ、翔太くんが小林さんにお茶を出せて良かった!」と充実した表情をのぞかせ、キャストから次々に「翔太くんありがとう!」と感謝の言葉がかけられた。

 そんなやりとりに大爆笑だった田村は、そんな小林さんはラストでとんでもない力を見せつけていくシーンを「絶体絶命でしたが、人間界でカンナの親である小林さんが愛を込めてぶち込みました」と、アフレコ時の気合いを感じるコメント。

 トール演じる桑原は、今回の小林さんを見守る立場だったことに「信頼関係で結ばれていることが強く感じられました」。アーザード役の島崎信長の収録したセリフを聞き、「(これに)応えなきゃと思いました。未来を見据える表現ができたらいいなと思って演じました」とアフレコ時のアプローチ方法も明かした。

 イルル役の杉浦は「誰かのために行動することができたっていうのは、イルルにとってすごく意味のあることだと思いました。映画でも成長を感じることができて嬉しく、誇らしく感じました」と、本作ならではの見どころも語った。

 石原監督は完成した作品について、「もみの木を持ってきて、いろんな人が集まってみんなで飾りをつけてクリスマス・ツリーを完成させていく作業だと思っています。そうやってできたものを最終的に観て、立派な綺麗なものができたなと感じました」。

 本作でのラストの印象的なシーンについて、長縄は「小林の手を離したくない、もう行ってしまいたいと思っているけど、漏れる息や後ろ髪を惹かれる想いが、アフレコの時に湧き上がってきました」と想いを巡らせた。立木は「最後に父親としての言葉をカンナにかけるシーンは、自分の中でも強く心に残っているんです。アフレコ時にも、特に心を込めて演じました。親子の関係のシーンの中では、アニメ史上ベスト3、今年はベスト1に入ると自負しています」と強い自信を覗かせた。

 そして、最後の挨拶で立木は「この作品に出合えて、役も本当にとても気にいっていて、これからも忘れられない役となりました。それ以上に、人間として大事なもの、ほっこりするような大きな愛を芽生えさせてくださった作品で、この映画は今こそ多くの人に観て欲しいと切に思っています」とあたたかなメッセージを送った。

 長縄は「初めて台本を頂いた時に、両親のことが頭に浮かびました。カンナくらいの年齢の時にどんなふうに過ごしていたのかと、幼少期を思い出すような作品です。皆さんもこの映画を観て、大切な人に対してあたたかな気持ちを持ってもらえると嬉しいです」と締めくくった。

 上海やドイツの映画祭でも上映し、日本だけではなく世界にも飛び出していく映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』は全国で絶賛公開中。あたたかな家族の愛の物語を何度でもお楽しみいただきたい。

公開表記

 配給:松竹
 2025年6月27日(金) 全国公開

(オフィシャル素材提供)

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